前回までのあらすじ とある食品会社の研究所から高原ビューティクリニックに出向した私こと小野俊行は、柳沢由紀さんとチームを組み「ゼリージュース」の完成に取り組んだ。そして初めてのゼリージュース「ゼリージュース(赤)」が完成し、その力で恵利華さんの姿になった私は女性の感覚を身を持って体験するものの、その未知の感覚に危うく自分を失う寸前に陥ってしまった。何とか由紀さんのアドバイスで元に戻り(赤)の開発が一段落した時由紀さんから次のゼリージュースに取り組んだらと言われ、私は憑依を可能にする「ゼリージュース(青)」の開発を開始した。程なく試作品が完成し、それをを飲んだ私は自分の体が完全に透明になってしまったことに愕然となってしまった。 「これって、透明人間?」 ゼリージュース!外伝(3)「今宵ブルーハワイを御一緒に(中編)」 作:toshi9 「まさか完全に透明になってしまうとはなぁ」 鏡に映し出されている空中に浮かんだ自分の服を見ながら、僕はしばし唖然となってしまった。 でもこれって、ちょっと面白いかも。 頭の中に閃光のようなものが閃くと、僕は服を脱ぎ始めた。白衣を脱ぎ、シャツとズボンを脱ぐ・・・下着が空中に浮かんでいる。靴下を脱ぎ、Tシャツとパンツを脱ぐ・・・もうそこには何も映っていなかった。自分では自分の姿が認識できるのに、鏡には何も映らない、それは何とも奇妙な感覚だった。脱いだ服をロッカーに片づけ終わった時、丁度由紀さんが入ってきた。 「あら、俊行さん居たと思ったのに、今日は帰ったのかしら」 僕がここにいることに全く気が付かない。まあ、こんな素っ裸の様子なんてとても見せられたもんじゃないが・・・ じっと息を殺していると、彼女はそのまま部屋から出ていってしまった。 「どうやら気付かれなかったようだな。本当に見えないんだ」 ちょっと安心してこれからどうするか考えてみる。 透明状態を遊んでみるのも面白そうだけど、まてよ、憑依ができるのかどうか試してみなくちゃな。試すとなると、うーんやっぱり女の子だよなぁ。個室で女性がいる所となると・・・隣のサロンのルームか。 ・・・この時なぜ自然に憑依するなら女の子だって思ったのか後で考えてみるとおかしいんだけれど、どうも(赤)を飲んだ時の強烈な感覚がまだ残っていたらしい。いやその時すでに女性になれるというゼリージュースの魔力っていうやつに取り付かれていたのかもしれない。 僕はそっと部屋のドアを開けると廊下に出てみた。 誰もいない。 ドアを閉め、そのままサロンへの連絡通路に向かう。 誰にも会うなよ。 見えないと分かっていても、こんな格好で人に出くわしたくない。でも連絡路の角を曲がると・・・走ってきた誰かとぶつかってしまった。 「うわっ」 「え!」 べちゃりとした感覚が体を襲う。何かにぶつかったのに、痛いという感覚がない。それどころか、ぶつかったところに何かがずぶずぶと入っていく感じだ。 「え、え、何? 動けない」 ぶつかった誰かが何か喋っている。どうやら女性のようだ。自分の体を見てみると、驚いたことに当った所が水に物が当ったようにバシャっと薄く広がり、ぶつかった相手を包み込もうとしていた。 彼女は僕にぶつかったままの格好で固まっている。 やがて僕の体が相手を完全に包み込んだ。僕の中にいるのはどうも摩耶ちゃんらしい。そして僕の体は元の大きさに戻ろうとしている。いや小さくなっていた。正しくは、中にいる摩耶ちゃんの服の中に僕の体がじわりじわりと染み込み始めていたんだ。服の中に入り、さらに摩耶ちゃんの体の中に吸い込まれているのを感じる。 それは何とも奇妙な感覚だった。 自分の体が何かに吸い込まれていく。透明になった後のふわふわした体の感覚が何か別のものに変わっていく。 「何なの、体がしびれて・・動けない・・」 摩耶ちゃんが弱々しく呟いている。 「あ、ああ・・・」 僕の体はどんどん摩耶ちゃんの中に吸い込まれていく・・胸、腰、脚、腕、頭と透明の僕の体はあっというまに摩耶ちゃんの中に入ってしまった。