私が二人…(後編)
田村:「さて、これからどうしたい?」
有里:「ど、どうしたいって……今すぐ会社に行って全て話すわっ。田村さん、こんな事して……あなたも会社には居れないのよ」
田村:「ははは……君が言う事、誰が信じるって言うんだ?同僚か?それとも他の上司か?」
有里:「説明すれば……ちゃんと説明すれば分かってもらえるわ」
田村:「君だって信じなかったじゃないか。こうやって事実を突きつけられなければ。誰だってあの宮原有里の
姿を俺だって思わないのさ。いや、思えないのさ」
有里:「…………」
田村:「別に君の事を悪いようにはしないさ。今日は大人しくこの部屋に居てくれるのならね。俺は有給休暇を
取って休んでいるけど、君はそうじゃないからさ。2時間ほど会社を抜け出してきただけなんだ。
優しいもんだよ。皆俺に……いや、君にだな。気を使ってくるんだから。しばらく外で気分を紛らわしておいでってさ。
だから会社には戻らないと行けないんだ」
有里:「そ、それなら私が戻って説明するわっ!」
田村:「いや、今、君が会社に戻って話をゴチャゴチャにされては困るから俺が君の姿で戻るよ。
だから君はこの部屋で大人しくしててくれよ。なっ、この部屋は自由に使っても構わないから」
有里:「い、嫌よっ!どうして私が田村さんの手助けをしなきゃならないのよっ。関係ないじゃないのっ!」
田村:「関係ないかぁ。俺さ、実は君に好意を寄せていたんだよ。仕事も出来るしスタイルだっていいし。だから俺が課長になったら
君にいい思いをさせてやるから。それなら俺の言う事、聞いてくれるだろ」
有里:「そんな勝手な……私、そんな事でいい思いなんてしたくないっ!」
田村:「ははは……どうしても嫌っていうのかい?」
有里:「当たり前でしょっ!私は私の力で生きていくんだからっ」
田村:「へぇ〜、そうなんだ。これだけ言っても俺の言う事、聞いてくれないんだ」
有里:「何度言っても嫌と言ったら嫌なのっ!」
田村:「それなら仕方ないな。この君の姿で宝石でも盗みに行くか」
田村さんは変身した私の身体を見ながら、ニヤけた表情で話していた。
でも、そのふざけた目が何だってやりそうな雰囲気を漂わせていてとても怖い。
有里:「な……」
田村:「いや、待てよ……それよりも誰かを傷つけるほうがいいか。君の親友の『香取 真希』を階段から突き落とすとか」
有里:「ま、真希を……い、いや……お願いだから……そんな事やめて……」
田村:「うん。それとも、君の姿で彼女に言い寄って……レズるってのも面白かな。あ、そうか!君、フィアンセがいたんだな。
君がもっと仕事できるように、彼氏と別れて来ようか」
有里:「や、やだ……何考えてるのよ。田村さん、おかしいわよっ。どう考えても正気じゃないわっ!」
田村:「君が大人しく、今日1日をこの部屋で過ごしてくれるのなら、今言った話はなかった事にしてあげるよ。世間様の前に同じ人間が二人もいたら
おかしいだろ。もちろん君が会社に戻っても今回の事は秘密にすると約束するならね。
誰も信じないのは分かってるんだけど、念には念をってねっ」
有里:「ひ、卑怯者っ!」
田村:「ん?どの口がそんな事を言うんだい?」
有里:「人の弱みに付け込むなんて卑怯者じゃないのっ。そんな事して課長になっても誰も田村さんを……んんっ!」
田村:「ん……んんんっ……」
有里:「んうう……んふぅ……」
田村:「んん……ん……ふぅ〜」
有里:「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
キ、キスされた!?
