銭湯から憑いて来た彼(前編)
もわっとした湯気があたりを包み込み、ジワッとした熱気に包まれている。
今日も大学1年生、結城 伴子(ゆうき ともこ)は洗面器に
「いらっしゃい」 伴子:「こんばんは」
いつものように番頭のおばさんにお金を払うと、女湯の赤い暖簾をくぐる。
伴子も木製の棚に洗面器を置き、セーターとジーパンを脱いだ。
伴子:「ん?」
下着姿のなった伴子が、何となく視線を感じて振り向く。
伴子:「・・・・」
いやらしい視線を感じたような気がする。
もわっとした空気の中、風呂場には10人ほどの女性がいる。
あまり混んでいる時に入るのが嫌な伴子は、いつも少し時間を早めて
かけ湯をした後、適当な洗い場に座ると、まず化粧をおとす。
湯船に片足を浸かると、ジーンと熱いお湯が皮膚を刺激する。
伴子:「ふぅ〜」
今日は経済学のテストがあったのでとても疲れていた。
さっぱりした表情で、何気なく男湯と女湯の間の仕切っている壁を見ると、
伴子:「ん?」
目を擦ってよく見てみると・・・それは若い男性の姿だった。
あんな高いところにのぼったりして・・・・ いや、そんな事より女湯を覗いているという行為に驚いた伴子。
伴子:「や、やだっ!誰かが覗いてるっ!」
伴子は大きな声でそう叫ぶと、湯船の中、太ももの上に置いていた
周りの女性達が伴子の方を向くので、伴子は左手でタオルを
伴子:「ほら、あそこ。あの壁の上に男がっ!」
一斉に女性達が伴子の指さす方を見る。 しかし・・・・
「どこにいるのよ」 「男なんていないわよ」
それが返ってきた言葉。
伴子:「いるじゃない。ほら、こっち見てるわよ」
伴子と男性の目が合う。
伴子:「やだっ。ずっと見てるじゃない」
伴子は両手でタオルを押えながら女性達を見た。
伴子:「見えないの?あそこにいるじゃない」 「湯気がそう見えたんじゃないの?」 「誰もいないよ。それにあんな高いところに登れるわけないじゃない」
その意見に肯く女性達。
伴子:「どうして・・・まだあそこにいるのに・・・」
伴子には壁の上に座って、じっとこっちを見ている男性の姿が
伴子:「ちょ、ちょっと・・・・・ほんとに見えないの?」
伴子は自分の目がおかしくなったのかと思い、何度も目をこすった。
伴子:「絶対にいるのに」
そう思い、両手を目から離して壁の上を見てみると、先ほどまでいた
伴子:「あ、あれ・・・・」
目を凝らしてじっと見てみる。でも、そこには男性の姿は見えなかったのだ。
伴子:「お・・おかしいな・・・」
伴子の思い違いだったのか?
「君には僕が見えるんだ」
横から話し掛けられて、ふと視線を向けると・・・ そこには先ほど壁の上でずっと伴子を見ていた男性が湯船で立っていたのだ。
伴子:「ひっ・・・・・」
声も出ない・・・
男性:「ごめん、驚かせたりして」
伴子の顔から血の気が引いた。
男性:「僕、5日前にそこの交差点で車に惹かれちゃったんだ。
さらりと言い放った男性。
伴子:「・・・・・」
男性:「なんか、幽霊になっちゃたみたいでさ。何日もウロウロしてたらたまたまこの銭湯を見つけてね。
よく見ると、男性の身体が透けている。
男性:「君だけだね。僕のこと見えるの」 伴子:「・・・・き・・・・・・・・・・・・・きゃぁ〜〜〜〜〜っ!」
伴子は思いっきり叫び声を上げた。
何事かとみんなが振り向くのだが、そこには伴子一人しか見えないのだ。
「またあのお姉ちゃんだよ」
小さな女の子がお母さんに話し掛けている。
「ちょっとおかしいんじゃないの?」
一瞬シーンと静まり返ったが、さっきの事もあるのでみんな伴子の叫び声を
男性:「こ、怖がらないでよ。杉田 厚志、僕は杉田 厚志っていうんだ。
伴子:「た・・・たすけて・・・・」 厚志(あつし):「僕が助けてほしいよ。これから僕はどうすればいいんだ」 伴子:「た・・・たた・・・・たすけ・・・て・・」
伴子は腰に力が入らないまま湯船の淵を両手で掴み、この場から逃げようとした。 その時・・・
菫(すみれ):「あ〜!やっぱり伴子だったの、さっきの叫び声はっ(^^)」
伴子の親友である菫が浴場のガラス戸を開けて入ってきたのだ。
菫:「扉の外まで聞こえてたよ」 伴子:「す・・・菫・・・た、たすけて・・・」 菫:「どうしたのよ、そんなに顔を引きつらせて」
