身勝手な母親
 作:decosuke



登場人物

佐藤柊子  64才
佐藤清彦 33才

遠藤美羽  43才
遠藤藻奈美 21才









僧侶の読経が響き渡る…。
ある寺で49日の法要が行われていた、私は佐藤柊子…64才だった…。正確には享年64才…。
この法要は私を弔うためのものだった……。




私はある地方都市で息子の清彦と暮らす未亡人…だった。夫は10年前に事故で他界した。
夫を亡くして以来、清彦が結婚し自分の家庭を持つ事を…、そしていつの日か孫をこの手に抱くことを夢見て私は生きて来た。

しかし、奥手な性格の清彦は、結婚はおろか女性との交際も上手くできない。
そんな清彦の幸せを願う私は、清彦に見合いをすることを勧めてみようと思っていた。そんな時に私はこの世を去ったのだった。

ある日突然、今まで感じた事のない頭痛を感じて私の意識は途絶えた…。
次に気が付いた時に、私は自分の為に開かれた四十九日法要を宙に浮きながら見ていた。
何かやり残した事を果たすために、私の魂はこの世に幽霊として残ったというのだろうか?

空中に人魂?となって浮かびながら私は、周りの人の話に聞き耳をたてた。
その話を総合すると、どうやら私は脳卒中で自宅で倒れたらしい。手当が早ければ
命は助かったかもしれないが、息子の清彦は外出中で発見された時は既に息絶えた後だったらしい…。

一体私はどうしたらいいのだろう?誰からも姿が見えず、誰にも私の声は届かない…。
私は自分の遺骨が墓に収められるのを、ただ見送ることしか出来なかった。


49日法要が終わって以来、私は息子の清彦を見守り続けていた。
しかし、実体に触れることが出来ない、誰からも存在を認識されない。
愛する息子が一軒家に1人で、寂しく暮らすのを見続けるのは耐え難いものだった。


そんな無力感に苛まれていた時、ある可能に思い至った。肉体がないのなら
誰かに貸してもらえば良いんじゃないか?つまり幽霊になったのならば
生きている人間に憑依出来るのではないか?…と、考えたのだ。


憑依するなら…そう、彼女が良いだろう、私は我が家の向かいに住む遠藤さんの家に向かった。
今日は週末の午後4時きっと居る筈、そう考えながら私は遠藤さんのお宅に玄関ドアをすり抜けて侵入した。

そして居間を覗くと…、居た!
遠藤美羽さん43才、旦那さんと1人娘の藻奈美ちゃんと暮らす3人家族の主婦だ。
美羽さんが藻奈美ちゃんを身籠っていた頃、我が家の向かいに越して来た。
その後産まれた藻奈美ちゃんと、私の息子の清彦は兄と妹のような間柄で、子供の
頃はよく遊んでいたものだ…。その藻奈美ちゃんも今では成人して大学生をしている。

美羽さんは居間のソファーに座ってテレビを見ていた。私が目の前に来ても、幽霊の
私の姿は美羽さんの目には映っていない。そんな彼女の顔を覗き込みつつ考えた。

(憑依するといっても、どうやったらいいのか正直良く分らないけど…、きっとこうすれば!)


私は意を決して美羽さんの口の中に飛び込んだのだった。








美羽さんの喉の奥に飛び込み、目の前が暗くなったと思うと次の瞬間視界が戻った。
体の重みが感じられる…、息を吸い込む感覚、空気とはこんなに美味しいものだったのか…。
壁に掛けてある鏡を見ると、鏡の中で美羽さんが驚いた表情をして私を見ていた。
私が自分の顔を撫でると、鏡の中の美羽さんも自分の顔を撫でる…。

私は美羽さんの肉体に憑りつき支配したのだ。


私が遠藤美羽になって、本物の美羽さんはどうなったのか?そう疑問に思ったが
美羽さんの意識は感じられない…。試しに体の外に出るイメージをしてみると、次の
瞬間に私の意識は体からはじき出され美羽さんの姿を空中から眺めていた…。

どうやら私の意志で自由に出入り出来るらしい。美羽さんは暫く不思議そうな顔を
していたが、またテレビを見始めていた。私に憑依された事に気が付いていないようだ…。

私は再び美羽さんの口中に飛び込み、その身を支配した。自由に出来る肉体を手に入れたら
やる事は唯一つ、息子に…清彦に会いに行くのだ!私は隣人の『遠藤美羽』として
清彦の元に向かうのだった。


