富雄:「う〜ん……難しいなぁ〜。ここがこうなって、それでこうか……でもこっちは……くそぉ〜。あともう少しなのになぁ」

富雄はビーカーに入ってる青白い液体を見ながら頭をポリポリと書いていた。
何を作っているのか?
それは富雄が一ヶ月間悩み続けている物。
 

富雄:「これがクリアーできれば完成なんだけどなぁ」
 

コーヒーを飲みながらその青白い液体をじっと見つめる。
材料に間違いは無い。きっと調合する順番が悪いのだ。
それが分かれば完成するに違いない。
 

富雄:「もう一度やり直そう。完全に透明になれば……この薬は完成するんだ」
 

コーヒーを飲み干した富雄は、大きく深呼吸して首をポキポキと鳴らすと、もう一度その薬を
一から作り始めた。
これまで試してきた順番が書かれているノートを見ながら、少しだけ順番を変えてみる。
約三十種類もの粉や液体を調合するのだ。
そう簡単に出来るはずが無い。でも、今調合した順番は――
 

富雄:「またダメか……」
 

今度は赤っぽい色の液体に変化している。だが、しばらくするとその赤みが徐々に無くなり……
 

富雄:「えっ……ま、まさか……こ、これはっ!」
 

一分ほど放置しておいたビーカーの液体は、まるで水のように透明に透き通っていた。
 

富雄:「や、やった……で……出来た……と、とうとう出来たんだ!!」
 

富雄は心のそこから湧き上がる感動に身体を震わせた。
高校生の富雄が何の薬を作ったのか?
それはこれから彼が実践してくれるはずだ――
 
 
 
 
 
 
 

いきなり生えてきたアレ(その1)
 
 
 
 
 
 
 

富雄:「あ、千紗(ちさ)?。俺だよ、富雄。俺、今日学校休むから先生に言っててくれない?」

千紗:「ええ〜。また休むの?」

富雄:「ちょっと身体の調子が悪くてさ」

千紗:「そう言って、また仮病なんでしょ。元気そうな声してるもん」

富雄:「あは。バレたか。ちょっと用事があるんだよ」

千紗:「何よ、用事って」

富雄:「それは秘密だって。上手くいったらお前にも教えてやるよ」

千紗:「上手くいったらって、一体何してるのよ」

富雄:「だから秘密だって。それじゃあ頼んだからな。先生によろしく言ってくれ」

千紗:「もうっ、富雄はいつも勝手なんだから!!」
 

週はじめの月曜日。
富雄のクラスメイト……というか、彼女の千紗に携帯電話で伝言した富雄は、
部屋でビーカーの中に入っている透明な液体を眺めていた。
これからこの薬の威力を確かめるのだ。
それにはまず千紗に協力してもらわなければ!
 

富雄:「今日は一時限目から体育だからな。そろそろ用意しないと……」
 

二階の部屋、窓の向こうに見える高校。
富雄はわざと青白く元気の無い表情を作って共働きしている両親の出勤を見送った後、また部屋に戻ると
急いでパジャマを脱いだ。
そしてチェック柄のトランクスまで脱いで裸になった後、ビーカーに入っている透明な液体を何のためらいも無く飲み干した。
 

ゴクンッ……ゴクン……
 

お世辞にも美味しいとはいえない。いや、別に味なんてどうでもいいのだ。
その効果さえ本物ならば。
 

富雄:「うっぷ……はぁ……絶対成功するはずだ。何だって俺が作ったんだから」
 

そう言っている間にも、すでに首から胸元にかけて透明になり始めている。
その現象はお腹や下半身、そして腕や頭にまで広がってゆき、とうとう全身が透明になってしまった。
 

富雄:「よしっ!第一段階は成功だっ」
 

部屋の中で声だけが聞こえる。
人の存在が確認出来なくなった部屋のドアが自然に開き、また閉じる。
富雄は今、透明人間のように姿が見えなくなっているのだ。
念のために一階にある鏡で全身を映してみる。
もちろんそこには自分の姿は映っていなかった。
 