菫は持ってきた洗面器でかけ湯をした後、伴子がいる湯船に浸かった。
菫:「ふぅ〜、今日のお湯熱いね」 伴子:「そ・・・そこ・・・そこにいる・・」 菫:「何が?」 伴子:「お・・お化け・・・お化けよ・・・ほら・・・菫の横・・・」 菫:「はぁ?」
菫は伴子が震えながら指さす方をじっと見た。
菫:「何言ってるの?何もいないじゃないの」
菫が首をかしげて伴子を見つめる。
伴子:「そんな・・・まだいるじゃない。本当に見えないの?」 厚志:「だから君にしか見えないんだよ、僕の身体は」 伴子:「そ・・・そんな・・・」 菫:「ねえ、さっきからどうしたのよ。何言ってるの?」
菫は湯船に座って、湯船の壁のもたれかかった。
伴子:「絶対にいるのよ。さっきからずっと私の方を見てるんだから」 菫:「そんな事言われても・・・ほんとに何も見えないよ。
菫は右手で左腕を擦りながら、気持ちよさそうに浸かっている。
厚志:「そんなに怖がらないでよ。せっかくこうやって話が出来るんだから。
伴子:「な・・・何言ってるのよ・・・だ・・誰があんたなんか・・・」 厚志:「僕だからダメなの?幽霊だから?」 伴子:「どうして私がお化けと友達にならなけりゃいけないのよっ」 厚志:「・・・・そうなんだ・・・やっぱりダメなのか・・・せっかく初めて話せた人だったのに・・」
厚志はとても残念そうな顔をしている。
伴子:「は、早くあっちに行って!」 菫:「ねえ伴子。あんたさっきからぶつぶつ何独り言いってるのよ」 伴子:「独り言じゃないの。そこのお化けが・・・」 厚志:「お化けって・・・幽霊なんだけどなぁ・・・あ、そうだ。幽霊だから怖いの?
伴子:「ちょ・・・」
厚志はニコッと笑った後、お湯の中にゆっくりと沈んでいった。
そして、厚志は湯船のお湯の中に消えてしまったのだ。
伴子:「・・・・」
お湯の中には幽霊の姿はまったく見えなかった。
伴子:「い・・いなくなっちゃった・・ど・・・どこ・・・どこに行ったの?」 菫:「ん?」 伴子:「・・いなくなった・・」 菫:「あんたが言ってるお化けが?」 伴子:「・・・うん・・・」 菫:「それはよかったわね」 伴子:「そんな人事のように言わないでよ」 菫:「だって全然分からないんだもの」
菫はそう言って、両手でお湯をすくい、短く切った髪の毛を湿らせた。
伴子:「やだ・・どこに行ったんだろ・・・」
不安な気持ちを隠せない伴子。
伴子:「早くアパートに戻った方がいいかも・・・」 菫:「えっ・・・あっ・・・あ・・・」
菫が急に変な声を出し始めた。
菫:「んっ・・・んっ・・・や・・やだ・・・」 伴子:「す、菫?」 菫:「ん・・・ん〜・・・ぁっ・・・・はぁっ・・・」 伴子:「ど、どうしたの・・・」 菫:「あっ・・・あっ・・や・・な・・なに・・何かが・・・中に・・・」 伴子:「えっ?」 菫:「んはっ・・・そ・・そんな・・・は・・入ってくる・・・」 伴子:「な・・何が?・・・・・」
菫はまるで欲情しているような顔つきで伴子の顔を見た。
菫:「はっ・・・・あっ・・・す・・・すご・・・い・・・・あっ!」 伴子:「ちょ、ちょっと・・・」 菫:「んっ・・・んんっ・・・はぁ・・・ああぁぁぁ〜・・・」
菫は湯船の中でビクンと身体を震わせた。
伴子:「・・・・・す・・・菫・・・」 菫:「・・・・ふぅ・・・・」
天井を見ていた菫が伴子の顔をみてニコッと微笑む。
菫:「最近知ったんだ。身体に乗り移る方法をっ!」
菫はそう言うと、湯船の中で馬のように手をつきながら伴子に
菫:「こうやって知っている人間の身体になれば怖くないだろ」 伴子:「菫?」 菫:「ううん、菫じゃないよ。僕の名前は厚志。杉田厚志さ」
菫は笑顔で伴子に話した。
伴子:「・・・・」 菫:「どう?これで僕と話しても大丈夫だよね」
菫はそう言うと、うれしそうに伴子の手を握ってきた。
伴子:「す・・菫じゃ・・ないの?」 菫:「うん。彼女の身体はしばらく僕が借りる事にしたから」 伴子:「や・・・やだ・・・」 菫:「だって君が幽霊だったら怖がるからこうやって彼女の・・菫ちゃんの
伴子:「そ、そんな・・・」 菫:「僕、寂しかったんだ。こうやって他人に乗り移らないと話が出来ない・・・