奇妙な喪失感の中で頭がすっぽりと摩耶ちゃんの頭の中に吸い込まれると、一瞬視界が暗くなっていって、そして意識が途絶えた。 ・・・どれ位時間が経ったのだろうか。突然はっと気がつくと、僕は廊下に立ちすくんでいた。 いや、どうも何だか変だ。 自分の体を見下ろすと、高原ビューティクリニックの女子社員制服を着ている。ピンクの半袖ブラウスにタイトのミニスカートを組み合わせたそれは傍から見ると颯爽として素敵だけれど、自分が着ているとなると何だか変な気持ちだ。思わず胸に両手を当てると、そこは大きく盛り上がっていた。 「あふん」 その柔らかい感触が胸から伝わってくると、思わずため息が漏れた。女の子の声だ。スカートの上から股間に手をやると、何も無いことがわかる。スカートをするすると両手で持ち上げると、ほっそりとした脚はパンティストッキングに包まれ、さらに上に目をやるとトランクスではなくパンティストッキングの中にピンクのショーツを穿いていた。ガニマタに脚を開いて右手をごそごそとその中に入れてピトピトと指先で触ってみると、翳りの中に縦の溝が・・・女の子だよ。 そうか、僕はぶつかった摩耶ちゃんの中に入って、今摩耶ちゃんの体を操っているんだ。つまりこれが憑依ってことか。憑依を試すつもりが思わぬ形で成功してしまったんだな。 (赤)を飲んで自分の体が変身した時と違って、これは本物の女の子の・・・摩耶ちゃんの体なんだ。僕は今世界でたった一人「生駒摩耶」という存在になっているんだ。それが何を意味するかを理解した時、ぶるっとした感慨が湧き上がってきた。でもその想いは突然の声によって打ち消されてしまった。 「摩耶、あんた何やってるの」 その声に自分の股間を見下ろしていた顔を上げると、そこには白衣の両ポケットに手を突っ込んだままこっちを呆れたように見ている由紀さんが・・・ 「え、由紀さん!」 「由紀・・さん?」 「い、いえ先輩、何か」 「何かじゃないでしょう、何よその格好」 スカートを捲り上げて股間に右手を差し入れたままで固まっていた僕は、何て言い訳しようか一瞬詰まってしまった。 「いえ、何かショーツにゴミが入ってたかなぁなんて、ごそごそして気持ち悪くってぇ・・」 由紀さんが眉間に人差し指を当てて言い放った。 「無様ね、摩耶!私の後輩ともあろうものが」 「す、すみません先輩ぃ、でも我慢できなくてぇ」 ・・・確か摩耶ちゃんの喋り方ってこんなだったよな。 「まあ説教は後にしましょう。早く来て手伝って頂戴。俊行さん午前中で帰っちゃっているし、今日は人が足りないんだから」 「はい、わかりましたぁ、ところで先輩ぃ」 「何?」 「今晩開いてますぅ?」 「何よこんな時に・・うーんそうねぇ、じゃあ今日は一緒に帰りましょうか」 「はい!うれしいですぅ」 (よしよし、ばれていないようだな。確か由紀さんと摩耶ちゃんって・・ふふふ、楽しみだな) 急用というのは、エステサロンのメディカルチェックの手伝いだった。どうも今日は混んでいてサロンの要員が足りないらしい。メディカルルームで準備を終えると、きれいな女の子が水着姿で入ってきて目の前で無防備に水着のブラを外す。僕の目の前に小ぶりだけれどきれいな胸がさらされる。この子高校生なのかなぁ。 「摩耶、何ぼーとしているの。早くデーターを取って頂戴」 「は、はい、すみません先輩ぃ」 ・・・確かこの装置の使い方教えてもらったことがあったな。ディスプレイに次々と表示される女の子のデーターをキーボードでトレースしていく。体脂肪に皮膚表面水分・・・カルテがみるみる数字で埋まっていく。 「はい、いいわ、うん前より早くなったんじゃない。ええーと・・・」 由紀さんがデーターを見ながら女の子に説明していく。 「はい、じゃあがんばってね。次の方」 「はーい」 えぇ?この声って? ドアを開けて入ってきたのは、何と雪菜じゃないか。あいつ何でこんなところに来ているんだ。 