仲の良い姉妹と
 作:verdsmith7


沙耶は自分の部屋でため息をつきながらイスに座っていた。
疲れた表情で机の上に置かれた手紙を持つとビリビリに破ってしまった。
「お姉ちゃん大丈夫?」
心配そうな声で部屋に入って来たのは沙耶の妹の鈴だった。
沙耶は高校生、妹の鈴は中学生で二人は少し年が開いた姉妹だった。
近所でも有名な美人姉妹で登校する時はよく近所の人に声を掛けられる程人気だ。
二人の仲はとても良く休日には一緒に遊んだり買い物へ出かけたりして過ごした。
「お姉ちゃんさっきからため息ばかりついてどうしたの?」
「うん、またこれが来たの・・・」
鈴は机の上でビリビリに破かれた手紙を見た。
破れていて何が書いてあるか正確には分からい。
しかし、その内容は「愛してる!」とか「ずっと一緒にいたい」などの単語が並んでいるのは分かった。
それらの単語はラブレターというには少し偏った表現のものだ。
「またあのストーカーからね。本当お姉ちゃんを困らせてしつこいんだから!」
鈴は破れた手紙を集めるとゴミ箱へと投げ捨てた。
最近沙耶の元にこういう手紙がよく来ていた。
姉の沙耶にストーカーが付きまとうようになってしばらくになる。
最初は沙耶が落ちた財布を拾ってあげたことで相手の男性が勘違いをしてしまったのが原因だった。
男は中年男性で沙耶の登校時間に待ち伏せたりして何度も会って話しかけようとしていた。
だが、沙耶は男性のその行動を迷惑に思うようになりそれを無視することにしたのだ。
すると男の行動はエスカレートしていった。
学校や家に手紙を送ったり、隠れてカメラで沙耶を写そうとしたりした。
そんな事がずっと行われたことで沙耶は少しずつ疲れていってしまったのだ。
今日のようにため息をついてボーっとしていることも多くなった。
そんな姉の姿をよく見かけた鈴は思い切って提案してみた。
「お姉ちゃん明日から休みだから一緒に買い物へ行こうよ。最近全然行く機会がなかったでしょ」
ここ最近はテストやらで遊ぶ機会がなかった、なので鈴は久々に二人で買い物へと誘ったのだ。
沙耶は一瞬どうしようか悩んだが妹の鈴の笑顔を見て行くことを決めた。
「そうね。最近鈴と出かけてなかったし久しぶりにお洋服とか見に行こうか」
「やった、お姉ちゃんと久しぶりに行くの楽しみ」
そんな楽しそうな姉妹の様子を見ている男がいた。
「ふふ、楽しみだね。沙耶ちゃん・・・」
男はそう言いながらニヤニヤと笑った。

翌日沙耶と鈴は近くのショッピングモールへとやって来た。
ここでなら若い子向けの服やアクセサリーが一通り揃っている。
周囲でも若い女性達やカップルが店内を歩いていた。
「やっぱり休日だから人が多いね」
その日モール内は訪れた他の客で混雑していた。
沙耶は妹を見ると手を差し出して言った。
「はぐれないようにお姉ちゃんと手を繋ごうか?」
「うん、そうだね」
鈴は姉の手を握ると二人は人混みをかき分けてお目当てのお店へと向かって行った。
沙耶は髪が長くスタイルも良いので大体の服を着こなすことができた。
あまり可愛くない服でも沙耶が着ると不思議と似合うように思えた。
「お姉ちゃんは何を着ても似合うからいいなー」
一方の妹はショートヘアで姉と比べるとまだ幼い感じがした。
だから姉と同じ服を着ても似合わないこともよくあったのだ。
そういう時は姉の事をよく嫉妬したが、代わりに姉は鈴の似合う服を見つけてきてくれた。
「そっちは鈴には早いかもしれないけど、こっちは凄く似合うと思うわよ」
そんな感じで二人はお店の服を見て行った。
その後二人は可愛い服がありそうなお店に立ち寄ったり、甘いスイーツを食べたりして時間を潰した。
楽しい時間はあっという間に過ぎ去り気が付けば帰る時間を迎えていた。
「今日は楽しかったね。また行こうねお姉ちゃん」
「そうだね」
久々のショッピングを満喫し二人は家へと向かっていた。
すると突然二人を呼び止める声が聞こえてきた。
「今日は姉妹二人で仲良くお買い物かい?」
どこからともなく男性の声が聞こえると角から男が二人の前に現れた。
年齢は40ぐらいだろうか、白髪が混じっており体形は太い。
ニヤニヤと不気味な笑顔を振りまけている様子から人の好さそうな人物には見えなかった。
どちらかという避けたいとさえ思える感じだ。
「あ、あなたは・・・」
道の角から現れた男に沙耶は心当たりがあった、いつも彼女にまとわりついていたストーカーだった。
「俺のこと覚えてくれていたんだ、嬉しいね」
「私達あなたには用はないのですぐ帰りますから、さよなら」
男を無視して帰ろうとする沙耶だったが、ストーカーは簡単に通すはずもなかった。
「まあ、待てよ。今日は俺沙耶ちゃんに大切な用があるんだ。それともそっちの妹ちゃんでも構わないんだぜ」
ストーカーは沙耶の後ろに隠れている鈴を指さして笑った。
沙耶が言う事を聞かないなら妹がどうなるか分からないぞ、と脅しているのだ。