チャイムを鳴らし清彦が出てくるのを待つ、美羽さんの心臓が、私の感情に合わせて大きく高鳴った…。

「は〜い、あっ、遠藤さん何か御用ですか?」

「きよひっ!い、いえ…、清彦さん…、その…、ケーキを貰ったので良ければ…、どうぞ…。」

私は感情を抑えつけて、遠藤美羽として清彦に話しかけた。

「あっ、どうもありがとうございます。頂きます。」

「その、最近体調は大丈夫?」

「ええ…、母が亡くなってすっかり寂しくなりましたけど、慣れてきました。お気遣いありがとうございます。」

「そう…、何かあったら遠慮なく相談に来てくださいね…。」

会話を終えて清彦が家の中に戻ると私は、息子の清彦と再び会話できた喜びに思わず涙ぐんだ。
私が母親だと名乗り出たかったが、私は死人なのだ…、それはできない…。
今の私は隣人の主婦、遠藤美羽…。清彦とは只の隣人で他人でしかない…。

しかし、それでも私は愛する息子と会話できるだけでも満足した。
暫くの間、本物の美羽さんには申し訳ないが、『この体を借りて遠藤美羽として清彦を見守ろう』
私はそう決めて美羽さんの家に帰ったのだった……。



美羽さんの肉体に乗り移り、私が美羽さんになり代わって2週間がたった。

憑依し始めて暫くしてから分かったが、乗り移った相手の記憶が読めることに気が付いた。
遠藤美羽として家事をこなし、娘の藻奈美ちゃんと夫である俊明さんに接しているが、二人にとって母親であり妻であるこの身が他人とすり替わっている事に、二人は気づいていないだろう。

今日も私は家族のために食事の支度をし、夫と娘と夕食を共にしたのだった。
夕食の後、風呂に浸かりながら美羽さんの体を改めて良く見てみた。

胸は大きくDカップの大きさがある。元の私はBカップしかなかったから、最初は
その乳房の重さに戸惑った。乳首の色は、元の私と同じ経産婦であるため茶色だ。
体全体に目を通すと、太り気味だった私と異なり、スリムで美しい体型をしている。
肌は43才という年齢からすると張りがあり、艶がある。
顔も目立つ皺がほとんどなく、美しい顔だちをしていた。

そして何よりの違いとして、既に閉経を迎えていた私に対して、美羽さんの肉体は
まだまだ女として現役だという事だ。

しかし、夫である俊明さんとの夜の生活についての記憶を読むと、最近では月に2回か
3回程度しかセックスをしていないらしい。

「勿体ない…、こんなに良い体を持ってるのに…。」

乳房を揉んでみると、美羽さんの体が疼くのが感じられる、おそらく私の精神が肉体に影響を与えているのだろう…。
そこで、私が美羽さんになり代わって『夜のお勤め』をしようと思いついた。
他人の夫とのセックスには気が咎めるが…、肉体が夫婦であるのだから問題ない…、そう納得することにした。

私は風呂から出て体を拭くとバスタオルを体に巻きつけて、俊明さんが待つ夫婦の
寝室に向かうのだった。

寝室に入ると俊明さんはパジャマ姿で、ベッドに横たわり本を読んでいる所だった。
バスタオルを体に巻きつけただけの姿の私に気が付いて、彼は少し驚いた顔をしている。
そんな俊明さんに私は妻として話しかけた。

「ねえ…、あなた、良いでしょ?何だかとっても体が疼くのよ…。」
そう言ってバスタオルを床に落とし、裸を俊明さんに見せつける。

「お前の方から誘ってくるなんて初めてだな…、う〜ん…、よしやろうか!」

こうして私たち二人は全裸になり、お互いの体を求めあった。
正常位で抱き合い、私の…美羽さんの膣に俊明さんの勃起したペニ○がすっぽりと
収まり、激しく出し入れされている。俊明さんの技術は確かなもので、私は2度に
渡って絶頂を迎えた。コンドーム越しの挿入と射精は、少し残念な気がしたが
美羽さんの肉体も、私の精神も十分な満足を得る事が出来たのだった。

元の私は10年前に夫を亡くしていたので、もう二度と男性と関係を持つ事などないと思っていたが、
まさか死んでから男性と再びセックスが出来るだなんて…、私は他人の肉体の中で女の幸せを感じていた。