私の姿をした田村さんに……
そう、田村さんがムクッと立ち上がり、私の頭を両手で掴んで無理矢理キスしてきたのだ。
椅子に縛られて抵抗できない私は、そのキスを受け入れるしかなかった。
唇の間を割って入ってくる舌が、私の舌に絡まってくる。
その舌は、私の舌と同じなのだ。
目の前に私がいる。私の手が私の頭を掴んで……
信じられない光景だった――
田村:「ニッ……どう?自分にキスされるのって。君って彼氏にキスする時はこんな感じで
見えてるんだよ」
有里:「やめて……よ……」
田村:「ちょっとだけ楽しもうか?二人の宮原有里がいるんだ」
有里:「やめて……お、お願いだから……」
田村:「……ねえ。私の事、嫌いにならないでね。雄治(ゆうじ)の事が好きなんだから」
有里:「なっ……ど、どうして雄治の事を知ってるのよっ」
田村:「携帯のメールを見たのよ。すごく仲が良さそうでうらやましくなっちゃう……
でも仕事中にまでメールしてるなんて悪いなぁ。それより……あなたが雄治役で私が有里役。
姿は二人とも君だけどね、楽しそうでしょ。フィアンセに自分の姿がどう映っているのか見せてあげる」
有里:「何言ってるのよ。この変態っ!」
田村:「雄治……そんなこと言わないで。お願い……」
有里:「うっ、んうぅ……い、いやぁ〜!」
田村さんは私の左の耳たぶを優しく噛むと、そのまま首筋に舌を這わせ始めた。
私が私に犯される!?
そう思うと、ゾクゾクッとした悪寒のようなものが背筋に走った。
目の前にいる私の姿をした田村さんの舌がいやらしく首筋を這い続け、右手が私の左胸に
添えられた。その細い指を持つ手が、ジャケット上から優しく胸を揉み始める。
有里:「いやいやっ!お願いだから変な事しないでっ」
田村:「どうしたの雄治。私としたいっていつも言ってるじゃない」
有里:「ふあっ……ゆ、雄治は……そんな事……言わない……うぅんっ」
椅子に縛られている私の前で膝をつき、私のグレーのジャケットと白いブラウスのボタンを外す田村さん。
私が私の服を脱がせようとしている……
その表情はとても嬉しそうに見える。
私……普段もこんな表情をしているのだろうか?
ブラウスから見え始める私のブラジャー。
そして、ボタンが外れると腰の辺りからブラウスの中に両手を回し入れ、
そのままの両手を上に移動させて背中のブラジャーのホックをパチンと外してしまった。
その後、ブラジャーをせり上げて私の胸をさらけ出した田村さん。
有里:「いやっ!み、見ないでっ!」
田村:「同じ胸だけど……本物の胸の方が魅力的だわ……ちゅっ!」
有里:「あっ!もうっ……やだっ……んっ、あんんぅ……」
私の胸の突起を咥え、チューチューと吸っている田村さん。
それが私の姿をしたままだから、本当に自分に犯されているように思えてくる。
田村さんの顔を隠している栗色のストレートヘアが私のお腹に当って
こそばゆい。空いている左手が、もう片方の胸の突起を摘んで引っ張っている。
有里:「んんっ……あっ!だめっ。お願いだから……た、田村さんっ」
田村:「知ってるわ……どうすれば気持ちいいのか……」
有里:「えっ……やだっ!わ、私の身体……勝手に……」
田村:「だってこの身体は私の身体だもの。私がどうしようが雄治には関係ないでしょ」
有里:「ひどい……か、勝手な事ばかり……うあんっ!」
田村さんは座っている私のタイトスカートの中に右手を入れると、パンストの上から
感じるところをなぞり始めた。
プニュプニュと人差し指で押してくる。
有里:「はあっ……や、やめて……」
田村:「やめないわ。もっと気持ちよくしてあげる」
有里:「んうぅっ!」
ぎゅっと指で股間を押されると、私の下半身が熱く火照ってくる。
感じちゃいけないと思っても、自然と身体が疼きだすのだ。