「い、妹には何もしないで!」
妹の鈴を後ろにして沙耶はストーカーへと向き直った。
「やっと俺の話を聞く気になったくれたな。じゃあ、少しだけ俺と話してくれないか。そうすれば君も妹も傷つけないからさ」
「鈴、私にもしものことがあったらすぐ警察を呼びなさい」
万一のことがあれば鈴だけでも助けたかった。
その時は沙耶が自分でストーカーを食い止めて鈴に警察を呼んでもらうつもりでいた。
「う、うん分かった。でもお姉ちゃん大丈夫?」
「私は平気よ。昔、護身術も習ってたんだから」
沙耶は昔少しだけ武道を習っていたことがあった、それに運動神経も良い方だった。
何かあれば力づくで妹を守る決意でいた。
「き、気を付けてね・・・」
鈴は心配そうに姉を見ていた。
「私に話って何ですか? 悪いけど私あなたには興味ないですから」
「ふふ、大丈夫だよ。これを首に掛けてくれればいいんだ」
ストーカーは何か小さな物を沙耶に見せた。
「これを?」
それは見た感じ古いネックレスだった。
不思議な模様や外国の言葉で何か書かれている。
「それを付けてくれたら俺は何もせず帰るよ」
「ほ、本当?」
沙耶はストーカーに疑いの目を向けながら質問をした。
「ああ、絶対約束は守る」
ストーカーの言葉など沙耶は信じられるはずもなかったが、それで妹と自分を守れるなら安いと思った。
そして沙耶はストーカーが渡したネックレスを自分の首へと掛けた。
「ほら、これで満足でしょ、私たち帰りますから」
「ふふ、掛けたな」
ストーカーは沙耶がネックレスとを掛けると急に笑い始めた。
「実はな俺もそれと同じネックレスを掛けてるんだ」
「え、だから何ですか? 私とおそろいにしたかったとか・・・」
「今に分かるさ」
沙耶はストーカーが笑い出したことに理解できないでいると沙耶が着けたネックレスに異変が起こり始めた。
急にネックレスが震え出すと意識が朦朧とし始めたのだ。
早くこのネックスレスを外さないといけないと思った沙耶だったがネックレスはなぜか身体から離れなかった。
「な、何これ、どうなってるの? い、いや! これ外れない! あー!」
そうしているうちに、沙耶は自分の意識がなくなっていくのを感じた。
その様子を見ていたストーカーにも同じ異変が起こっていた。
「く、クソ! 結構辛いぞこれ。うおー!」
二人の異変に気付いた鈴は姉に向かって叫んだ。
「お姉ちゃん!」
「いやー!」「うおー!」
二人は大きな悲鳴をあげると事切れたかのように地面へと横たわってしまった。
「お姉ちゃん!」
鈴は姉の元へ駆け寄ろうとしたが、二人の身体で更なる異変が起こり始めていた。
二人の身体から靄のようなものが身体から出てきたのだ。
沙耶の身体からは白い色の靄がストーカーからは黒い色をした靄が口から出てきた。
そしてその靄は導かれるように移動を始める。沙耶の白い靄はストーカーの方へと、ストーカーの黒い靄は沙耶の方へと移動した。
そして吸い込まれるように靄は出てきた時と同じように口へと入っていく。
沙耶の口に黒い靄が入り込み、ストーカーの口に白い靄が入っていった。
それが入りきるまでにはそれほど時間は掛からなかった。
すぐにそれぞれの靄は消えてしまい、それを鈴は呆然と眺めていた。
「な、何だったのあれ?」
不思議な光景を前に理解できない鈴だったが、横たわっている二人にも変化があった。
「ああ」「うう」
靄が全部入りきると沙耶とストーカーは呻き声をあげた。