更に2週間がたった。美羽さんの肉体で、美羽さんの夫にベッドの上で愛されるのは、
肉体を失って幽霊となった私にとって大きな慰めではあった。
しかし、最愛の息子清彦にとっては、今の私は『近所に住む主婦』でしかない…。
その事実が私の気持ちを重くさせた…。

何とか清彦との会話の機会を増やせないか?と考えて思いついた。
もっと『年の若い女の姿』なら、清彦と自然に触れ合えるのではないか?
それならば、彼女が良い…、今の私の肉体である遠藤美羽の娘、藻奈美ちゃんの肉体に乗り換えるのだ。
藻奈美ちゃんは最近は疎遠になったとはいえ清彦と幼馴染と言っていい間柄、考えてみれば非常に都合が良い。

金曜の夜、私は計画を実行することにした。
私は藻奈美ちゃんの部屋のドアをノックしてから、部屋の中に足を踏み入れた。
藻奈美ちゃんはパジャマ姿でファッション雑誌を読んでいる所だった。

「ママ?どうかしたの?」

「うん、ちょっとね…、藻奈美の体に用があるのよ。」

「??それってどういう…。」

最後まで返事を聞かずに、私は美羽さんの肉体から幽体を分離させた。
そして美羽さんの口から飛び出た私は、そのまま藻奈美ちゃんの口の中に飛び込んだ。
目の前が暗くなり次の瞬間視界が回復すると、眼前に美羽さんが倒れているのが見える。
どうやら肉体の乗り換えに成功したらしい、今の私は『遠藤藻奈美の肉体』に憑依しているのだ。

美羽さんを介抱するふりをしながら、私は娘の藻奈美として美羽さんに話し掛けた。

「ママ急にどうしたの?」

「藻奈美?ええ…だい…じょうぶよ…、少し頭が混乱しているけど…。」

「ママ、ここ暫くの記憶はある?」

「ええ…、記憶が、少しぼんやりした感じだけど…。」

「無理をしないでさ、今日はもう休んだほうが良いよ。」

「そうね、そうするわ…、ごめんね藻奈美。」

そういうと美羽さんは部屋から出ていった。おそらく寝室に向かったのだろう。

どうやら私が憑依していた間の記憶はあるらしい。
私の…、佐藤柊子の霊魂に憑依されていたという自覚もなさそうだ、実に都合が良い。
私はほくそ笑みつつ、今の私『遠藤藻奈美』の記憶と肉体を確認する事にしたのだった。


藻奈美ちゃんの記憶を読んでみる。
遠藤藻奈美21才 大学生…、男女交際の経験はあるが、今は誰とも付き合っていない。
清彦のことをどう考えているのか?についても探ってみたが、どうやら藻奈美ちゃんは清彦の事を男性として意識してはいないらしい。
私としては清彦の嫁として、藻奈美ちゃんは理想的だと思っていたのだが……。

続いて私は、部屋に有った大きな姿見に藻奈美ちゃんの体を映しだした。
顔は親子だけに美羽さんによく似ている。美人の遺伝子を羨ましく思った。

着ていたパジャマを脱ぎ捨てると、藻奈美ちゃんは寝る前の為かブラジャーを身に着けていなかったので、
ショーツを穿いただけのトップレスの状態になった。

「綺麗な体……。」

若々しく体中の皮膚に張りがある。乳房に手を添えると、手に収まりきらない…。
乳房を下から持ち上げるとズッシリとした重量感がある。記憶によるとサイズはEカップもあるらしい。
形も整っていてお椀のような形をしている。乳首の色は綺麗なピンク色だ。

乳房から手を放し、お腹から…腰…お尻にかけて、手を滑らせてみた。
お腹は引っ込んでいるが、女性らしい適度な脂肪分がある。腰は大きくクビれていて
安産型の骨盤のようだ。お尻に手を触れるとその大きさに少し驚いた、日本人に有りがちなヘンペイ尻ではないらしい。

姿見に背を向けて上半身だけ振り返り、鏡に映しだされた後姿を見てみると、藻奈美ちゃんの
お尻は大きな桃の様な形で、母性の象徴であるかの様に感じられる。
その見事な尻を触りながら、私は思わず呟いた。