田村:「邪魔ね、パンスト……」
そう言った田村さんは、強引にタイトスカートの中に両手を入れると、腰のところにあるパンストのゴムを掴んだ。
そして、うれしそうに私のパンティごとずらし始めた。
有里:「や、やだっ!」
田村:「やだじゃないの。お尻を上げないとパンストが破けるわよ」
有里:「何考えてるのよっ。この変態っ!」
田村:「そうやって粋がっているのも今のうちだけよ」
お尻を上げる間も無く、無理矢理脱がされたパンストとパンティ。
縄で縛っている足首のところまでずり降ろされると、私の素足が、そして股間が田村さんの目の前にさらけ出される。
でも足をギュッと閉じているのでほとんど見えていない……はず。
田村:「足を広げなさい」
有里:「い、いやよ。嫌に決まってるじゃないの」
田村:「私が開きなさいって言ってるのよ」
有里:「いやっ!」
田村:「ふーん。そう……」
田村さんは私の顔で「フッ」と笑うと、右の足首を縛り付けている縄を解き始めた。
有里:「え……」
田村:「……」
私の右足が解放される。でも、その右足は田村さんの両手によって強制的に開かされたのだ。
有里:「なっ……何するのよっ!」
田村:「少し痛いかもしれないけど我慢してよ」
有里:「い、痛いっ……や、やだっ。やめてっ!」
田村さんは開いた右足の膝と、椅子の後ろの脚を縄で縛り始めた。
無理矢理右足を開かされている。
有里:「いっ……そんなに足……ひ、開かないっ」
田村:「次は左足ね」
有里:「た、田村さんっ……お、お願いだからもう止めて」
田村:「いやいや。せっかくだから……」
そう言いながら、私の姿をした田村さんは右足と同じようにして左足を開かせ、膝と椅子の後ろ脚を縄で縛った。
椅子に座った状態で、思い切り両足を開かされた私。
タイトスカートが股関節までずり上がって、それはとてもはしたない姿に見えた。
田村:「クスッ……いやらしい格好ね。あの宮原有里がこんな格好しているなんて信じられないわ」
有里:「じ、自分がやらせたんじゃないのっ!早く縄を解いてよっ!」
田村:「綺麗よ。その格好で自分に見つめられるのってどんな感じ?」
有里:「し、知るもんですかっ」
田村:「すごく感じているのね。こんな事するの、初めてでしょうから」
有里:「あ……当たり前じゃないのっ。誰がこんな事するもんですかっ」
田村:「ふふ……キラキラ光っているわよ。私のソコ」
有里:「なっ……」
私はかぁっと赤くなった。
俯いて見てみると、開かされた両足の付け根、股間の部分に少しだけ透明な液体がついていて、
それが光に反射して光っている。
こんな事されているのに……嫌なのに……すごく感じてる――
田村:「私が綺麗にしてあげる」
有里:「や、やめて田村さん。お願い!お願いよっ」
田村:「田村さんじゃなくて宮原さんよ」
有里:「だめよ!だめっ……」
田村:「いつも雄治にどんな風に見られているのか、しっかり見てなさい」
有里:「そんな……こ、来ないでっ!やだっ……んあっ!」
私の姿をしている田村さんが、椅子に座っている私の前に跪く。
そして、両足を広げている私の股間に、顔をうずめたのだ。
田村さんの……私の舌が、感じるところを舐め始める。
太股に添えている手が優しく這い回って、余計にゾクゾクしてしまう。
有里:「ふ、ふわあっ……はぁっ……あふんっ……い、いやぁっ!」
田村:「んん……見て、私の姿を。いつもこうやって雄治の股間顔をうずめているのよ」
有里:「ち、違う。違うのにっ……あんっ……やっ、ああっ!んああ」
田村:「雄治……もっと感じて……私の舌でイカせてあげるわ」
有里:「あはぁ……あっ……あふっ……んんんっ、だ、だめぇっ!」
私の股間に顔をうずめているのは私?
雄治は私の事、こんな風に見てるの?
私ってこんなにいやらしく見えるの?