緑色のビキニを着た雪菜が目の前の椅子に恥ずかしそうにちょこんと座る。妹とは言えちょっぴりまぶしい。 「小野雪菜さんか、あなた初めてよね。で、どんな悩みがあるのかな」 「い、いえ友達に誘われて」 「ああ、さっきの娘ね。でもエステに興味はあるんでしょう」 「はい、まあ」 「初回はサービスだしね、体調に異常が無いか検査してみましょう。じゃあチェックするからブラ外してくれる」 「え!外すんですか?」 「ええ、いいじゃない。ここには女性しかいないんだから」 「は、はぃ・・・」 雪菜が恥ずかしそうにブラを外す・・・うーん雪菜、きれいだ。 「あら、あなたまだ15歳なんでしょう。きれいな胸をしているのね」 「いえ、そんなことないです」 「ふふっ、まあいいわ。じゃあ初めてだから最初にサイズ測らせてもらうわよ。摩耶、お願い」 「・・・・・・・・」 「摩耶!どうしたの」 「あ、サイズですよね」 「そう、これ使って。バストのトップとアンダー、ウエスト、ヒップ、太股周りを測ったらカルテにデーターを入れて頂戴」 僕が雪菜のサイズを測る、肌に直接触れるのか。 メジャーを持ってちょっと躊躇していると、由紀さんが一瞬口元に笑いを浮かべたような気がした。え? 「どうしたの、やりたくないの」 「いえ、やります。す、すみません先輩ぃ」 僕は緊張しながら震える手で雪菜の胸にメジャーを当てた。それが胸にぐーっと食い込んで行く。や、柔らかい。 「い、いたい」 「ご、ごめん」 いかん、力が入りすぎた。 「えーと・・・78です」 「まあ、立派なものじゃない。はい、どんどん測って頂戴」 僕は雪菜のウエストにお尻に、そして太股にメジャーを当てて行った。小さい頃しか触ったことの無い雪菜の肌。すべすべして本当に柔らかい。だけどこんなことで雪菜の胸や太股に触ることになるなんて・・・ 「んー、じゃあいいわよ。後はトレースしましょう」 「はい」 またディスプレイのデーターをキーボードで打ち込んでいく。その間雪菜はちょっと恥ずかしそうに下を向いていた。 「じゃあ今日は終わりね。あなたもしダイエットで食事を抜いているんだったら止めたほうが良いわよ。少し栄養バランスが崩れかけているから」 「え!そんなこと」 「一口にエステと言ってもいろいろなコースがあるのよ。うちに通えば食事を抜かなくても正しいダイエットができるから、少し試してみたらどう?」 「えー、どうしようかなぁ」 「まあ気が向いたらまた来てみたら」 「はい、考えてみます」 「それからちょっと聞いてもいいかな?」 「え!何ですか」 「あなた兄弟は?」 「はい、兄が二人いますけど、それが何か」 「兄弟仲っていいの」 「はい、自分はそう思っていますけど。下の兄は好きですし、上の兄は尊敬しています」 「そっか、良いわね。私一人っ子だからちょっと羨ましいな。ごめんね、ちょっと聞いてみただけ。あら、摩耶何赤くなっているの?」 「い、いえ何でもありません」 「じゃあ小野さん是非また来てね」 「はい、わかりました。どうもありがとうございました」 雪菜ははきはきと答えると、にっこりと笑って出て行った。それを由紀さんの後ろで見つめる僕。雪菜のやつ僕だとは全く気がつかなかったな・・って今の僕は摩耶ちゃんなんだから当たり前か。しかしまた背が伸びたんだな。胸もあんなに大きくなって。うーん、尊敬か、でもばれたら変態扱いされるな。 それから夕方まで摩耶ちゃんとして過ごすことになってしまったけれども、誰にも変に思われなかったようだ。まあ今の僕は他の誰でもない、間違いなく生駒摩耶なんだし、ゼリージュースのことは研究チームと高原社長しか知らないトップシークレット事項だ。憑依なんてこと普通できるなんて思わないだろうしな。でも時々由紀さんが後ろ向きになっておかしそうに含み笑いしているのがちょっと気になった。 「先輩ぃ、何か面白いことがあるんですかぁ」 「え、いいえ、ちょっとね。さあ、そろそろ帰りましょうか。