富雄:「ちょっと恥ずかしいけど、誰にも見えないんだしな」
 

そう言うと裸足のまま玄関のドアを開けて外に出た。
人通りの少ない道を、富雄は裸のまま歩いている。
透明な身体なので誰にも気づかれないが、それが故に事故にあう可能性が高い。
車に轢かれたらそれまでだ。
きっと飛び散った血も透明なので誰にも分からないだろう。
いや、物体として存在するから何かに躓いたとは思うだろうか。

そんなことを思いつつ、周りに気を配りながら慎重に歩いて、十分ほどかけて無事に高校の門をくぐる。
家から学校が近いというのはほんとにラッキーな事だ。
 

富雄:「もう授業が始まっているだろうな」
 

そうつぶやき、グランドの方に歩いてゆく富雄。
裸足なので足の裏が少し痛かったが、もうすぐその痛みも感じなくなるはずだ。
 

富雄:「やっぱり始まってたか。でもちょうどいいや」
 

富雄の目の前に広がる大きなグランド。
その隅で、富雄のクラスの女子生徒たちが立ったまま先生の話を聞いている。
その女子生徒の中に、先ほど電話した彼女の千紗の姿が見えた。
青いジャージ姿の女子生徒達のすぐそばまで歩いてきた富雄。
そして、富雄の気配に全く気づかない千紗の後ろに立つ。
 

どうか成功しますように――
 

自分で作った薬。絶対に大丈夫だと思っているものの、心のどこかで不安な気持ちが残っている。
上手くいけば、千紗の身体に入り込める。そして――
 

青いジャージのズボンの前に両手を重ねるようにして、先生の話を聞いている千紗。その後ろから、透明な身体をそっと重ね始めた富雄。
千紗の身体に溶け込むようなイメージを頭の中で思い浮かべながら、更に身体を前に移動させる。
すると千紗が着ている青いジャージをすり抜けて、富雄の透明な身体がジャージ姿の千紗の身体にめり込んでいく。
『押される』とか『めり込んでくる』とかいう感覚がないので、富雄の行動にまったく気づかない千紗。
でも、富雄の透明な身体がほとんど重なったときに、千紗は初めて違和感を覚える事となった。

ちょうど股間の前で重ねていた両手が、前に押し出される様な感じがしたのだ。
何気なく股間を撫でた千紗は、ゾワッと全身に寒気を感じだ。
千紗がそう感じたとき、富雄は完璧に千紗の身体と重なっていた……というか、千紗の身体に入り込んでしまったのだ。
 

千紗:「え、ええ?」
 

その手から伝わる膨らみに驚いた千紗。
あわてて手を離して俯き、青いジャージのズボンに包まれた股間を見てみると、そこが明らかに膨らんでいる。
 

千紗:「な、何よ……これ……」
 

もう一度手で股間を触ってみると、棒のような物がある事に気づいた。
それと同時に、その棒から触られていると言う感触が伝わってきたのだ。
 

千紗:「なっ……えっ!?」
 

思わず大きな声を出してしまった千紗に、周りの女子生徒たちの視線が集まる。
 

「どうしたの?」

千紗:「えっ……あ……そ、その……な、何でもないっ」

「なんか顔、赤いよ」

千紗:「う、ううん……そ、そんな事……無いよ……は、はは……」
 

そう言いながらも頬が赤く火照っている事、自分でも分かっていた。
股間の前で手を組んでいる千紗。
そのふくらみを誰にも気づかれないように隠している。

みんなの視線が先生に戻ったことを確かめた千紗は、また股間を触ってみた。
それは明らかに存在していた。
これはまるで……男のアレのようだったのだ。
 

やだ……何よこれ……どうしてこんなものが……
 

頭の中が混乱して何がなんだか分からない。
先生の言葉なんて耳に入ってこない千紗は、じっと俯き、手に隠れている股間を見つめていた。
そうしている間にも何かを感じるように、その棒はムクムクッと大きくなってゆく。
 

(よしっ!大成功だっ!)
 