「お、お姉ちゃん大丈夫?」
鈴は姉の沙耶の元へ駆けつけるとすぐに無事かどうかを確認した。
見たところ外傷はないようだが、ぐったりと目を閉じたままでいる。
「お姉ちゃん! お姉ちゃん、起きてお願い!」
必死に姉の名前を呼び目を覚まさせようした。
「う、うーん。私・・・どうなったの?」
しばらくしてようやく姉が目を覚ました。
それを見て鈴はようやく一安心できた、もしかしたらこのまま目を覚まさないのかと思ったのだ。
「よかった、お姉ちゃん無事だったんだ」
鈴は姉が無事だと分からると涙を流しながら抱き着いた。
「もう、心配したんだからね」
すると抱き着かれた沙耶は不思議そうに鈴を見た。
「お姉ちゃんどうしたの?」
そして鈴を身体から離すと今度は自分の胸や顔を触り何かを確認し始めた。
そしてニヤッと笑い鈴の方を向いた。
「ふふ、心配させてごめんね、鈴ちゃん。もう大丈夫だから」
しかしストーカーの身体がまだ横たわっているのを見ると沙耶は突然ストーカーの方へと歩き始めた。
「ちょっと待っててね」
沙耶はストーカーの側に来るとパチッとその頬を思いっきり叩いた。
「え、お姉ちゃん?」
突然の行動に動揺する鈴だったが、沙耶は構わずストーカーを揺すって動かして目を覚まさせようとした。
だが、沙耶はかなり乱暴にストーカーを起こそうとしていたので妹の鈴はとても怖がった。
「ほら、いい加減起きなさい」
「う、うう・・・」
するとストーカーもようやく目を覚ました。
「あれ、俺どうして、一体何が?」
状況を理解できていないのかストーカーはキョロキョロと辺りを見回す。
「ふふ、やっと起きたわね、ストーカーさん」
沙耶の声を聞きストーカーは沙耶の方を見た、その途端ストーカーは何か信じられないものを見るような目で沙耶を見ていた。
「え? お、俺?」
まじまじと沙耶を見ていたストーカーだったが、沙耶はストーカーの耳元で何かを囁き始めた。
その声はあまりにも小さく鈴は姉が何を言っていたのかは聞き取れなかった。
しかし、それを聞いていたストーカーは何か怯えた様子だ、それとは対照的に沙耶は嬉しそうに話していたのは分かった。
「ち、チクショウ!」
何かを伝え終わるとすぐストーカーは逃げていってしまった。
「ごめんね、鈴ちゃん。待たせちゃって、もう大丈夫だから」
ストーカーと話し終えた沙耶は嬉しそうに鈴の元へと戻ってきた。
「お姉ちゃん、あの人に何を言ったの?」
「ふふ、これから私と鈴ちゃんに近づいたら許さないわよって警告したのよ」
そう言って沙耶は妹の鈴にウインクをしてみせた。
「じゃあ、帰ろうかしら。私たちの家に」
家に帰ると沙耶は自分の部屋に鍵をかけて閉じこもってしまった。
鈴はもしかしたらストーカーのことでまだ傷ついてしまったのではないかと心配したが、何度部屋の外から姉に呼びかけても「大丈夫よ、今は一人にさせて」と言われるだけだった。
仕方なく姉の部屋の前から立ち去ろうとしたが中から妙な声が聞こえてくることに気付いた。
「ふふ、私って本当綺麗で美人よねー」
それは姉の沙耶の声だった。
「お姉ちゃん何やってるんだろ?」
不思議に思いながらも鈴はその時立ち去ることにした。
だが、鈴が立ち去った後も姉の部屋からは声が漏れていた。
「あんあん、私の身体凄く気持ちいい。本当素敵な身体よね、沙耶ちゃん」
それから鈴は自分の部屋で勉強をしていた。
するとドアが開くと姉の沙耶がヒョコっと入って来た。
「ん、どうしたのお姉ちゃん?」
沙耶は勉強をしていた鈴の隣に来ると背中から妹に抱きついた。
「お、お姉ちゃん、何よ急に?」
抱きつかれた鈴はバランスを保つのがやっとだった。
何とかバランスを取ると姉の方へと向いて話を続けた。
「ふふ、ごめんね、実はね一緒にお風呂に入ろうかなと思って」
「えっ、だっていつもは別々に入ってるし・・・」
姉とは確かに昔よく一緒にお風呂に入っていたがここ最近は一人で入ることの方が多かった。
だから急にお風呂に入ろうと言われて鈴はびっくりしたのだ。
「あっ、嫌ならいいのよ、たまには一緒に入りたかっただけだから」
「ううん、私も久しぶりにお姉ちゃんと一緒にお風呂に入りたいからいいよ」
「よかった、じゃあ早速お風呂に入ろう」
沙耶は嬉しそうに鈴を浴室まで連れていった。
「鈴ちゃん、前よりおっぱい大きくなったわね」
服を脱ぎながら沙耶は成長した妹の鈴の身体をまじまじと眺めていた。
「うん、でもお姉ちゃんのに比べたらまだまだだよ」
そう言って鈴は姉に付いている自分のよりも大きな胸を羨ましそうに眺めた。
「ふふ、大丈夫よ。これからまだまだ大きくなるんだから」
「だったらいいんだけどねー」
鈴は姉が妙な目で自分を見ている気がしていたが、あまり気には留めていなかった。
久しぶりに一緒にお風呂に入ったから成長した自分の姿を観察しているのだろうぐらいに思っていたのだ。
ただ胸はもちろん股間や顔をずっと眺めてくるので流石に鈴も気になり始めていた。
そして次第に鈴も恥ずかしくなってしまった。
「お姉ちゃん、恥ずかしいからそんなにジロジロ私の身体みないでよ」
「あっ、ごめんね。鈴ちゃんが昔より成長したと思ったからついね」
「ほら、それより鈴ちゃんの身体を洗ってあげるから」
沙耶は綺麗な妹の背中を洗っていくと今度は身体の前を洗い始めた。
「もうお姉ちゃんくすぐったいよ」
成長途中の胸を洗われ、鈴はくすぐったくなってしまった。
それでも構わず沙耶は妹の身体を洗い続けた。
「ほらほらこっちも洗わないと」
姉が洗おうとしたのは鈴の股間だった。
細く長い太ももの間を洗おうとして鈴はそれをすぐに止めさせた。
「もう、ここは自分で洗うからいいよ」
「じゃあ、今度はお姉ちゃんを洗ってよ」
そう言ってタオルを鈴に渡し身体を洗ってもらうことにした。
沙耶のスタイルの良い身体を鈴は一生懸命に洗った。
すると沙耶の胸にタオルが触れた。
「あん!」
急に変な声を沙耶が出したため鈴は驚いてしまった。
色っぽい声が浴室に響き鈴も変な気分になってしまう。
「お姉ちゃん変な声出さないでよ、びっくりするじゃない」
「ご、ごめんね、あまりここ洗うの慣れてないから」
沙耶は自分の大きな胸を指さして照れ笑いをしてみせた。
それを見て鈴は微妙な表情になった。
「本当お姉ちゃん変だよ」