「美人で、胸は大きくて、安産型の大きなお尻…、この体なら元気な子をたくさん産めるでしょうね……。」

しかし、藻奈美ちゃん本人は当分の間は、子供を作る事はおろか結婚をする気もないらしい。

「勿体ない…、それにしても藻奈美ちゃん…、もうすっかり大人ね、こんなに立派な体に成長するなんて。」

産まれる前、まだ藻奈美ちゃんが美羽さんのお腹の中にいた頃から知っている藻奈美ちゃんの体の成長に感銘を受けた。

ともかく若い女の子の姿なら自然に清彦と会話できるだろう、早速明日にも
この藻奈美ちゃんの肉体で、清彦に会いに行くのだ。
高揚感が私を包んだが、私はその気持ちをどうにか抑えつけ、藻奈美ちゃんの体に憑依したまま眠りにつくのだった。











休みの日だというのに清彦は只ぼんやりと家でテレビを眺めていた。

父親は10年前に…、最愛の母は数か月にこの世を去った…。
1人で住むには、一戸建ての家は寂しすぎる…その寂しさを誤魔化す為にテレビをつけているだけで、内容など全く頭に入ってこない。
気分を紛らわすため昼間酒でも飲むか?などと考えていた所に玄関チャイムが鳴った。

また、遠藤さんの奥さんだろうか?俺を心配してくれているのか、最近ちょくちょく
家を訪ねて来てくれている。

「は〜い、今行きます。」

また、お菓子でも持って来てくれたのかな?そう考えながら玄関ドアを開けると…、意外な人物が立っていた。そこに居たのは…。

「と、突然、ど、どうしたの藻奈美ちゃん?」

戸惑う清彦に満面の笑みを浮かべ、清彦好みの清楚なワンピースに身を包んだ
『遠藤藻奈美』はこう言った。

「清彦お兄ちゃんデートしよっ!」













映画に買い物と、ありがちなデートコースを楽しんだ後、清彦は自宅の前で
藻奈美ちゃんと別れの挨拶を交していた。

「藻奈美ちゃんありがとう。お陰で今日は凄く楽しかったよ。」

「ううん、私の方こそ凄く楽しかった。でね…、清彦お兄ちゃんにお願いがあるんだけど…。」

「うん?いいよ、何でも言って。」

「来週もデートしてくれない?」

「えっっ!良いの!?いや、うん、俺も是非藻奈美ちゃんとデートしたいよ。」

「うふふっ、それじゃまた来週、約束ね!」

素敵な笑顔を浮かべながら家に帰っていく藻奈美を見送りながら、清彦はポッカリ空いた心の隙間に
温かいものが満たされていくのを感じた。
それと同時に妙な懐かしさの様なものも感じていた。何れにせよ清彦の頭は、既に次の
デートの事で一杯になっていたのだった。







それから1か月程の間、休日になると二人はデートを繰り返した。
今日はショッピングを楽しんだ後、清彦の自宅で藻奈美が手料理を
清彦にご馳走することになったのだった。

食卓に並んだ料理を見て清彦は息をのんだ、肉じゃが…、芋の煮っ転がし…、
白菜の浅漬け…、魚の煮つけ…。どれも清彦の好物ばかりだった。
料理に一通り手をつけると、清彦は涙ぐみながら呟いた。

「美味しい……、お母さんの味だ……。」

「…………。」

「ああ、ごめん藻奈美ちゃん、凄く美味しいよ!」

「そ、そう?良かったわ。たくさん食べてね清彦お兄ちゃん!」

清彦は出された料理を食べきり、今の座布団に座りながら満足感に浸っていた。
台所では藻奈美が流し台で食器を洗っている最中だ。
藻奈美ちゃんがこんな家庭的な料理を作れたなんて…、藻奈美の後ろ姿を眺めながら
そんな事を清彦は考えていた。

藻奈美の後姿を眺めていると、ある別の感情が湧き上がってきた。
藻奈美が体を動かす度に揺れるお尻を見つめていると……。
清彦は立ち上がると藻奈美に向かって歩き出した。











食器を洗いながら私…、遠藤藻奈美に乗り移った佐藤柊子は喜びを感じていた。
こうして息子の清彦と再び食事を共に出来るなんて…。
そんな事考えながら最後の皿を片づけようとした時、私の肩と腹に腕が回された。清彦が私を抱きしめて来たのだ。