うれしさを隠し切れない富雄は、思い切りそう叫んだ。
叫んだと言っても誰に聞こえるわけでもなく、ただ叫んだつもりだった。
今、富雄は千紗の身体の中にいる。
千紗はそれに気づかない。そして富雄も千紗の中で何もする事が出来ない――
 
 
 
 

――富雄が作ったのは、他人の身体に入り込む事が出来る薬。
入り込んだからと言っても何が出来るわけでもなく、ただ他人の身体の感覚を共有出来るだけだ。
他人が見ているものを見て、食べているものを同じように味わう。
その身体が感じる事をすべて感じることが出来る。
でも、ひとつ面白いのは、女性の身体に入り込んだ場合、男性の性的象徴が
女性の象徴を変化させると言う事。
つまり、千紗の股間が変化して富雄のムスコが生えてくるのだ。
それままるで元々あったかのように存在する。
千紗が触れば、千紗自身がその感覚を感じる事が出来る。
もちろん、その感覚は富雄にだって伝わってくる。
だから、千紗がジャージの上からムスコを触った感覚は富雄も感じているのだ。
そして、その柔らかい手に触られたムスコは敏感に反応し、大きくなってしまったのだった――
 
 
 

(見てみたかったんだよなぁ。千紗の股間にアレがついているところ!)
 

そんなことを思いながら、富雄は千紗の目を通して千紗のジャージの膨らみを見ていた。
恥ずかしそうに、でも周りの生徒に気づかれないようにしている千紗。
ムクムクと大きくなっているムスコが、ジャージのズボンの中、パンティから頭を出しているようだった。
 

そんな……これってもしかして……でもどうして……
 

先生の合図でグランドを走り始める女子生徒達。
ジャージのズボンの下に富雄のムスコをつけた千紗が、少し前屈みになりながら走る。
それでもパンティやジャージのズボンの裏にムスコの頭がこすれ、今まで感じた事の無い刺激を生み出している。
大きく固くなるばかりで、いつまでも小さくならない富雄のムスコ。
 

千紗:「やだ……もう……何よこれ……変な気持ちになっちゃう」
 

真っ赤な顔をしながらそう思った千紗はどうする事も出来なくなり、グランドを走り終えた後、先生に身体の不調を訴えて
休ませてもらう事にした。
 

これ以上動いたら――
 

グランドを離れて保健室に向かう千紗。腰を屈めた歩き方が妙におかしい。

一体自分の身体がどうなっているのか先に見ておかなければ……

そう思った千紗は、保健室に行く前に女子トイレの個室に入ると、恐る恐るジャージのズボンを少し下ろしてみた。
そして、それを見た千紗は、ハッと息を飲んだあと、クラクラとめまいがして洋式便器の便座にペタンと座り込んでしまった。
 

千紗:「……うそ……どうしてこんなのが私に……」
 

何となくそうじゃないかと分かっていた事だが、改めて見るとそう言わずにはいられなかった。
パンティから頭を覗かせている男性のムスコ。
窮屈そうにパンティに包まれたそれは、今にも爆発しそうな感じだった。
ジャージのズボンを膝下まで下ろし、更にパンティも太ももまで下ろす。
すると、窮屈さに開放されたムスコが大きくなったままビクビクと震えているのが分かった。
 

千紗:「やだ……何……す、すごく……き、気持ち悪い……」
 

そう思いながらも、恐る恐る右手で触ってみる。
 

千紗:「きゃっ」
 

すると、大きなムスコがピクンと反応した。
真っ赤な顔をした千紗はどうしてよいのか分からず、急いでパンティとジャージを引き上げムスコを隠した。
やはりジャージのズボンがもっこりと膨れ上がっている。
前屈みになって、両手でギュッと股間を押さえ込む。
しかし、そんな事をしてもムスコから『痛い』という感覚が伝わるだけで何の変化も無かったのだ。
 

千紗:「どうしてよぉ……一体どうなってるの?」
 

そう呟いた千紗。嫌だったが先生に体調不良を訴えた手前、保健室に行かざるを得ない。
渋々トイレから出た千紗は、誰もいない廊下をゆっくりと歩いて保健室までやってきた。
そして保健室の扉を開く。
 