ここで待っているから着替えてらっしゃい」 僕は女子ロッカールームの前まで行ってみたものの、このまま入って良いものかドアの前で一瞬躊躇してしまった。でも・・・いいよな。 ドアを開けて中に入ると既に着替えている女の子が何人かいた。その下着だけの姿に思わずドキリとしたものの、何食わぬ顔で「お疲れ様ぁ」と声を掛けた。すると一番近くにいたもう女性がこちらに振り向いた。ブラジャーの胸の谷間が露わで思わずそっちに視線が向いてしまう。 「ん?どこ見てるの。何か付いてる?」 「い、いえ」 「摩耶、今日は早いんじゃない」 「え、ええ、ちょっと」 「さてはデートかな」 「そんなんじゃないですぅ、先輩とちょっと」 「あんたいつまでも柳沢さんにくっついているんじゃないわよ、そんなじゃいつまで経っても彼氏できないよ」 「んー、それでもいいかな、なんて」 「は、面倒みきれないね。でも、もし男を紹介してもらいたくなったら声掛けてよ、じゃあね」 「はい、お疲れ様ぁ」 さてと、摩耶ちゃんのロッカーはっと。 ゆっくり歩きながらロッカーの名札を確かめると、割合い入り口に近いところに見つけた。中には摩耶ちゃんの着替えが入っている。ベルト付きの袖なしのフレアのミニワンピースだ。彼女こんなの着て通勤しているのか?通勤着にしては派手だなぁ。 制服を脱ぐと、取り出したそのワンピースのファスナーを降ろして、足を通す。肩まで持ち上げてまたファスナーを引き上げようとしたものの、なかなかファスナーが手に触れない。やっと捕まえるとさっとファスナーを引き上げた。あれ、こんなに腕が曲がる?女の子って体が柔らかいんだなぁ。 ロッカーの鏡でおかしくないか確かめる。・・・さて、これでいいのかな。化粧はわからないからいいや。でも摩耶ちゃんこうして見るとかわいいな。 スカートの裾を片手で持ってちょっとポーズを取ってみると・・うんうんいいねぇ。 「摩耶、あんた何やってんの」 まだ着替えている子が呆れたように声を掛ける。 「い、いえ、お疲れ様ぁ」 僕はその声にまだロッカールームに人がいることを思い出し、顔を真っ赤にして2階の研究室に戻った。 「遅くなりましたぁ」 「ううん、大丈夫よ。じゃあ行きましょうか」 それから二人連れ立って電車に乗り、レストランで食事をする。へぇ〜こんなところで食事しているんだ。それにしても由紀さん、本当に男性には興味ないのかなぁ。 食事を終えると由紀さんのマンションに行った。うーんちょっとドキドキするゾ。 「さ、入って」 「お、お邪魔します」 「何言っているの。いつも来ているのに」 「え!・・た、たまにはですぅ」 「まあいいわ、さあそこに座って、俊行さん」 「はい」 僕は指差された椅子に腰を掛けた。 ん・・・今・・??? 「ば、ばれてたんですかぁ」 「大体摩耶が廊下であんな格好するわけないし、キーボードを打ってる所を見ていたら、ははぁって確信したの。もしかしたら(青)が出来上がっているんじゃないかって。でも面白かったな、俊行さんがばれないようにって必死に摩耶の真似をしているところ」 「ひ、ひどいなぁ」 「さてっと、じゃあ教えてあげましょうか」 「え、何をですか」 「決まってるでしょう、女の悦び・・よ」 「げ!」 「さあ、摩耶、そこのベッドに座りなさい」 「え、由紀さん何を・・・」 「摩耶、あなた今日は変よ。私を呼ぶ時は先輩でしょう」 由紀さんがウィンクをする。そうか、なりきれってことか。 「はい、先輩ぃ。今日はいろいろすみませんでしたぁ」 僕は椅子から立ち上がると由紀さんのベッドに座った。近づいてきた由紀さんがその左隣りに座ると、僕の肩をぐいっとたぐり寄せた。 「あっ、ゆ・・先輩・・何を」 ふーっ。 由紀さんが僕の左耳に息を吹きかけると、とたんにぞくぞくしたものが体中を駆け巡った。 「ひゃん、な、なにするんですか」 「ふふっ、女はね、体全体で気持ち良くなれるの。それを教えてあ・げ・る。ふーっ」 また息を吹きかけられると、再びぞくぞくっとした快感が耳から体全体に広がっていく。 