驚いた私は思わず叫んだ。

「きゃっっ!清彦…、お兄ちゃん…一体どうしたの?」

「藻奈美ちゃん…、俺…藻奈美ちゃんの事が……。」

「だ、だめよ清彦…、私はあなたの……んっ……。」

清彦は話を最後まで言わせず、私の…、藻奈美ちゃんの唇を奪った。
最初は清彦を引き離そうとしたが、口中に清彦の舌が侵入して胸に清彦の手が触れると、私の思考はショートしてしまった…。

私と清彦はピッタリと体を密着させ、暫くの間キスをし続けた。
私の物になっている藻奈美ちゃんの大きなお尻に、何か固いものが当たっている…その正体は直ぐに分った。
それに気が付くと心臓が大きく鼓動し始めて体が火照った様になり、秘所から…藻奈美ちゃんの若い女自身が熱を帯びるのが感じられる…。


もう…我慢できない……。
私は清彦に言った。

「お願い…、ベッドの上でしよう…。」

その言葉に清彦は答えずに私を…藻奈美ちゃんの体を抱き上げ、生前の私と夫が使っていた寝室に向かった。
抱き上げられながら清彦の顔を見ると、その眼は男の欲望にたぎっているのが見て取れた。



寝室のベッドに私を寝かせると、清彦は直ぐに私の衣服を剥ぎ取り脱がせてしまった。
息子に女として今まさに犯されようとしている…。他人の体を奪っている事、その体で息子と
同衾しようとしている事に罪悪感を感じたが、若い女の肉体がこれから押し寄せるであろう快感に身悶えした。

清彦も服を脱ぎ捨て、ゆっくりとこちらを向いた。清彦の…ペニ○は大きく勃起している…
清彦の父親、元の私の夫よりもずっと大きい…、まさかこんなに成長していたなんて…。

「凄い…、こんなに大きいなんて…。」

清彦はベッドに横たわる私に覆いかぶさり、おもむろにペニ○を私の秘所に挿入した。
前戯は一切なかったが、既に私の…、藻奈美ちゃんの秘所は十分に潤っていたのでスムーズに奥まで届いた。
そのあとの行為は若さに身を任せた激しいものだった。
清彦は私の大きな乳房を揉みしだき同時に激しくペニ○を出し入れする。
技術はないが若い男の情熱的な行為にに、私は数度に渡って絶頂を迎えた。

そして遂に清彦にも絶頂が来たらしい。腰の動きを止めると私の膣の中にあるペニ○の先端がこれまで以上に
膨張し、次の瞬間ペニ○から熱い液体が私の胎内に注がれた…。そしてその直後、清彦は最後の力を
使い切ったかのように私の上に倒れ伏したのだった。
私の乳房に顔を埋める清彦の頭をなでながら私は呟いた。


「バカな子ね…、でも…私もあなたを愛してるわ…世界の誰よりも…。」









その後、私と清彦は休日になる度に体を合わせ続けた。
藻奈美ちゃんの肉体に私が憑依し続けて、息子と行為をする…。
藻奈美ちゃん本人に無断で体を使い、清彦も本物の藻奈美ちゃんと付き合っていると信じて疑っていない…。
こんな事はもう止めよう…、藻奈美ちゃんに肉体を返さなくては…、と考えていた時に体の異変に気付いた。





生理が遅れている………。






胸が張り、体が熱っぽい…、それは何十年も前に私本来の体で経験したのと同じものだった。
薬局で検査薬を買いトイレに入ってそれを使用した。
検査結果は陽性だった、藻奈美ちゃんの胎内には新しい命が宿っていたのだ………。






結果はある程度予想したものではあった。清彦にコンドームをつけさせて避妊していたのだが、
最初に清彦に抱かれた時だけは中に出させてしまったのだ。
まず間違いなく、あの時の行為で身籠ったのだろう……。

私の…、藻奈美ちゃんのお腹に宿ったこの子は私の孫なのだ…。
子供を望んでいない本物の藻奈美ちゃんに肉体を返してしまったら、中絶してしまうかもしれない。
何しろ藻奈美ちゃんはまだ大学生なのだ。


それは絶対に受け入れられない事だった。

ならばいっその事この私が………………。










その後、私は清彦の子供を身籠った事を、お腹の子の父親である清彦と私の両親に報告した。
パパとママは娘を傷モノにした清彦に対し非常に怒っていたが、私が必死に間を取り持って、
どうにか私と清彦が結婚する事を認めてもらった。
また、それと同時に大学の中退も半ば強引に納得して貰った。