 
 

ガラガラガラ――
 
 

広河先生:「ん?どうしたの?」
 

机に座って何か書きものをしていた広河先生が千紗の方に振り向いた。
先生の長くて美しい髪の毛が揺れる。
千紗は股間を両手で隠すようにしながら、
 

千紗:「あ、あの……気分が悪くて……」

と小さな声で答えた。
 

広河先生:「あらそうなの。それじゃあベッドに寝てなさい」

千紗:「はい」
 

広河先生に、股間の膨らみを悟られないようベッドに横になった千紗は、急いで毛布を身体の上にかけた。
その後、すぐに白衣を纏った広河先生がベッドに近づいてくる。
 

広河先生:「お腹が痛いの?」

千紗:「い、いえ……ちょっと気分が悪いだけです」

広河先生:「そう。熱っぽいのかしら」
 

千紗のおでこに手を当てた広河先生。熱はなさそうだ。
 

広河先生:「熱は無いみたいだけど。でも気分が悪いのはお腹の調子が良くないからじゃないの?吐き気は?」

千紗:「す、少し……」
 

別に体調が悪いわけではない千紗は、適当に先生の話にあわせた。
どこも悪くないのなら気分も悪いわけは無い。
仮病と思われるかも知れないと適当に答えた千紗だったが、それが思わぬ方向に進んでしまうとは考えても見なかった。
 

広河先生:「じゃあお腹のどの辺りが痛い?先生が押さえるから痛いところを言って」

千紗:「えっ!あ、それは……」
 

広河先生がかけていた毛布を膝までめくる。
 

千紗:「いやっ!」

広河先生:「え?」
 

千紗はとっさに両手で股間を隠した。
 

広河先生:「どうしたの?もしかして今日はアノ日?」

千紗:「いえ……あ、あの……ち、違います」

広河先生:「手をどけてくれない?」

千紗:「ダメ……」

広河先生:「どうして?」

千紗:「あの……ダ、ダメなんです」

広河先生:「痛いの?」

千紗:「い、痛いというか……違う意味で……」

広河先生:「何言ってるの?よく分からないわ。いいから手をのけなさい」

千紗:「あ、ダメッ!」
 

広河先生は千紗の両手首を掴むと、力を入れて股間から引き離した。
 

広河先生:「えっ!?」

千紗:「や、やだぁ〜」
 

広河先生の視線は、千紗の股間に固定されてしまった。
千紗のジャージのズボンが異様に盛り上がっている。
びっくりして、握っていた千紗の手首を離した広河先生。
 

広河先生:「え?え?……な、何?」

千紗:「あっ、な、何でもないですっ」
 

あわてて股間を押さえ、ベッドの上で広河先生のいる方向と反対に身体を向けた千紗。
 

広河先生:「ちょ、ちょっと。ど、どうしたの……それ……」

千紗:「だ、だから何でもないです」

広河先生:「あ、あなた……ちょっと見せてみなさい」

千紗:「い、いやっ」

広河先生:「いいから早くっ!」
 

広河先生は、半ば強引に千紗の身体を上に向けると、また股間を隠した千紗の手をのけさせた。
信じられないくらい膨らんでいる千紗の股間。

こんなところに何か隠している??
気になって仕方がない広河先生は無理矢理ジャージのズボンを脱がせると、ポカンと口を開いたまま言葉を失った。
 

千紗:「え〜ん……ヒック……ヒック……」

広河先生:「……ど、どうなってるの……あなた……」

千紗:「……私にも分からないんです。さっき体育の授業を受けているときに急にコレが生えてきて……ヒック」

広河先生:「急にって……そんな事……」

千紗:「先生、私どうしよう……」
 

千紗は泣きながら先生に訴えた。
広河先生は目の前で泣いている千紗の股間を見ながら、
 

広河先生:「ね、ねえ……ほ、本物なの……これ……」
 

と質問した。
 

千紗:「分かりません……でも触ると感覚があるんです……」

広河先生:「ちょ、ちょっと触ってもいい?」
 

そう言いながら、パンティ越しに指でムスコを摘んでみる。
 

千紗:「あ……」

広河先生:「ほ、本物なのね……こ、こんな事って……」
 

広河先生の指にムスコの温かい感触が伝わってきた。
パンティごと、そっとムスコを握る広河先生。
手の中でビクンビクンと脈打つムスコ。
パンティから顔を出している部分がはちきれそうになり、その先からは少し粘ついた透明な液が出ていた。
 