そ、そんなはず無い……そんなはず――
有里:「あっ、あうっ……お、お願いだから……んんっ。私の姿でそんな事……しないで……んくぅっ」
田村:「素直じゃないんだから。ほら、こうやって……」
有里:「きゃあっ!ふわあぁっ。あぅんっ……んんっ!……あああっ!」
私の細い指が2本、私の中に入ってくる。
そして私の舌が、その上にある一番感じる部分を舐めている。
頑張って耐えてきたけれど、クチュクチュといやらしい音を立てろ私の下半身は、
理性でどうこうしようと言うレベルではなかった。
私が私に犯されている――
雄治が私をこんな風に見ている――
そう考えると……
有里:「あっ、あんっ、や……やだっ……そんな……んんっ!そ、そこ……そんなに触らないでっ!」
田村:「ペロッ……んふ。ここが一番気持ちいいもんね。有里の身体は」
有里:「あぁんっ!あっ、あんっ、はぁっ、はぁっ……だめっ……だめよぉ……んっ……んうっ」
田村:「ふふっ。そんなに気持ちがいいの?それじゃあ今度は私がしてもらおうかな」
有里:「……え……」
田村さんは私の股の間から抜け出すと、透明な液体で汚れた細い2本の指をペロンと舐めた。
そして、口の周りを手のひらで拭くと、着ていた服を全て脱ぎ捨ててしまったのだ。
私の全裸を見せつけた田村さん。
田村:「どう?自分の身体なんだからどうすれば気持ちいいか分かるわよね」
そう言いながら、椅子に縛り付けていた私の両腕だけを解放する。
手首に縄の後がついてしまって、そこが赤紫になってしまっている。
私はその手首を擦りながら、目の前にいる私の姿をした田村さんを見上げた。
田村:「それじゃあお願いね」
田村さんが椅子に座っている私の前で後ろを向いて大きく足を開き、お尻を突き出してくる。
私に……舐めろっていうの――
田村:「雄治、早くして。お願いだから」
有里:「…………」
――そ、そんな事――出来るわけないじゃない。
――そんな事――自分で自分を舐めるだなんて――
――そんな事――
私は足を椅子に縛られて座ったまま、両手で田村さんの……私のお尻を掴むと、
少し左右に開いて既に濡れている部分を舐め始めた。
まさか……こんな……自分の身体を舐めるなんて――
田村:「ふわっ!んあうっ……す、すごい!はぁっ、あっ、あうぅっ……」
私が舌を使って刺激すると、田村さんは私の声を使って喘ぐ。
刺激するたびに、掴んでいるお尻がビクンビクンと震えて感じているのがよく分かる。
目の前の私が感じている――
田村:「あっ……ああ……すごいよ!も、もっと舐めてくれ……んあっ!」
更に私の顔にお尻を突き出してくる田村さん。
目の前にあるのは私のお尻なのに。
今度は私が私を犯しているの?
田村:「ああっ!か、感じるっ!感じすぎるっ……すご過ぎるっ……あはっ…あっ」
すごく濡れてる――
いやらしい……私の身体ってこんなに濡れるの?
田村さんだから?それとも――
太ももを伝って落ちてゆく透明な液体。
こうやって雄治に見られているのだろうか?
田村:「あんっ!雄治っ……すごいよ。あんっ、あっ……もっと……もっと私をグチャグチャにしてっ!」
田村さんが声を裏返しながら私のまねをして喘ぐ。
私はそんな事言わない。
でも目の前にいるのは私――
田村:「ねえっ、指をっ……指を中に入れてよ。はぁっ!は、早く入れて!」
有里:「そ、そんな……」
田村:「いいから早くしてよ。もっと雄治に気持ちよくしてほしいんだからっ」
有里:「…………」
目の前の私がお尻を突き出したまま振り向き、ねだるような表情で話し掛けてくる。
私は舐めるのをやめると、右手の中指を1本立てて、お尻の向こうにみえている
透明な液体が出てくるところにヌッと入れた。
田村:「んんんっ!」
あまりにすんなりと入る私の中指。
熱くヌルヌルした中で、私の中指がとろけそうな感じ。
田村:「はぁっ……1本じゃダメっ。もっと入れて」
有里:「ええっ!や、やだ……何言ってるのよ……」
田村:「は、早くっ!」
私の中指を咥えたまま、お尻をモゾモゾと動かす田村さん。
私は躊躇しながらも中指に続いて、薬指も同じように中に入れた。
田村:「んあああっ!はぁ〜、いい……も、もう1本……」
有里:「は、入らないわよっ」
田村:「入るわよ。早く入れなさいよっ」