結婚式はいわゆる『出来ちゃった結婚』の為に質素に済ませたが、私にとっては清彦と再び家族になれる喜びで一杯だったので、
さして気になる事ではなかった。










時は流れ…、妊娠8カ月を迎えた私のお腹は、まるでスイカが入っているかの様に大きくなっている。
私のお腹が大きくなるに従い、最初は『出来婚』に怒っていた両親も、むしろ最近では初孫の誕生を心待ちにしてくれているようだった。


私は居間のソファーに座りながら、そんな母親との会話を思い出していた。

「藻奈美、お腹の方は順調?ちゃんとご飯は食べてるの?しっかりと食べなきゃだめよ!もうあなた一人の身体じゃないんだからね。」

「大丈夫よママ。ママが産んでくれたこの…私の体は安産型みたいだし、お腹の中の子も私も元気だから心配しないで。」

「そう?まあ…、あなたは初産とは思えないほど落ち着いているし…、心配ないかもしれないわね…。」







大きなお腹を優しく撫でつつ、私は呟いた。

「藻奈美ちゃんのご両親の為…、そして何より本物の藻奈美ちゃんの為にも、元気な赤ちゃんを産まなくちゃね。」

…私は、藻奈美ちゃんのお腹に宿った私の孫を産むために、藻奈美ちゃんの肉体に憑依し続ける事に決めたのだ。
本物の藻奈美ちゃんには申し訳ないが、この肉体で清彦の妻として藻奈美ちゃんの人生を精一杯生きようと思っている。



(ん?ふふっ、元気に動いてるわ…。)

子宮の中で胎児が動いているようだ…、胎内からもぞもぞとした感触が伝わってくる。元気が良すぎて少し痛いくらいだ。
私本来の体で清彦を身籠っていた時は、胎動が小さすぎて心配したのだが、この子に関しては心配が要らないだろう。

「お婆ちゃんのお腹の中は気持ち良い?焦らずに大きく育って出て来なさい…。」

私の見立ての通り、藻奈美ちゃんの体は安産型だったようだ。
妊娠後期になったが、ひどい悪阻や体の不調も感じていない。
私の体では清彦一人を産むのが精一杯だったが、藻奈美ちゃんのこの肉体なら3人や4人くらいの子供を産み落とす事が出来るだろう。

「でも、一先ずはあなたが先ね。」

お腹の子にそう語りかけつつ、妊娠してから我慢していた女の欲望…、オスを求める気持ちが体の芯から湧き上がって来るを感じた。

「はしたないわ…、でも若い体だから仕方ないかしらね…。」





その日の夜、私は寝室のベッドに腰かけて清彦が来るのを待っていた。

服は全て脱ぎ全裸の状態だ、こうして全裸になると妊娠した事による体の変化が良く分かる。
胸に目を落とすと成長してFカップにまで大きくなった乳房が目に入る。授乳を前にして乳房の中の乳腺が発達した為か、とても張りがある。
乳首と乳輪も以前よりも大きくなり、色も濃くなっていた。
腰周りとお尻にも脂肪がついて丸みが増している。
藻奈美の体は若い娘から、母親の体に変化しているのだ。

暫く待っていると寝室のドアが開いて清彦が入ってきた。

「藻奈美!そんな格好で…一体どうしたの?」

「あなた…、今日は久しぶりに良いでしょ?」
私は艶っぽく微笑んだ。

「でも、お腹の子が…。」

「大丈夫よ、パパとママが仲良くしている方がこの子もきっと喜ぶわよ。
 それとも…、ぼて腹の女は嫌い?」

清彦は私の秘所が濡れているのに気が付いたのか、股間を大きく膨らませていた…。





清彦が仰向けにベッドに寝そべり、私が清彦の腰に座り込む…いわゆる騎乗位の
姿勢で私達夫婦は繋がっていた。正上位ではお腹に負担が掛かるが、この体位なら
その心配も少ない。清彦は私の大きなお腹と乳房を見上げながら言った。