お風呂から上がり自分の部屋に戻っていた鈴はさっきから誰かに見られているような気がしていた。
外には誰もいないはずだ。
そんなことを考えていると突然扉が開いたので鈴は一瞬ビクッと身体を震わせた。
しかし、鈴の部屋に入って来たのは姉の沙耶だった。
「鈴ちゃん一緒に寝てもいい?」
沙耶は嬉しそうに枕を持ってきて鈴へと質問する。
「お姉ちゃんどうしたの?今日は本当に変だよ、いつもと違う気がするというか・・・」
鈴は心配そうに姉へと聞いてみた。
ストーカーと会ってから姉の沙耶の行動がどことなくいつもと違うように感じていたのだ。
沙耶は妹の質問に少し黙り込むとやがて口を開いた。
「今日あのストーカーに会って私本当は凄く怖かったんだ。本当は逃げたいと思ったの。でも今日は鈴ちゃんがいたから、ストーカーを追い払おうって思ったの。絶対鈴ちゃんを守ろうって思ったから」
それを聞いて鈴は安心したと共に姉が自分を守る為に強がってくれていたのだと知れて嬉しくなった。
しかし、心配の種が尽きたわけではなかった。
「そうだったんだ。でもあのストーカーまた来るかもしれないね」
鈴は心配そうに姉へと告げた。
いつあのストーカーがまた会いに来るかもしれない。
それを考えると不安になった。
「大丈夫よ、また来たら今度も鈴は私が守るし何なら警察を呼んで捕まえてもらうんだから」
その言葉を話している時の沙耶の表情はとても心強く感じることができた。
「お姉ちゃん頼もしいな。じゃあ次も私のこと守ってね」
鈴はそう言って姉へお願いした。
「大丈夫よ、絶対お姉ちゃんが守るわ」
姉もそう言って妹の頼みに頷いてみせた。
そして沙耶は鈴の額にキスをすると抱き寄せて一緒にベッドへ横になった。
「お姉ちゃん、おやすみなさい」
「おやすみ、鈴ちゃん・・・」

