ヤドリギの種

〜第一部 真面目な女子高生香織編〜



作:なお






「ふぅ〜。やっと終わったー!んんー!」

塾が終わり、私はいつものように帰り道を歩いていた。

「あっ、そう言えばまさる君にチョコ貰ったんだった。ふふっ、嬉し!」

思わず顔がにやけてしまう私。嬉しくなってバックからチョコを取り出した。

「……。んーっ食べるのもったいないなぁ。でもはやくしないと溶けちゃうんだった。
……ええーい食べちゃえ!」

そう言うと私は包みをといて、フタを開けた。中には高そうなチョコがいくつかはいってる。

「うわーっ。きれー!それにおいしそぅ。……いただきます!」

甘いものが大好きだった私は、我慢できなくなって勢いで全部食べてしまった。

「あー、おいしかった。全部食べちゃったよ。太らないといいけど。……まっいっか」

いつもなら気にするんだけど、うれしかった私は全然気にならなかった。
いろんな事を考えながら歩いていると、いつのまにか家まで来ていた。

「ただいまー!」

私は、思わずおおきな声で叫んでしまった。

「おかえりー」

奥からお母さんの声が聞こえてきた。多分、洗い物をしてるんだろう。
私がダイニングに行くとエプロンで手をふきながらお母さんが出てきた。

お母さん「おかえり。あら、なんだか嬉しそうね」

「べっ、別に。普通よ普通。あっ、ごはん済ませてきちゃった」

実は今日はもう友達と軽く食事してきたんだ。それに、チョコも食べたし私はお腹いっぱいだった。

お母さん「あら、そう。いちお作っといたんだけどね。じゃ、お父さんに食べさせましょか。ふふふ」

「ふふっ、お父さんまた太っちゃうね。じゃ私疲れたから、お風呂入って寝るね」

お母さん「替えの服はいつものところだから、しっかり暖まるのよ」

「はいはーい」

返事をしながら、私は自分の部屋に向かった。ちなみに、私の部屋は二階の中学生の弟の部屋の隣にある。
ガチャンとドアを開け自分の部屋に入ると、さっそくお風呂の用意をする事にした。
机にバックを置きメガネを外して、三つ編みをとく。そして、セーラー服を脱いだ。
ふと姿見を見ると、下着姿の私が立っていた。いつもなら気にしないのだが、いつのまにか眺めてしまっている私がいる。
そして、鏡の中の自分と目があった瞬間、ドキッと胸が高鳴ってしまった。

「えっ?なんで……疲れてるのかな」

少し違和感を感じたが、疲れのせいだろうと感じた私は、あまり気にしなかった。
この時心の奥で何かが変わっているのに、私は気づいていなかった。

手際よくパジャマと替えの下着をタンスから出して、パジャマに着替えてお風呂場に向かった。
脱衣所に入ると替えの下着をかごに入れて、パジャマと下着を脱ぐ。
着ていた下着を洗濯かごに入れパジャマを替えの下着の上に置いて、お風呂場に入った。
そして、私はいつものようにイスに座ってシャワーを取り、曇っている鏡を水で流した。
曇りがとれ綺麗になった鏡には裸の私が映っている。

「……きれーっ。……んっ!?何言ってんだろ私。いつもと変わんないのに。
なんだか今日は自分が他人みたいにみえる。んーっ、疲れてんのかなやっぱり」

私はまた無意識のうちに鏡に見入っていたようだった。違和感を感じたが、それをうち消すかのようにシャワーを頭にかぶる。
いつものように頭を洗うと、次にスポンジにボディソープをつけて体を洗い始めた。
まず腕から洗っていき、そのままの流れで胸を洗う。胸にスポンジと当てると胸がフニフニと形を変えていく。

「ふふっ、私の胸って意外とおっきいのね…!?……やだっ!また、何言ってんだろ
……でもいつもより気持ちいい……ちょっとだけなら」

私は、知らず知らずのうちに胸を揉み始めていた。泡まみれの胸がなぜか無性に色っぽく感じる。

「んっ、やっぱりおかしい……なんかすごく興奮しちゃう。
いつも見てるのに……どうして……んんっ、だめ!こんな事しちゃ」

私は誘惑に耐えながらなんとか手を止め、できるだけ考えないようにして上半身を洗った。
次に下半身を洗おうとした時、ふと違和感を感じてしまった。

「んっ?なんかいつもと違う感じが……なにか足りないような……私のってこんなだっけ?」

いつも見慣れているのに何か違う気がする。
しかも、自分でも気づかなかったけど、あきらかに変な事を言ってるのにさっきまでと違っておかしくおもわなくなってきていた。
私は違和感を感じながらも足から洗っていき、次にアソコにスポンジを持っていった。
アソコに当てるとフニっと柔らかい感触が伝わってきた。

「……柔らかい。いつもは、固い物だったのに。あれ!?また、何言ってんだろ……でも、なんか違うんだよね。
いつもならなにかが立ってた気がする……」

いつもと違うような気がしたけど、私はそのまま擦るようにしてアソコを洗っていく。
アソコを擦るたびに、ゾクゾクとしたものを感じてしまう。いつもなら、何とも思わないはずなのに……

(ん?いつも……いつもは、こんな風には洗ってなかったような……なにか棒っぽいものを洗ってなかったけ?)