千紗:「せ、先生。あまり触らないで……」

広河先生:「すごい……脈打ってる……」

千紗:「あ……やだ……」

広河先生:「痛い?」

千紗:「い、痛くないです……」
 

千紗の……女性の身体についている男性のムスコ。
広河先生は、自分の鼓動が激しくなっている事に気づいていた。
今触っているのは、どう考えても男性のムスコなのだ。
保健室で、しかも授業中に男性のムスコをつかんでいる。それも女の子の身体についているムスコをっ!
平静を装いながらも、手に握っているものを放すことが出来ない。
 

千紗:「先生、もう放してください」

広河先生:「ね、ねえ……あなた、何年生?」

千紗:「二、二年生です……」

広河先生:「名前は?」

千紗:「田村……千紗です」

広河先生:「田村さん。この事は誰にも言わないわ。でもちょっとだけ調べさせてくれない?そうでないと田村さんの身体に
       何かあったら大変だから」
 

すでに何かあるのにぃ!

そう思いながらも、先生が何かをして助けてくれるかもしれないと思った千紗。
 

千紗:「でも……」

広河先生:「大丈夫。痛くしないから」

千紗:「は、はい……」
 

千紗は恥ずかしいから両手で顔を隠して横を向いた。
広河先生は握っていたムスコを開放すると、もう一度ムスコをつまんでいろいろな角度から眺めた。
とても興味がある様子。
広河先生は20代後半。もちろん彼氏くらいいるし、エッチだってした事はあるのだが、こうやって明るい部屋で、
しかも目の前でまじまじと見た事は無かったのだ。
硬く反り返っているムスコは、彼氏のよりも大きく思えて仕方が無い。
ドキドキしながら右手で掴むと、ゆっくりと上下にしごいてみた。
 

千紗:「あっ……せ、先生……」

広河先生:「た、田村さん……大丈夫?」

千紗:「や、やめてください……そんな事……」

広河先生:「い、痛く無いでしょ……」

千紗:「い、痛くないですけど……恥ずかしい……」

広河先生:「ごめんなさい……でももう少し調べさせて……」
 

広河先生はハァハァと息をしながらしばらくムスコをしごくと、手で顔を覆っている千紗を見た。
恥ずかしそうに横を向いている千紗。
女性の身体にこんな物がついている異様さ。
その『異様さ』が広河先生を動揺させ、更には興奮させてしまう。
ゆっくりとしごいていた手を放した広河先生。
 

広河先生:「ね、ねえ……田村さん。少し我慢してね……い、痛くないから」

千紗:「は、はい。先生……」
 

広河先生はもう一度手で覆っている千紗の顔を見たあと、
ドキドキしながら目の前にあるムスコを――
 

千紗:「あんっ!」
 

生温かい物に包まれた感触。
千紗はたまらず切ない声を漏らしてしまった。
ピクンと身体を震わせたあと、足をピンと伸ばして力を入れる。
広河先生は少し顔を赤らめながらも、千紗の股間に生えているムスコを
口の中に含んだまま、舌でペロペロとなめていた。
その舌使いがとてもいやらしい。
 

千紗:「あっ、あん……あ……やっ……だめぇ」
 

千紗は頭を左右に振りながら、顔を覆っていた手で広河先生の頭を押さえた。
しかし広河先生はムスコを愛しむように口の中に含むと、そのまま頭を上下に動かし始めた。
 

広河先生:「ん……ん……んっ……んふっ」
 

頭の動きにあわせて、リズムよく声を漏らす広河先生。
初めて味わう快感に戸惑いながら、それを拒む事が出来ない千紗。
お互いに恥ずかしい気持ちを抱きつつも、この異様な状況に飲み込まれている。
広河先生の頭の動きがだんだん激しくなると、千紗はムスコからこみ上げてくる何かを感じ取った。
 