それから少し時間が経った。
逃げたストーカーのほうはアパートへと帰りぶつぶつと怒りを露わにしていた。
「何で、何で俺がこんな気持ち悪いストーカーなんかに・・・」
ストーカーは鏡を見ながら自分の身体を確認していた。
自分の顔や体のはずなのに彼はまるで他人の身体を見て嫌悪感を感じるかのように鏡に映った自分を見ていた。
「クソ! 少し前までは可愛い沙耶ちゃんだったはずなのによ」
あの時沙耶は首にネックスレスを掛けた後、気がついたらこのストーカーの男の身体と入れ替わったいたのだ。
しかも、単に身体を交換されただけでなく精神もストーカーのものになっていたのだ。
口調は可愛らしい女の子の沙耶のものではなく、荒っぽいストーカーの男の口調になっていた。
沙耶としての記憶はまだあるが、今スラスラと思い出せるのはストーカーの記憶ばかりだった。
それを自覚して今までの沙耶の思考と身体との違いを思い出す度にストーカーになった沙耶はこの身体に嫌気がさした。
「チッ! こんなブヨブヨの身体じゃなくてほっそりした手足でおっぱいもボインボインで可愛い妹や広い家もあったのに今じゃこんなボロアパートに住んでよ」
沙耶の身体を思い出したためかストーカーは興奮していった。
やがて彼の股間はムクムクと膨れ上がっていった。
「ち、チクショウまた立ってきやがった・・・」
膨らんだ股間を見るとストーカーは慣れた手つき自分の股間を掴むとゴシゴシと動かし始めた。
「はあ、はあ、今日はこれで何度目だ? 全くこの身体はすぐ興奮しやがる・・・」
ストーカーは携帯に入れていた沙耶の写真を眺めた。
「チクショウ! こんなんじゃ誰も俺が沙耶ちゃんだって気付いてくれないよな」
鏡にはオナニーにふけっている男が映っていた。
これがかつての沙耶だと誰も気づくはずもない。
「うう、それにしても男のオナニー凄すぎる。それともこいつの身体のオナニーが凄いだけなのか? 沙耶ちゃんだった時とは大違いだ」
以前の身体を思い出しながらストーカーはオナニーを続けた。
「だ、ダメだ、また漏れる」
そう言うと同時にストーカーの股間からは何か漏れていた、そして絶頂を味わったのだ。
「はあ、はあ」
やがて落ち着きを取り戻したストーカーは入れ替わった時のことを思い出していた。
あの時妹の鈴と帰っている途中でストーカーに会って入れ替えられたのだ。
「そうだ! あの時一緒にいた鈴ちゃんなら俺が姉貴だって分かってくれるかも・・・」
ストーカーは携帯を取り出すとかつての妹鈴へと電話を掛け始めた。
「もしもし誰ですか?」
携帯から可愛らしい妹の鈴の声が聞こえてきた。
「鈴ちゃんか? 俺だお前の姉貴だよ」
それを聞いた鈴は「はい?」と聞き返し呆れた様子になった。
「はぁ、何を言ってるんですか? お姉ちゃんなら私の側にいます。変ないたずらは止めて下さい、それでは」
そう言って鈴に電話を切られてしまった。
「クソ! やっぱりこの声と口調じゃ信じてくれねえよな。でも俺今この口調でしか話せねえし。沙耶ちゃんの演技なんかできそうにねえし。クソ、本当は俺が沙耶ちゃんなのによ」
ふとストーカーは携帯に入っていた出会い系の広告に目が入った。
広告には美女が嬉しそうに「いっぱい私と話そう」と言っている。
「誰でも可愛い女の子と話せますか・・・こんなのどうせサクラか野郎が書いてるだけだろ」
怪しい出会い系サイトをぼんやりと眺めているとストーカーはまたアイデアが浮かんだ。
「まてよ、そうか!」
そう叫ぶとストーカーは紙と鉛筆を持ってきて文章を書き始めた。
そして文章を書き終えるとニヤッと笑った。
「やっぱりだ! 文章なら沙耶ちゃんとして書くことができるぞ。これで鈴ちゃんと連絡を取れば・・・」
そう言いながら自分が書いた文章を見つめた。
「・・・手紙はダメだな、字が汚すぎるしメールで送るか」
試しに紙に書いた文字は沙耶の身体で書いていた綺麗な文字とは程遠いゴツゴツとした汚い文字だった。
これでは誰が見てもかつての沙耶が書いたなんて言っても信じてくれないだろう。
仕方なくストーカーは書いた文章を携帯に入力していった。
女子高生の沙耶ならこれぐらいスラスラ入力できていたはずだが、今のストーカーの身体では非常に文字を打つのが難しく感じた。
「ああ、じれったいなクソ!」


その頃鈴は姉の様子がおかしいことに気付いていた。
確かにいつもの姉のように見えるのだが中身は人が変わったように感じていたのだ。
前はもう少し落ち着いた感じだったのに最近は派手な服装で出ることが多くなった。
胸元を開き、髪を茶髪にしたりして以前の姉だったら絶対にしないようなことをしていたのだ。
それにここ最近は毎日一緒にお風呂に入ったり一緒に寝たりしている。
その時姉はやたら妹の身体を触ろうとしてくるのだ、そしてその時の姉の目はまるで男の人のようだと妹は感じていた。
何かがおかしい、鈴は薄々そう感じていた。
そんな時スマホに1件のメッセージが入ってきた。