変に気にしながらもアソコを洗い終え、勢いよくお風呂に飛び込んだ。

「ういー!気持ちいいー!風呂って最高だぜって、やだっ!男の子みたい!なんて事言ってんだろ
……ふぅ〜。でもホント気持ちいいー」

おかしな言葉使いになってしまったが、思ったより気にならなかったので、
気にせずお風呂にゆっくり浸かった(今考えたらそう感じる事自体おかしかったのだが)。
ふと下を見ると水の浮力で、私の大きな胸がプカプカと浮いている。

「うわっ!浮いてる。なんか解放されてる気分……いつもは、こんなものないしね。
肌もピチピチして水弾いてるし……んっ!いつもの事じゃない。何て事言ってんだ、おっ、わ、私……」

(なんだろ?私って、変な気がする……大体わっ、私って元から女だったけ?)

お風呂に浸かっている体を見ながら私は自分の体に疑問を抱き始めていた。
しばらく風呂に浸かった後、私はお風呂からあがり脱衣所に入った。
脱衣所に入るとすぐに鏡が目に入った。目の前には綺麗な女の子が裸で映っていた。

「うわっ、やば!裸の女の子がいるじゃん。……てっ、私じゃん。
……私って気持ち悪いな。俺男なのに……えっ、なっ、なんで。私女だよ……ね。
いやいやそっそうだよ。さっ、速く着替えないと!」

これ以上自分の裸を見てたらおかしくなりそうなので、私は急いでパジャマに着替えると自分の部屋に戻った。
その間にも刻一刻とわっ、わたしの人格は犯されていた。部屋に戻る頃には私と言う事さえ嫌になっていた。

「おかしい……何か変だ。おっ、わ……た、私じゃなくなりそう。とっ、とりあえず髪が重いな。乾かすか」

話方がおかしくなっていたが、とりあえずドライヤーで髪を乾かした。
髪を乾かし、ふと鏡を見るとパジャマ姿の自分がたっていた。その姿が妙に色っぽく感じる。
しばらく見とれていると、急にムラムラとした気持ちがこみあげてきていつのまにかベットに腰掛け、自然と手が胸に向かっていた。そして、服の上から揉みほぐす。
揉むたびに柔らかい感触とビリッとした気持ちよさが伝わってきた。

「んっ、気持ちいい……わた、もういいや……俺って胸こんな柔らかかったけ……それに気持ちいいし」

ついに私というのに抵抗が出てきて、一番自然な言い方にした。なんだか俺と言うのが一番しっくりくる。
そんな事を考えながらも、胸からくる柔らかな感触と気持ちよさを味わっていく。

「んっ……んんっ、おっぱいて柔らかくて気持ちいい。しかも、パジャマていうのが、またそそるな……ふふふっ」

もはや、俺には女の子だという人格はなくなっていた。自分の体なのに初めて見るような気がする。

「ふぅ…ん。気持ちいいけど、やっぱり直に……触りたいな」

服の上から触る事に我慢できなくなった俺は、パジャマの上を脱ぎ、手際よくブラを外す。
ブラを外した瞬間に俺の大きなおっぱいがプルンと揺れた。

「うほっ……こんなのが俺に。やっぱ我ながらでかいな。よし……んんっ!やっぱ生は気持ちいいな。
ふんっ……乳首起ってる。触ってみよかな……んんんっ!うわっ。なんだよ……んんっ、ああん!。……なっ、今のって俺の」

