ポゼッション・オブ・リベンジ part3
作:k



アサリ
「あ…あ…!!おえええっーーーー!!おえええーーーっ!!
 いやぁ!いやぁぁぁぁぁ!!!げほっ!げほっ!」

スライムを大量に体内に入れられてしまったアサリはそれを吐き出そうと
その場に膝をついて座り込み嗚咽を激しく何度も繰り返す。
そしてすぐに自分の身に起きた異変に気づくのである。

おお…ブッダ!アサリの華奢な体…その腹部が大きく膨れ上がっているではないか!
スモトリになってしまったのか!?いや違う!これはポゼッションのジツである!!
顔面ブルーレイだ!

アサリ
「こ、これって…さっきの男の…(うぷっ…)気゙持゙ぢ悪゙い゙…」

ポゼッション
「気持ち悪いとは心外だなぁ」

アサリ
「ヒッ!!?」

ポゼッション
「自分の体内から話しかけられてる気分はどうだい?アサリ=サン?
 滅多に体験できることじゃあないよ…ま、ソレは僕も同じだけどね」

アサリ
「!?!?!?!?!?
 い、いや~~~っっ!!おえっ!ごほっ!!」

体内から話し掛けられた経験をお持ちの読者はおられようか!?
その恐怖たるや筆舌に尽くし難く、アサリの精神は逼迫していた。
膨らんだ腹を上から見てみると恐ろしい事に顔の様なモノが浮かび上がっており、
それと目があってしまった。アサリはすぐさま反狂乱めいた様子で喉に手を突っ込み、
入った異物を対外へ吐き出そうとするが、中にいるポゼッションはそしらぬ顔でツイートだ。

ポゼッション
「いやぁ~女の子の中ってこんなにスベスベで気持ちイイんだねぇ~ッ♪
 例えるならシルクの肉に包まれているっていう感じかな?スベスベドュフフフww」

アサリ
「ヒック…ヒック…お゙…ねがいです…出て行ってくださ…い…
 おねがい…じます…から…おえっ…」

アサリはなきじゃくり大粒の涙を流しながら必死に訴えかける。
このような可憐な少女に泣いて頼まれたならば断れる人間などいない。
そう、人間であれば心揺り動かされ情けも生まれよう。
しかしこの男はもう人間ではない。人間のDNAレベルまで刻みこまれた恐怖の存在、
『ニンジャ』に生まれ変わったのだ!慈悲は無い。

ポゼッション
「僕だってずっとこうして中に居るわけじゃないよ。
 ちゃんと事が済めば解放してあげるさ。」

アサリ
「なら…はやk…ハヒィッ!」

ポゼッション
「ははははwどうしたんだい?急に立ち上がっちゃってw」

アサリ
「あ、足が…また勝手に…!?あっ♪」

ポゼッション
「おほーやわらけーっw
 アサリ=サンおっぱい大きいねぇww
 おじさんムラムラしちゃうよぉ~?」

アサリ
「こ、今度は手が!?んっ♪…や、やめてぇっ…!」

ポゼッション
「なーるほどねー、こうやって…カラダを支配していくんだぁ…♪
 上半身は服の袖に手を通して手先は手袋、足は靴下にそれぞれ通す感じに似てるなぁ
 もっとも、これはナマモノだけどね。あ、そーれワンツワンツー♪」

チアガールの様に腰を両手にあてて左右の足を高くあげてみせる。
ばるんばるんと制服とブラに包まれた豊満な胸が大きく揺れる。

アサリ
「やめ……やめて!やめてぇっ!!」

ポゼッション
「すごいすごい、僕の体型じゃこんな動きできないよw
 無駄な脂肪がついてないスマートな体ってこんなに軽いものなんだね、ココは重いけどw
 さて、じゃあそろそろ虐めるのも可哀相だし、そろそろ終らせちゃうね」

アサリ
「終わらせるって……」

ポゼッション
「やだなぁ…両手両足動かせるようになったんだし、残るは……」

「頭」
「ん」
「中」
「だ」
「よ」

聞こえていた声と共に膨らみの一部が腹の中心部から胸…首筋と徐々に競り上がってくる。
おおブッダ!なんたる恐怖!なんたる戦慄か!
それは耳元まであがったかと思うと、一度舌なめずりの様な音を立てて、嬉々とした声で言い放った。

ポゼッション
「それじゃあ……『いただきまぁす』」

アサリ
「いや!やめて!入らないで!おn!べういdvbyくぉvc
……ぁ…ぉ…ぉぉぉっ…あ~……ぁーーーー……」

人語ではない何かを発し、アサリは仰向けにのけぞり白目を向いてしまう。
ポゼッションがアサリのニューロンを完全に侵入侵食侵略していく。
先ほどの一時的な肉体操作ではなくより深い憑依である。



ポゼッション
「ひひひ、ココをこうして…この神経を繋げれば…」

アサリ
「ぉ…ぉ…」

時折、びくっ!びくっ!と痙攣めいた動きを数回繰り返し、
がっくんっ!と頭を大きく前へうな垂れてゆらゆらと立ち尽くす。
数秒後、無表情だったアサリの口元がゆっくりと禍々しく歪んだ。







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