「ほ、本当にお姉ちゃんなの?」
明らかに鈴は疑いの眼差しをストーカーの身体へと向けた。
それはそうだろう、その身体は正真正銘ストーカーの身体なのだから。
「ご、ごめんな。こんな身体になっちまったけど・・・」
「まだ信用したわけじゃないわ。あなたが私のお姉ちゃんなら私の質問に答えて」
鈴は色々な質問をストーカーに浴びせた、母親の誕生日、ペットの名前、初めて好きになったアイドルの名前など身近な家族なら簡単に答えられる内容だった。
ストーカーはそれらの質問をスラスラと答えていった。
しかし、知っていることを次々話しても妹は中々信用しようとはしてくれなかった。
「そんなの調べたら分かることよ、特にストーカーなら簡単でしょうね」
いい加減埒が明かないと思ったストーカーはとっておきの情報を妹に提供することにした。
「じゃ、じゃあこんなのはどうだ。鈴ちゃんのベッドの下には家族に隠してるBLの本が・・・」
「わ、分かったからそれ以上言わないで!」
突然顔を赤くしてストーカーの言葉を止めさせる鈴は酷く興奮してしまった。
「やれやれ、やっと分かってくれたか。ちゃんと鈴ちゃんの部屋を掃除していて助かったよ。正直見つけた時はびっくりしたけどな」
「まさかアレが見つかってたなんて・・・うう、恥ずかしい」
鈴は顔を赤くしながら渋々ストーカーが姉であることを信じた。
「という事は私ずっとあのストーカーと生活していたってこと。もう本当に信じられない」
あの日以来一緒に生活していたのがよりにもよって中身がストーカーだったと知って鈴は怒り始めた。
「仕方ねえよ、身体は確かに沙耶ちゃんだからな」
確かに身体は姉の沙耶のものだが、問題はその中身だ。
だから二人で身体を取り戻す計画を立てることになった。
二人はストーカーが住んでいるアパートで話し合った。
「とにかく俺に掛けたネックレスのせいで入れ替わったはずなんだ。だから鈴ちゃんにはあいつが持ってるネックレスを探してもらいたいんだ」
あの時沙耶とストーカーに掛けたネックレスが原因で入れ替わったのならもう一度使えば元に戻れるはずだ、そう二人は考えた。
その為にもストーカーになった沙耶が持っているネックレスと沙耶になったストーカーが持っているネックレスの両方が必要だ。
それを手に入れるためにも鈴の協力が必要だった。
「分かったわ、探してみる」
「鈴ちゃん、気をつけろよ」
ぶっきらぼうな男口調だがストーカーは姉として妹のことを心配した。
もしも見つかればあいつは妹に何をするか分からないのだ。
「大丈夫だよ・・・お姉ちゃん」
そんな二人のやり取りを見ていた人物がいた。
沙耶の身体を奪ったストーカーだ。
「ふふ、やっぱりね」
そう言って沙耶は自分が持っているネックレスを見つめた。


翌日沙耶は可愛い服装に着替え出かける準備を始めていた。
「お姉ちゃんどこか行くの?」
鈴は恐る恐る沙耶に質問をする。
もしかしたらネックレスを探すチャンスかもしれないのだ。
「うん、ちょっと出かけてくるね」
「・・・そう、いってらっしゃい」
鈴は出かけていく姉を見送ると急いで姉の部屋へと向かった。
「お願い出て来て・・・」
そう願いながら鈴はネックレスを探し始めた。
意外なことにネックレスは姉の机の中に置かれていた。
「よかった、これでお姉ちゃん元に戻れるんだ。待っててお姉ちゃん・・・」
ネックレスを持った鈴は急いで姉のいるアパートへと向かって行った。

一方沙耶はとある場所へと到着した、ストーカーのアパートだ。
ストーカーの家に到着すると嬉しそうにドアを開けた。
「こんにちは、ストーカーさん。相変わらず鍵は掛けてないのね。ふう、ここに来るのも久々な感じね。まあ今の私には気持ち悪いストーカーが住んでるボロアパートでしかないけど」
部屋に入るなり沙耶は辺りを見回した。
懐かしいような初めて来たような不思議な感覚を味わいつつ部屋へと上がっていった。
部屋で横になっていたストーカーは沙耶が入ってきたのに気付くと起き上がり沙耶の元へと近寄った。
「さ、沙耶ちゃん! どうしてここに・・・って違う、その身体は俺のだ。お、おい! 俺の身体を返せ!」
ストーカーはなぜ沙耶が自分の所に来たのか理解できないでいたが、自分の身体を奪った張本人には違いなかった。
自分の身体を取り戻すためストーカーは沙耶に詰め寄った。
しかし、そんな剣幕を浴びせても沙耶は涼しい顔をしてストーカーと接し続けた。
「ふふ、何を言ってるの意味が分からないなー。これは私の沙耶の身体だよ、貴方の身体はそれでしょストーカーさん」