伴子:「・・・」 菫:「お願いだから怖がらないでよ。僕は・・・」 伴子:「ほ、本当に菫に乗り移ってるの・・・」 菫:「・・・うん・・・」 伴子:「本当に菫じゃないの?」 菫:「・・・うん・・・」 伴子:「・・・・・」
伴子は信じられなかった。
外見はどう見ても菫。
菫:「ふぅ・・・熱くない?ずっと湯船に浸かりっぱなしじゃ、のぼせるよ」 伴子:「・・・・」 菫:「せっかくだから彼女の身体、綺麗に洗ってあげようか」
菫は軽くウィンクしたあと、湯船から出て鏡のついている洗い場に歩いて行った。
伴子:「・・・・本当に菫じゃないの・・・」
何度もつぶやく。
菫:「ねえ、君も一緒に洗おうよ。隣の場所、取っておくから」
菫はニコニコしながら椅子に座り、シャワーで髪の毛を濡らし始めた。
菫:「彼女の髪って綺麗だね。全然指が引っかからないな」
菫の持ってきたシャンプーを使ってゴシゴシと頭を洗う厚志。
伴子の心臓はずっとドキドキしたままだ。
本当に菫にあの幽霊が乗り移っているんだとしたら、私はどうすれば・・・
シャワーでシャンプーを洗い落とし、リンスを丁寧に髪に浸透させる。
このあとも、あの幽霊は私にまとわりついてくるのかしら・・・
そんなことを考えながら体を洗っていると妙な声が隣から聞こえ始めた。
菫:「うっ・・・・ふっ・・・・はぁっ・・・・ううっ・・・おっ・・・」 伴子:「・・・・」
伴子がゆっくりと菫の方をむくと、菫は身体にたくさんの泡をつけたまま
菫:「う・・・ううん・・・・・あっ・・・・くぅ・・・」 伴子:「・・・・な、なにやってるの・・・」
菫は伴子に視線を向けると、片目を瞑って半笑いしながら答えた。
菫:「うっ・・・すごいね、女性の身体って・・・・ちょっと触っただけなのに・・・
伴子:「や、やだ・・・・菫・・・あなた一体何してるのよ」 菫:「気持ちよすぎて・・・手が・・・止まらないんだ・・・ううっ・・・」 伴子:「や・・・やめてよっ!菫の身体なんだからっ」
伴子は少し大きな声でそう言った後、菫の腕を掴んで股間から引き離した。
伴子:「本当にあなた、幽霊なの。菫の身体に乗り移ってるの?」 菫:「だからさっきから言ってるじゃない。僕は厚志だって」 伴子:「・・・ね、ねえ。もう菫の身体から出て行ってよ。菫がかわいそうだから」 菫:「だって・・・こうしないと君が怖がるだろ。幽霊の僕と全然話をしてくれないじゃないか」 伴子:「怖いんだもの・・・幽霊だなんて・・・」 菫:「だから彼女ならば怖くないだろ。ねっ。ちょっとの間こうやって身体を借りていたいんだよ」 伴子:「ダメよ。菫の身体から出て行ってっ」 菫:「そんな・・・・じゃあ僕は・・・」
菫はしゅんとしてしまった。
伴子:「・・・分かった。分かったから・・・お願いだから菫の身体から離れてちょうだい」 菫:「分かったって・・ほんとに!ほんとに怖がらない?」 伴子:「・・・・うん・・・」 菫:「幽霊の姿でも怖がらない?」 伴子:「うん・・・怖がらない・・たぶん・・・」 菫:「それなら彼女の身体から出て行くよ」
急に元気な表情になった菫は、
伴子:「きゃっ・・・・」 厚志:「それじゃあ彼女の体から抜け出るよ」
厚志はスルスルと菫の身体から抜け出てしまった。
菫:「う〜ん・・・・」
菫が目を覚まし、キョロキョロと周りを見渡したあと伴子の存在に気付く。
菫:「あれ?伴子?わ、私、どうしたの?」 伴子:「えっ」 菫:「あれ・・・いつの間に・・・身体洗ってたのかしら・・・・」 伴子:「い、一緒に洗ってたじゃない・・・」 菫:「でも・・・たしか湯船に浸かってから・・・・あれ・・どうして?思い出せない・・」 伴子:「一緒に湯船から上がってここに座ったんだよ」 菫:「ほんと?・・・おかしいな・・・」
菫は首をかしげながら納得のいかない表情をしていた。
厚志:「僕が乗り移っている間の記憶は無いみたいだね」 伴子:「・・・・・・」
伴子は菫の横で立っている厚志を見ていた。
厚志:「待ってるよ、そとで・・・」 伴子:「・・・・・」
厚志はニコッと笑いながら話したあと、空中を飛ぶように移動し、ガラス戸を突き抜けて
伴子:「・・・・・」 菫:「どうしたの?伴子」 伴子:「やっぱり幽霊なんだ・・・」 菫:「はぁ?」