千紗:「せ、先生……何か……出そう……」

広河先生:「ん……んんっ……いいわよ……出しても……」

千紗:「あ……だめ……あっ、で……でるっ!」

広河先生:「ん、ん、ん、んん、んっ」

千紗:「ああ、あっ……いやああ〜っ!」
 

ドクン……ドクンと何かが出る感じがすると、ビックリするくらいの快感がムスコから放たれた。
自分では止める事が出来ないそれは、広河先生の口の中にすべて放出されたのだ。
 

千紗:「んああっ!んんっ……ああ……あっ……あっ……はぁ〜」

広河先生:「んんんっ……んふっ……んんん……」
 

広河先生がそれをゴクンと飲み込む。
千紗は恥ずかしすぎてどうすることも出来ず、ただ両手で顔を覆うばかりだ。
そんな千紗を見て、興奮しっぱなしの広河先生。
自分の身体が欲情している事を良く分かっている。
 

広河先生:「た、田村さん……わ、私……」
 

そう言いながら白衣を捲り、スカートの中に手を入れてパンストを下ろそうとしたとき――
 

広河先生:「あ、あれ?な、無い……」
 

今まであったはずの千紗の身体のムスコが無くなっていたのだ。
 

千紗:「……え?」
 

顔を覆っていた両手を離し、上半身を起こして自分の股間を見る千紗。
そこには先ほどまでついていたムスコはなくなり、元の千紗の股間に戻っていたのだ。
 

千紗:「な……無くなってる……よ……よかったぁ!」
 

千紗は安堵の表情を浮かべると、嬉しそうにパンティとジャージのズボンを引き上げた。
その様子をただ眺めるだけの広河先生。
 

千紗:「まるで夢みたい」

広河先生:「ど、どこに行ったのかしら」

千紗:「分かりませんけど……私、これで失礼します。ありがとうございました」

広河先生:「あ、ちょ、ちょっと……」
 

一体どうなっているのだろう?
確かに千紗の身体にはムスコが生えていて、それを口に咥えたはず。
だって口の中にはまだあのネバネバした感じが残っているのだから。
 

広河先生:「…………」
 

広河先生は狐につままれたような表情で、何やら物足りなさを感じながら机に戻って行った――
 
 
 
 
 
 
 
 
 

富雄:「すっげえ気持ちよかったな。まさかあの広河先生に咥えてもらえるなんて……」
 

富雄はベッドの横に立っていた。もちろん透明な身体のままで。

実は広河先生にイカせてもらった後、千紗の身体から抜け出たのだ。
だから千紗の身体にあったムスコが無くなったと言うわけ。

自分の意思で身体から出たり入ったり出来るのがこの薬の良いところだ。
 

富雄:「さて、次は誰の身体に植えつけようかな?」
 

そんな事をつぶやきながら、広河先生にばれない様にそっと保健室の扉を開けて廊下に出た富雄。
校舎の階段を上ると、ある教室の前で足を止めた――
 
 
 
 

いきなり生えてきたアレ(その1)……おわり
 
 
 

あとがき

部分変身(憑依)物ですね。
女性の身体にムスコを植え付けるような感じ。
今回は富雄を前に出さず、身体が変化してしまった千紗をメインにしました。
次回は富雄が頑張ります。
この薬、意外な効果があるようです。
このお話は、後は短いですが(その5)まで続きます。
なお、このお話の中にはあさぎりさんの「クリーム」に似通った部分がありますので、
あらかじめ(その5)まで読んでいただき、掲載の許可を頂いております。
ほ、他にも似ている作品があるのですが……ゆ、許してやってくださ〜いっ(^^;

それでは最後まで読んで下さった皆様、ありがとうございました。
Tiraでした。
 
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