「ふざけんな、お前が身体を入れ替えたから俺はこんな身体になっちまったんだろうが!」
「そう言っている割には男のものを大きくして楽しんでるようだけど」
沙耶はそう言ってストーカーの股間で盛り上がっているものを指さした。
来た時より明らかに膨れた男性のそれはググっとズボンを押し上げてストーカーが興奮していることを証明している。
「こ、これはお前のこの身体が悪いんだ、お、俺はこんなことがしたいんじゃない・・・」
ストーカーは沙耶に膨れ上がった股間を見らないように手でおさえた。
「うふふ、可愛い沙耶ちゃんもこうなるとキモイただのストーカーね。いや今の沙耶ちゃんはストーカーだから案外お似合いなのかしらね」
「う、五月蠅い。いいから俺の身体返せよ!」
ストーカーの言葉にも動じず沙耶は微笑みかけた。
「う!」
するとストーカーは顔を赤くしてしまった。
「うふふ。ほら、こうやって私がエッチなポーズを取るとどうなるのかしらね、本物の沙耶ちゃん?」
沙耶はストーカーに胸元見せたりお尻を向けてエッチなポーズを取り始めた。
「ああ、お、おお凄ぇ」
ストーカーは沙耶にお尻や胸元を見るとすぐにその身体に魅せられてしまった。
かつての自分の身体だったということを忘れて可愛い女の子の身体をジッと眺め続けた。
「ほら、ここ触ってよ」
沙耶は自分の胸を触るようにストーカーへ促した。
「い、いいのか?」
かつての自分の胸をそっと掴むと沙耶は顔を赤くしながら嬉しがった。
「あん、どうストーカーさん、私のおっぱいの感触は?」
胸を触らせながら喘ぐ沙耶、そしてストーカーはその声と自分の手に収まった胸を掴んで楽しんだ。
グニグニと自分の手の中ではマシュマロのような感触の胸が触れている。
「凄ぇ柔らけぇ」
ストーカーの股間の膨らみは更に大きくなっていった。
それに盛り上がったズボンの先端は少し濡れていた。
「ふふ、こんなに我慢汁出して。本当変態なんだから」
沙耶はそんな男の部分を手で触り撫で始めた。
すぐにストーカーは身体をくねらせて喘ぎ始める。
「ううー、や、やばい。触られると余計に気持ちよくなって」

「でもいいの? あなたは本当に私の身体が欲しかったのかしら?」
気持ちよくなってきた所への不意の質問にストーカーは沙耶が何を言っているのか分からなかった。
「あうう、な、何を言って・・・」
ストーカーはまだ沙耶が言っていることが理解できないでいた。
「はあ、まだ思い出せないの。仕方ないわね」
呆れた様子の沙耶はそう言って更に力を入れゴシゴシと股間を動かしていった。
ストーカーの股間の脈は更に速くなりギシギシと張り裂けそうな大きさになってしまった。
「ふふ、そろそろ思い出してきたんじゃない?」
快感に見よ委ねながらストーカーはぼんやりと記憶が蘇ってきた。
「はあ、はあ。お、俺・・・」
ストーカーは快感を得つつ何かを思い出していたようだ。
息を切らしながら思い出していくことを話し始めた。
「あうう、そ、そうだ俺本当は沙耶ちゃんじゃなくて、鈴ちゃんが好きだったんだ。だけど沙耶ちゃんがいつも邪魔するから・・・」
最初は沙耶ちゃんに声を掛けられたが、ストーカーが好きになったのは沙耶ではなく沙耶の後ろにいた鈴だったのだ。
だが鈴に話しかけようとするといつも姉の沙耶に邪魔をされてしまった。
「お、俺は鈴ちゃんの近くにいたかったんだ、だからその姉貴の沙耶ちゃんと身体を入れ替えて、はあはあ、そしてあの時入れ替わったんだ。だ、ダメだ、もう漏れる、ああー!」
その瞬間ストーカーの股間から白い液体が噴出した。
沙耶の手はそれを浴びてベトベトになってしまったが、それでも嬉しそうに記憶を思い出したストーカーを見て喜んだ。
「どうやらちゃんと思い出したみたいね、ストーカーさん。本命の鈴ちゃんのことも」
「鈴ちゃん・・・」
まるで憧れの女性に語り掛けるようにストーカーは鈴の名前を呟いた。
「じゃあ、やることは分かってるわよね?」
そう言うと沙耶はストーカーにウインクをしてみせた。


「お姉ちゃん見つかったよ、持って来たよ」
少しして鈴は姉が待つアパートへとやって来た。
しかし部屋の中は以前来た時と違ってシンと静まり帰っていた。
ドアは開いていたから誰かはいるはずだ。
すると背後から誰かが近寄ると鈴を羽交い絞めにしてしまった。
「え? 何なの?」
後ろを振り返るとそこにいたのは沙耶の身体だ。
「お姉ちゃん・・・じゃない。あなたがストーカーね。お姉ちゃんの身体返してよ!」
「ふふ、鈴ちゃん。お姉ちゃんはもうこの身体はどうでもいいらしいわ。何なら本人に聞いてみるといいわ」
すると部屋の奥から別の人物が現れた。
それは姉が入っているはずのストーカーの身体だった。
「お、お姉ちゃん! 助けて、ネックレスを持ってきたの、早くお姉ちゃんの身体を取り戻すのよ」
しかし鈴の言葉にストーカーは何も返答はしなかった、それどころか鈴の手からネックレスを取り上げるとニヤッと笑った。
それは明らかに姉の笑顔でなくイヤらしいストーカーの笑顔に見えた。
「ごめんな、もうあの身体には興味ないんだ。今俺が欲しいのは鈴ちゃんなんだからな」
見るとストーカーの首にはネックレスが掛かっていた。
「この顔も手足もおっぱいももうすぐ俺のになるのか・・・」
そしてネックレスを持ったストーカーは鈴の首にネックレスを近づけていった。
「い、いや! お姉ちゃんやめてよ! 私ストーカーなんかになりたくない!」
叫び続ける鈴に構わずストーカーはネックレスをかつての妹に掛けていった。
そしてあの時と同じように二人は床に倒れてしまった。
二人が倒れるのを見て沙耶は嬉しそうに笑った。
「あはは、まさかこんなにうまくいくなんてね」
しばらくして鈴の身体の目が覚めた。
「おはよう、鈴ちゃん。気分はどう?」
沙耶は目覚めた鈴の身体に問いかけると鈴は自分の身体を早速確認し始めた。
自分の胸を掴み、自分の股間に何もないことを確認するとニヤッと笑った。
「ふふ、凄く良い気分だよ、お姉ちゃん」