「ひぃ!やめてください」 「何言っているの、まだまだこれからよ」 かぷっ、今度は由紀さん僕の耳を軽く噛んだ。また電流が流れていく。 「あ、あんー」 「ふふ、かわいい声出しちゃって」 うなじを由紀さんがつつーっと指先で撫でていく。今度は胸の一番奥の部分からぞくぞくとしたものが湧き上がってくる。 「くっ、いっ、やっ・・・はっ、はっ、はあーん」 段々自分の息が荒くなっていくのが自分でもわかる。由紀さんは僕のワンピースのファスナーに手をかけるとそれを一気に引き降ろし、息も絶え絶えの僕から上手に脱がせてしまった。下着も次々に剥がされてしまう。そして遂に何も着ていない生まれたままの姿ってやつになってしまった。と言ってもそれは摩耶ちゃんの姿、初めて見る鏡に映った摩耶ちゃんのヌードにますます興奮してしまう。これが今の僕の姿なんだな。 由紀さん・・・女先輩に服を全部剥かれて胸を押さえて震えている麻耶ちゃん・・・これは僕なんだ。 由紀さんの左手が僕の胸を優しく撫で回す。手の甲で、手のひらで。それに反応した僕の両方の乳首が段々ぷっくりと膨らんでくる。それをまた由紀さんが指先でこねくり回す。自分の胸に乳房があって、その先の乳首がみるみる膨らんでいくのを見るのは何ともいやらしい光景だった。 「どお、摩耶、気持ちいい?」 「はぁはぁ・・・は・・い・・もう何も考えられなくって、あん」 由紀さんが膨らみきった乳首を口に含む。舌先でチロチロと舐められる度に体がビクンビクンと反応してしまう。思わずぎゅっと拳を握り締めてしまう。くー気持ちいいよー。 「ほんと、気持ち良さそうね。さて、そろそろ本番いくかな」 「はぁはぁ・・・え?まだ・・なんですか」 由紀さんが僕のあごをくいっと持ち上げる。 「さあ、摩耶」 「せんぱい、もうやめてくださ・・ん、んー」 由紀さんが、僕の唇を自分の唇で塞いだ。そう、それは女の子同士のキス。この前恵利華さんになった時に体験した男とのキスよりも甘いものだった。キスをされている僕も女、している相手の由紀さんも女。その柔らかい唇同士がねっとりと合わされる。 「ん、んーん、ぷはぁー、摩耶今日のあなたかわいいわよ」 かわいい?僕が?由紀さんの濃厚なキスに一瞬ぼーっとなった僕の頭に由紀さんの言葉が甘く響く。 「さて、じゃあいこうかな」 由紀さんは自分の服も手早く脱ぎ去ると、僕に体を密着させてきた。由紀さんの大きな胸と乳首の膨らんだ僕の胸が合わさる。 「ひゃっ、や、やん、やだ」 由紀さんが動くたびに二人に挟まれた胸と胸がつぶれたり、また膨らみを取り戻したり、こすれたりクニュクニュと動き回る。お互いの乳首が擦れてさらに快感を吹き上がらせる。 「あ、あへぇ、だ、駄目だ、駄目ぇ、い、いいー」 もう意識は何処かに飛んでしまいそうだった。でもその時上半身を僕にすり合わせていた由紀さんが、指を僕のアソコに潜り込ませる。 「ひゃん、い、いや、そこはちょっと、は、はーん」 僕のソコがクチュクチュと音を立て始めると、由紀さんは今度は下半身もぴたっとくっつけてきた。由紀さんの股間と僕の股間がピタッと合わさるけれども、そこには邪魔なものは何も無いので全く抵抗がない。 「よいしょっと」 由紀さんが自分の脚を僕の脚と交差させる。するとお互いのアソコとアソコが吸い付くようにくっついてしまった。 「さあ、摩耶、私も動くから、あなたもゆっくり動くのよ」 由紀さんが自分の股間を僕のほうに押し付けてくる。僕のアソコから自分の全てが吸い出されるような強烈な快感が走った。 「は、はーん、なに、なに、これ、は、は、はあん」 余りの快感に涙がこぼれてくる。もう何も考えられない。僕は夢中で自分の腰を動かした。 「うーん、いいわよ、摩耶・・・うん、はんっはんっはんっ」 「ひゃん、ひゃん、ひゃん、あ、あーん」 くっついている二人のアソコの周りはお腹までグチョグチョに濡れ、動く度にクチュッ、クチュッっといやらしい音を立てていた。 