「藻奈美ありがとう、俺の勝手で妊娠させてしまったのに結婚してくれて…。」

「私はあなたと家族になれて幸せよ。それにこの子を身籠る事が出来て…嬉しいわ。」

「藻奈美……。」

「それにしても、あなたのコレは優秀ね!一発で私を孕ませたんだから。」
私の中に収まっている清彦のペニ○を締め付けながら言った。

「はは…、恥ずかしいな…。でも、藻奈美が子供好きとは知らなかったよ。」

「あなたの子供なんですもの…当然よ。」

息子…、夫と愛を確かめながら夜は更けていった……。







2カ月後、私は健康な女の子を産み落とした。
新生児の世話は大変なものだが、妊娠出産と同様に子育も清彦が赤ん坊の頃に経験済みなので苦にはならなかった。
ましてやこの子は、私の娘であると同時に孫なのだから。

出産から3カ月が経ったある日、私はベビーベッドの中で眠る
娘の顔を眺めながら幸せに浸っていた。

娘…、 柊果 と名付けた娘の顔は、今の私の肉体である藻奈美の遺伝子を受け継いだ為かとても整った顔立ちをしていた。
しかし、鼻や耳の形は清彦によく似ている…。
元の私…、佐藤柊子の血も確実にこの子に受け継がれているのだ。

そんな事を考えていると柊果がぐずり出した。

「うぇ〜〜ん!」

「はいはい、ママのおっぱいが欲しいのね。」

私は着ていたTシャツを脱いで上半身裸になり、乳房を露出させると柊果を抱き上げて授乳を始めた。
元気よく私の乳首に吸い付き母乳を飲む柊果に私は語りかけた。

「いっぱい飲んで大きくなりなさい…。」

たっぷり20分ほど授乳すると満足したのか柊果は再び目を閉じて眠りについた。

「んっ…、まだ胸が張ってるわね…。」

乳房を軽く揉んでみると、まだ母乳が胸の中に残っているのが感じられた。
元の私の体で清彦を産んだ時は、母乳の出が悪く苦労したのだが藻奈美の体はとても母乳の出が良い。

「お産も安産だったし、このまま年子を孕んでみるのも良いかもね。」

そんな事を考えてみると、子宮が疼くのと同時に乳首が勃起するのが感じられる。
乳房に目を落としてみると乳首から母乳が滲み出ていた。


………もしかすると本物の藻奈美ちゃんも喜んでいるのかもしれない。


「任せて藻奈美ちゃん。私が貴方になり代わって、この体で赤ちゃんをバンバン産むからね!」
私は母乳で張りつめた乳房を手で揺すりながら呟いた。





「あんっ!あっ良い!もっと突いて!」

その日の夜、私と清彦は夫婦の寝室で激しく体を求めあっていた。
私はベッドの上で四つん這いの姿勢をとり、清彦は私の豊満な尻を掴み激しく腰を打ちつけて来る。
バックスタイルなど元の私の体でも経験したことがなかったが、清彦と藻奈美ちゃんの体は相性が非常に良いらしく、
私達夫婦は日々新しい体位を試しているのだった。

「うっ、藻奈美!出るっ…!」

清彦は苦しそうな声を出して、欲望の噴出を堪えているようだ。
私はそんな清彦に返事を返した。

「良いのよ清彦…お母さんの中に…思い切り中に出して!」

私の体内に差し込まれている清彦自身の先端がブワリと大きく膨らみ、熱い液体が私の胎内に放たれた。
私はこの瞬間がとても好きだ。
お腹を痛めた愛しい息子が私の胎内に帰って来て…、そして新たな命を授けてくれるのだから。



「次はどんな子が出来るかしら?」
私は自分の下腹部を撫でながら呟いた。











2年後。


再び私は孫……、清彦の子を孕んでいた。
この体にとっては2人目の妊娠。私の精神にとっては3人目の子供だ。

居間のソファーに座り感慨に浸っていると、まだオシメの取れていない娘の柊果がヨチヨチ歩きで近づいて来た。

「マンマ、パイパイ!」
柊果が舌足らずの口で言った。

「はいはい、柊果はママのオッパイが大好きね。」

私は服をはだけて乳房を露出させると、柊果の両脇を抱えて胸元に抱き寄せた。
柊果は私の腹部…、柊果の弟か妹が入っている大きく膨らんだお腹に覆いかぶさるように抱き付きながら、
左乳房の乳首を口に含んで母乳を飲み始めた。

「うふふ、やっぱり柊果は清彦が小さかった頃にそっくりで甘えん坊さんね。」




私は、お腹の中の胎児と腕の中に抱く柊果を抱えて、この上のない幸せを感じていた。





end








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