エピローグ
「お姉ちゃん今度また買い物に一緒に行こうよ」
鈴は姉の沙耶に頼み込むようにお願いをしている。
「ふふ、いいわよ。可愛い妹の頼みなんだから。でも一つだけ条件があるわよ」
沙耶は目を閉じて妹に顔を近付けた。
「また?もう、お姉ちゃんたら。はい」
鈴は姉の顔に近づくとキスをした。
最近は鈴が頼み事をすると姉はこれをねだってくるのだ。
満足した姉は妹に微笑んだ。
「うん、いいわ。じゃあ今度の日曜日に行こうね」
「じゃあ今日もお姉ちゃんと一緒にお風呂に入ろうか?」
「やったー、お姉ちゃんとお風呂嬉しい」
そして浴室へと二人は向かった。
「鈴の胸また大きくなったね」
そう言って沙耶は鈴の胸を掴んだ。
「あん、お姉ちゃん酷いよ」
急に胸を触ってきた姉に怒る妹だったが、沙耶は嬉しそうに妹の胸を触り続けた。
「だって鈴のおっぱい気持ちいいもの」
「じゃあ、私だってお姉ちゃんのおっぱい触っちゃうだから」
その日二人の笑い声が浴室から溢れていった。

そんなある日
「ふふ、元気にしてる?」
沙耶はかつての元の身体に会いに来ていた。
ストーカーは床に横になって面倒そうに訪問した沙耶を見た。
鋭い目つきで沙耶を睨むとようやくゆっくりと身体を起こした。
「そう怖い顔しないで、お姉ちゃん心配してたんだから」
「白々しい、そう思ってるのなら俺の元の身体を返せ」
どうせ返すつもりなんてないのだろう、ストーカーはそう思っていた。
身体を入れ替えられた後、もしあの沙耶と鈴に近づけば警察を呼ぶとまで脅されていたのだ。
だから今回もストーカーは沙耶が自分のことを揶揄いにきたと思っていた。
「うふふ、身体は返せないわ。この身体私とても気に入ってるし、鈴ちゃんの身体も元沙耶ちゃんが気に入っちゃったからね」
そう言って沙耶は自分の大きな胸をストーカーの前で揉み始めた。
「こんな良い身体返せると思う?」
またか、ストーカーは思った。
沙耶はあれからたまにこうやってアパートに来てはストーカーを揶揄っていたのだ。
そして男の性欲に流される鈴を見ては楽しんでいた。
だから今日も自分のことを揶揄いに来たと思っていたがその日は少し違った。
「今日は何しに来たんだよ?」
それを聞いて沙耶は嬉しそうにスマホを見せた。
画面には黒髪の長い髪の美少女が映っていた。
胸は服からはみ出るぐらい大きく、手足もスラリとしてかなりの美少女だ。
恐らく鈴の元の身体より美人だろう。
「どう、この子可愛いでしょ?」
沙耶はニヤニヤしながらストーカーに質問をした。
「ああ、そうだな・・・」
内心ストーカーにとってかなり好みの女の子に違いはなかった。
そしてそれを思うとまた股間が大きくなってしまっていた。
そんなストーカーを見て沙耶は邪悪な笑顔になって言った。
「じゃあこの子になってみる?」
そんな沙耶のその言葉を聞いてストーカーの股間は更に大きくなっていた。
「うふふ、鈴ちゃんもやっぱり女の子の身体が良いと思うのよね。ねえ、女の子になりたくない? こんなおっぱいを持って可愛い顔になりたくない?」
ストーカーの股間はもうはち切れんばかりに大きくなっている。
「私も元鈴ちゃんは可愛い女の子が良いと思うわ」
突然ストーカーにとって懐かしい声が部屋に響いた。
沙耶の後ろから現れたのは鈴の身体だった。
そしてストーカーに嬉しそうに満面の笑みを浮かべて言った。
「また一緒に楽しまない? 今度は姉妹じゃなくて親友として、ね?」













inserted by FC2 system