有里:「だ、だって……」
目の前の私……田村さんが信じられない事を次々に口走る。
私は顔を赤くしながらも、田村さんの言うとおりにした。
人差し指をヌッと中に入れる。
少し抵抗があるような感じもしたが、それでも簡単に入り込んでしまう。
田村:「はうううっ!!はあ……はぁぁ……い、いいよ。指を動かして」
有里:「…………」
何ていやらしい姿なんだろう――
私は何も言わずに指を出し入れする。
すると、そこからクチュクチュといやらしい音が漏れ始めた。
田村:「あっ、あっ、あっ!もっとっ、もっと奥までっ!んんっ……そう、そうよ……もっといやらしい私を見てっ」
有里:「や、やだ……そんなこと……」
田村:「雄治っ!雄治っ!あんっ……はあ……はあ、あうんっ!」
田村さんはわざとフィアンセの名前を連呼しながら、私を演出していた。
絶対こんな事を言わないのに、こうやって私の身体で言われたりされたりすると
本当に私がしているのだと錯覚してしまう。
田村:「んんっ!んぐっ!ふぅっ……んんぉ!」
ガクガクと震える足。
私の指を伝って落ちてゆく粘り気のある透明な液体。
田村さんは力が入らなくなってきたのか、徐々に屈み始めると、私の前で
両手をついて四つん這いになってしまった。
その拍子に私の指が田村さんの中から抜ける。
田村:「はあっ、はあっ、はあっ……ひ、一人でするよりも何倍も気持ちがいいわ……」
そう言いながら、私の足首を縛っていた縄を解く。
ずっと縛り付けられていた椅子から開放され、やっと自由の身になった私。
田村:「ふぅっ……逃げようなんて変な気を起こしたら、この裸のままで外に出るから。公衆の面前で宮原有里が裸で
歩き回る事にね」
有里:「…………」
そう私に釘をさした田村さんが、私をベッドまで連れてゆく。
田村さんの……私の後姿を見ながらついて行った私は、またベッドの柱に両手だけ縛られてしまった。
ベッドの上、両腕を上げた状態で仰向けに寝かされた私。
田村さんは、そんな私の上に掛け布団をかぶせた。
有里:「な、何するの……」
田村:「ふふ。楽しい事。逆らっちゃダメよ」
私の顔でニヤッと笑った田村さんは、掛け布団の下のほうから潜り込んできた。
そして布団の中に隠れた田村さんは、私の上に身体を乗せると、私の胸をチュウチュウと吸い始めたのだ。
有里:「ああんっ……んああ……んんっ!はあぁぁ……」
布団の中、わざと私に見えないように胸に吸い付き、手で揉みしだいている。
有里:「あんっ……い、いやぁ……」
身体をくねらせて田村さんの攻撃から逃れようとする。
必死に足で田村さんを蹴飛ばそうとするが、私の足の間に身体が入っているので思うように当らない。
それより……胸を刺激されて……ち、力が……
有里:「ふあぁっ!あっ、ああっ……いや……あふっ……んんんん〜っ!」
田村さんが布団の中で下に移動し、椅子で縛られていた時と同じように私の股間に顔をうずめる。
そして、舌を使って先ほどから既に濡れてしまっている部分を丁寧に舐め始めた。
ゾワゾワッとした寒気にも似た快感が私の神経を直撃する。
有里:「ひっ!んああっ……だめぇ……そんなに……あうっ、はぁぁっ!あんぅっ!そ、そこ……す、吸い付かないでぇっ!」
何も言わずにひたすら刺激する田村さん。
もしかしたら何か言っているのかも知れないが、布団の中なのでよく聞こえない。
そして――
田村さんは布団中をモゾモゾと移動し、私の足元から頭を出した。
田村:「あとは仕上げだけよね。宮原有里同士でイキましょうよ」
そう言って、ゴソゴソと下半身を布団に潜りませると、その見えない布団の中でお互いの足同士を絡ませあった。
有里:「や、やだ……なに……」
田村:「ふふ。分かってるくせに。私たちが期待している事!」
有里:「……えっ!あっ、そ、そんなっ……んんっ!」
田村:「はぁ〜!初めてでしょ。私も初めてなの。ふふ、当たり前ね……んっ、んっ」
田村さんは足を絡ませながら私の股間と田村さんの……変身した私の股間を擦りつけ始めた。
ネチョネチョとした透明な液が、感じるところに纏わりついて……き、気持ちいいっ――
有里:「ああっ、あっ、あっ、だ、だめっ……だめなのっ……そ、そんなに腰を……動かさないでっ!」