伴子と菫は身体を洗ったあと、もう一度湯船に浸かってから脱衣場で服を着た。
菫:「それじゃ、またね」 伴子:「うん」
二人は銭湯の前で別れる。
厚志:「遅かったね」 伴子:「きゃっ・・・・し、しょうがないでしょ。女性はしっかりと身体を洗うのよ。
厚志:「乱暴だったかな。僕はいつもああやって洗ってたから」 伴子:「菫、頭がヒリヒリするって言ってたし」 厚志:「そっかぁ。彼女には申し訳ない事したかなあ」 伴子:「もういい?これで色々と話が出来たでしょ。天国か地獄か知らないけど
厚志:「冷たいなあ・・・せっかく幽霊のままでもこうやって話しが出来る人が現れたって
伴子:「いやよ。どうして私が幽霊と一緒にいなきゃならないのよ」 厚志:「僕が成仏するまで。ねっ。お願いだから、頼むよ。」 伴子:「嫌だって。私がそこまでする義理も無いんだから。それより私の裸を見られて
厚志:「ごめん・・・それは悪かったよ。僕もやっぱり男だからこんな状況にでもならないと
伴子:「菫の身体にも悪戯するし・・」 厚志:「幽霊になってから女性の身体に乗り移ったことは何度かあるんだ。でも、悪戯したのは
伴子:「そんなの信じられない」 厚志:「本当だって。いままでは普通に仕事している女性にしか乗り移った事なかったから・・・
伴子:「そんなこと言われても、悪戯したことには変わりないんだから・・・」
なんだかんだと話しているうちに伴子が借りているアパートに着く。
厚志:「へぇ、ここなんだ。君が住んでいるところ」 伴子:「どこまで付いて来るのよ」 厚志:「しばらく一緒にいさせてよ。そうすれば成仏できるかも!」 伴子:「あなた、何をすれば成仏できるのよ」 厚志:「さぁ・・・僕にもよく分からないんだ。何の未練があるんだろ・・」
ポケットから鍵を取り出し、ドアノブに差し込んだ伴子。
伴子:「あれ・・鍵が空いてる」
確かに締めたはずの鍵。それが空いていたのだ。
厚志:「もしかして泥棒か?」 伴子:「やだ・・・」
伴子が鍵を抜いて、恐る恐るドアを開けると・・・
未久(みく):「遅かったね、伴姉ちゃん」
部屋の中には、伴子の妹である高校2年生の未久がいた。
伴子:「なんだぁ、未久だったの。ビックリしたわ」 未久:「へへ。伴姉ちゃんをビックリさせようと思って」 伴子:「どうしたのよ、急に来て」 未久:「うん・・・あのね、ちょっとお母さんと喧嘩しちゃったんだ」 伴子:「またわがまま言ったんでしょ」 未久:「違うよ。私がバイトでちょっと帰りが遅くなっただけなのに
伴子:「それで家を飛び出してきたの?」 未久:「うん。でもきっと伴姉ちゃんのアパートに来てる事、分かってると思うから
伴子:「もう・・・」
そう言っている間に、携帯電話が鳴り出した。
伴子:「あんたの言うとおりね」
伴子はボタンを押して電話に出た。
伴子:「もしもし。うん、来てるよ」 未久:「伴姉ちゃん、今日は帰らないって言って」 伴子:「うん・・・何か今日は帰りたくないんだって・・・・うん・・・うん・・・・分かった。
伴子が電話を切ると、未久がニコッと笑った。
未久:「やったぁ。今日は家に帰らなくてもいいんだ」 伴子:「ほんとに未久はっ。今日だけだからね。明日はちゃんと帰るのよ」 未久:「うん。分かったよ。でも迷惑じゃない?」 伴子:「どうして?」 未久:「もしかして今日はその人と一緒に過ごすんじゃないかって思って」 伴子:「えっ・・・」 厚志:「えっ・・・見えるの?僕の事が・・・」 未久:「うん。さっきから伴姉ちゃんの横でじっとしてるから、彼しかと思ってたんだけど・・・
銭湯から憑いて来た彼(前編)・・・・おわり
あとがき ありがちなストーリーで申し訳ありません。
今回は軽い一人エッチで終了しましたが、次回ははてさて?
後編は珍しくまとも(?)な話に仕上がっているのでエッチくないです。
話は変わって、未久にも厚志のことが見えるようですから
さて、次回、アパートで3人がどのような状況になるのでしょうか? それでは最後まで読んで下さった皆様、ありがとうございました。 Tiraでした。
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