おもわず、俺は自分の口から出た喘ぎ声に驚いてしまった。さらに、乳首をクリクリと弄る。

「あっ!んんっ……すげぇ。メチャクチャ気持ちいい……ここだけでちん○以上だよ。
んんん……でも、俺ち○ぽ触った事あったっけ?んぁっ……まぁいいや……」

段々と快感が強くなってきた。
俺は胸だけじゃ我慢できなくなり、左手をパジャマのズボンの上のアソコにやり、くにっと指で押し込んだ。

「ああっ!んんっ……すごっ……んあっ!胸もやばいけど、さらに……服の上でこんなに気持ちいいなんて……」

今度は手全体でアソコを擦る。擦っていくたびにアソコや体が火照っていくのがわかる。

「はああ……気持ちいい。最高!なんか体が熱くなってきた。もっ……だめ!服の上からじゃ我慢できないっ」

そう言うと俺は勢いよくズボンとパンツを脱いだ。パンツにはとろーっとした愛液がついていた。
どうやら下半身の準備はもうできているようだ。全裸になった俺はベットに足を広げて座った。
チラッと鏡を見てみると全裸の女の子がこちらに向かって足を広げアソコをみせ、綺麗な顔からはいやらしい笑いがこぼれていた。自分のはずなのにその光景に俺は興奮していた。そして、ゆっくりと両手をアソコに持っていった。両手を使いグチュグチュとアソコを擦っていく。

「あああっん、やべっ!きっ、気持ちよすぎるっん……んんんっ。
……ひゃっ!なっ……なんだ。ここっ……ひゃん、んんんんっ……このぷくっとしたの気持ちよすぎ……るんっ。
……あっ、ここがクリかっ……やばいっ」

ぷくっとなったクリをいじるともの凄い快感が俺を襲ってくる。
俺は、段々と頭が真っ白になって、快感を味わう以外なにも考えられなくなってきていた。
いつのまにか俺の手は右手はアソコに入れ、左手は胸を揉みしだいていた。
指を出し入れするたびにグチュグチュとアソコから音が漏れ、胸はグニャグニャと形をかえ、シーツには愛液が染み込んでいる。

「あっ!ああああっ…もっもう壊れそうだ……だめっ……気持ち、んんっよすぎるんっ……はあっ……いっ、逝きそう……あっ」

さらに手は激しく動いていく。俺は体をビクビクと痙攣させながら快感に浸りまくっていた。そして、

「あっ……だめっ……だっ!うわっ……あっ……あああああん!」

激しい喘ぎ声をあげ、俺はベットに倒れこんで気を失ってしまった。アソコからはドクドクと愛液が流れ出ていた。




そして、次の日 (ここからはまさる視点に戻ります)




「さあっ。どうなってるかなぁっと」

俺はいつもより早く学校に行き、香織を待っていた。しばらく待っていると、髪はぼさぼさで服も雑に着た香織が入ってきた。

香織「おいっ!!おまえ!誰なんだよ!」

教室に入るなり、香織は俺に近づきいつもの香織では考えられないような荒い口調でそう問いかけてきた。

「まあまあ……落ち着けよ。とりあえず、誰かくるかもしれないから屋上行こうぜ」

そう言うと俺は香織を屋上に連れて行った。

香織「よし、ついたぞ!!で、おまえ誰なんだよ!」

屋上に着いた瞬間、また香織が同じ質問をしてきた。
しばらく遊ぶのも楽しいが、めんどくさくなりそうなんで、俺が香織にした事の全てを話してやった。

「……で、そうなったんだよ。わかったか」

香織「……あぁ、つまり俺はお前の種が生んだ人格ってわけだ。じゃ、入れ替わってるわけではないんだな」

「そうそう、そうだよ。だから俺も俺だし、香織の身体をしたお前も俺なんだよ」

香織「じゃあこの身体は俺のなんだなぁ。まじかよ!!やったぜ。こんな綺麗な身体になるなんてな。最高だよ」

「そうだろ。あっ、そうそう。それと、おもしろい能力があってな。
なんと、香織の記憶を自由に引き出して使う事ができるんだよ」

香織「うそ!!まじっ。えっどうやるの?」

「ああ、簡単だよ。自分を香織だと思いながら、思い出すだけでいいんだよ」

香織「へぇ〜。そうなのか。で、他にも仲間がいるんだろ?教えろよ」

「なっ!へへっ。ばれてたか……まあお前も俺だしな。考える事はいっしょか。
まあ百聞は一見にしかず。実はなもう1つおもしろい能力があって、俺と種を植えたやつの記憶ってリンクしてるんだよ。
だから見たいと思えばいつでも見れるんだよ。その証拠に昨日おまえのオナニー見せてもらってたんだがな」

香織「えっ。やだ〜、まさる君見てたの。……恥ずかしい。
ってな、へへ。それにしてもすげ〜能力だな。おいさっそく見せてくれよ。俺にも」

「おっさっそく、記憶使ったみたいだな。顔赤らめて、一瞬本物かと思ったぞ。
まあ、話はこれくらいにして、じゃ見てみるとしますか!!」



第一部 完





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