「あ、あん、あん、い・・いく、いくぅ、駄目・・何か・・もう・・あ、あーん・・・・」 頭の中で何かが弾け、快感の中で僕はそのまま意識を失った。 「・・・・大丈夫?」 「あ、は、はい」 「どう、女の快感は、そして女同士は」 「はい、この間経験した時とまた違うような。今日は体全体で何か快感を受け止めたようなそんな感じでした。女同士なんですよね・・・・いいです」 「そう。ふふ、良かった」 「由紀さん、一つ聞いていいですか」 「ん?何」 「由紀さんって男性は、その、どうなんですか」 「うーん、そうねぇ、駄目っていうわけじゃないんだけれど、私を受け止めてくれるような人が現れたら考えようかな」 僕は・・対象外ってことか。 「俊行さん、あなた男と女とどっちが良いと思う?」 「流されないって決めていましたけれど、今日の経験は強烈すぎます。女性って凄すぎですよ」 「そうか、まあもう少し試してみるのね。開発時間はまだあるんだからデーターはたくさん集めましょう」 それって、いろいろな女の子に憑依しろってことか。でもこのまま続けて大丈夫なんだろうか。僕は段々女性になることが自分で止められなくなるのではないかという不安を心の片隅に感じていた。でも一方でもっともっと試してみたいという欲望のほうがその不安を上回り始めていた。 「ところで、俊行さん元に戻れるの」 「トイレに行けば多分・・・」 「でもそれは摩耶の体でしょう。ゼリージュースを飲んだのは摩耶の中のあなたの体でしょう」 「この体でトイレに行けば僕の中のゼリーが出て行くと思いますが、僕自身がどうなるのかやってみないとわからないですけどね」 その後トイレに行って試してみたところ、摩耶ちゃんの体から離れることができるのはわかった。でも離れた後が大変だった。何せ由紀さんの部屋には男物の服なんて全くなかったんだから・・・ ・・・今日の話はここまでといたします。 ゼリージュース(赤)に続き(青)の開発にもどうやら成功したようです。思わぬ事態だったとは言え、その効果も試すことができました。しかし自分の意思で憑依することができるのかもっと試してみなければなりません。その話は、また次回。 ゼリージュース!外伝(3)「今宵ブルーハワイを御一緒に(中編)」 ・・・終わり 後書き 前編を書いてからあっという間に三ヶ月、どうもお待たせしました。 大まかな構想は出来ていたんですが、なかなか手を付けられずにいました。しかも今回も中篇止まり。一体いつになったらゼリージュースの全てが完成するのでしょうか。私にもそれはわかりません(爆) さて、今回は全編摩耶ちゃんに憑依した俊行クンの話でした。由紀さんと摩耶ちゃんがどうも百合の関係らしいということはインターミッションで触れていましたが、由紀さんを騙してそれを楽しもうとして逆に由紀さんに踊らされてしまった俊行クン。どうしても彼女には敵わないようですね。 今回は自分の意思ではない不慮の事故による憑依でしたが、後編では俊行クン自主的に楽しむことになると思います。なるべく早く書ければと思いますが、うーん次はいつになるか。でもアップされましたらよろしくお願いします。 それでは、ここまでお読みいただきました皆様、どうもありがとうございました。 toshi9より 感謝の気持ちを込めて 「ゼリージュース!外伝」 作品予定(あくまでも予定ですが) 第1話 始まりはハーブと共に(改訂版) (プロトタイプ・変身) 2002年 7月12日脱稿 第2話 いちごの誘惑 (赤・変身) 2002年 7月27日脱稿 インターミッション プリティフェイス/ラブボディ (プロトタイプ・部分変身) 2002年 8月25日脱稿 第3話 今宵ブルーハワイを御一緒に(前編) (赤・変身) 2002年10月 2日脱稿 今宵ブルーハワイを御一緒に(中編) (青・憑依) 2003年 1月13日脱稿 今宵ブルーハワイを御一緒に(後編) (青・憑依) 第4話 気分はトロピカル (黄・入れ替わり) |