田村:「んんっ!んっ、はうっ、はぁっ……じ、自分の股間同士をすり合わせてるのよっ……あんっ!どんな気持ち?」
有里:「はぁっ、はぁっ、はぁっ……あくっ……あっ……んんんっ!」
田村:「はぁ、んんんっ!こ、言葉にならないくらい気持ちがいいのっ……そ、そりゃそうよね…
私だって、あんっ……こ、こんなに……き、気持ちがいいんだからっ……ああんっ!す、すご過ぎるっ!!!」
意識が朦朧とする。抵抗する力なんてもはや存在せず、田村さんに身体をあずけている感じ。
布団の中に私の身体が2つ。ギシギシと音を立てながら、私の喘ぎ声が2人分聞こえている。
――とても不思議な感覚だった。
自分が喘いでいる声以外に、同じ声が足元から聞こえてくるのだから。
あっ(あっ)、あっ(あっ)、あんっ(あっ)、あっ(あふっ)――
それも、自分で声を出しているタイミングと同じように聞こえてくるのだ。
そんなこと、田村さんが股間を擦りつけるタイミングにあわせて私たちが喘ぐからに決まっている。
私、何考えてるんだろ――
両手をベッドに縛られたまま股間を擦り付けられている私は、
私の姿をしている田村さんに絶頂の瞬間へと叩きつけられた――
有里:「い……いやぁぁぁあ〜〜!」
…………
「分かっているだろうけど、さっき言った様にこの部屋からは出ないでくれよ。もし出た事が分かったら――
まあ、これ以上言わなくても大丈夫だよな。宮原有里さんっ」
ベッドの上、意識がはっきりしない状態で私の声が……田村さんの声が聞こえる。
ぼーっとしながらその言葉を聞いていた私。
まるで夢の中にいるような気分だった――
そして――
いつの間にか眠ってしまっていたようだ。
ベッドからゆっくりと起き上がった私。裸のままだ。
周りを見渡しても誰もいない。
分厚いカーテンは閉められたままだが、その隙間からは光が漏れていない。
有里:「……はぁ」
どうやらもう夜になってしまったようだ。
深くため息をついたあとベッドから立ち上がった私は、壁際にあったスイッチを入れて電気を付け、裸のまま部屋の中を歩き回った。
私が来ていた服が床の上に落ちている。
でも、1つしかなかった。
きっと田村さんが私の姿になったままその服を着て会社に戻っているのだろう。
会社では田村さんが私の代わりに都合のいい話を進めているはず。
きっと私は単なる被害者として取り扱われているのだ。
そして、田村さんが私の上司となり――
――それ以上の事は考えなかった。
ほんの数分後、ガチャッとドアを開ける音がして……もう一人の私が部屋に入って来た。
田村:「ただいま。偉いな、ちゃんと約束守ったんだよな。会社の方はバッチリだったよ。あいつはもう明日から会社には来ない。
俺を課長に昇進させる方向で話が進んでいるんだ」
有里:「……そう……よかったわね」
田村:「君のおかげだよ。さあ、それじゃあ早速昼間の続きをしようか!なあ、有里チャン」
有里:「…………」
そして私は、また私に犯される。
いやらしい表情をした私に――
私が二人…(後編)おわり
あとがき
ゼリージュース(赤色)を使った話です。
本編とは全く違う内容ですが、女性に変身した男性が、そのオリジナルの女性と
楽しい事をすると言う話を書いてみたいと思ったのがこの作品です。
表のゼリージュースですが、ダークな内容になっています(^^;
変身を取り扱った時、今回のようにオリジナルの人が登場する(本人にバレた上での)話を書くのか、
オリジナルの人が登場しない話を書くのかでずいぶんと違ってきますね。
オリジナルの人にバレないようにしながら話が進むほうがスリルがあって面白いかも(笑
田村さん、ゼリージュースのおかげで昇進しそうですね。
おめでとうございます(笑
有里も田村さんの元で働くのならば、悪いようにはされないでしょう。
でも、有里としてはそんなことは嫌らしいので、辞めちゃうかもしれませんね。
そんなことより、田村に有里の姿で変な事をされていないかの方が心配。
彼氏の雄治と会っていたり、同僚の女性にちょっかいかけてたり……
う〜ん、彼ならやりかねないでしょう(^^
でも大丈夫。このお話はここで終わりですから(笑
真実は闇の中です。
それでは最後まで読んで下さった皆様、ありがとうございました。
Tiraでした。