3行あらすじ!
大晦日に家族で過ごしていた志郎に、博和から電話があり
一緒に初詣に行かないかと誘われる。
最初はしぶっていた志郎だが、博和の切ない願いを受け入れてやるべく神社に向かった・・・
なんてなげやりなあらすじだろう・・・ごめんなさいっ!
初詣に行こう!(中編)
まだ電車は走っている。
志郎は隣町にある有名な神社に初詣に行くため、
電車に揺られていた。
周りは若いカップルがイチャイチャと抱き合ったり、恥ずかしくなるような
会話をしていた。
女性のほとんどは振袖姿。
みんな初詣に行く人たちばかりだ。
そんな中、志郎は一人でポツンとつり革を持って立っていた。
志郎:「やっぱり止めときゃよかったかなあ・・・」
ちょっと後悔している。
でも、ここまで来たら引き返すのも気が引ける。
志郎:「まっ、いいか・・・」
窓で溶ける雪を見ながら、物思いにふける志郎であった。
そんな思いもよそに、電車は速度が徐々に落としながら、ホームに滑り込む。
そして、ガクンと揺れたあと、ドアが開いた。
駅員:「隣町駅〜っ、隣町駅〜っ」
駅員のアナウンスが聞こえる。
ほとんどの人が、この駅で降りる。
志郎も人の流れにそって電車を降りた。
神社は駅の目の前にある。
自動改札口を通けた志郎はキョロキョロと周りを見渡した。
ちょうど1時間くらい経ったところだ。
鳥居前には大勢の人たちが待ち合わせのために集まっているようで、とてもにぎやかだ。
「おーい、志郎〜っ!」
人ごみの中から博和の声が聞こえる。
志郎:「どこだ?」
キョロキョロしながら辺りを見回すと、左の方から博和が近づいてきた。
博和:「遅かったな、志郎。」
志郎:「そうか?ちょうど1時間くらいだけどな。」
博和:「俺、20分前に着いてたんだ。」
志郎:「えらい早く着いたんだなあ。」
博和:「なんかドキドキしちゃってさ。思わずタクシーで来ちゃったよ。」
志郎:「何て贅沢なやつだ。」
博和:「まあいいじゃないか。それより早く行こうぜ。」
志郎:「ああ。俺の用事は最後でいいから、まずおまえの希望をかなえてやるよ。
12時まであと30分くらいしかないし。」
博和:「いいのか。俺が先で。」
志郎:「ああ、お参りなんて今じゃなくてもいいからな。とりあえず神社の横にある
事務所まで行こうか。」
博和:「事務所?」
志郎:「ああ、そこで俺が幽体離脱したあとの体を預けておくんだ。
あそこは迷子の相談や休憩する場所として使っているはずだから。
酔っ払って倒れたとか言ったら、とりあえず休ませてくれるだろうからな。」
博和:「なるほど、さすが志郎!悪知恵は天下一品だな。」
志郎:「悪知恵じゃないさ。おまえのためにやってやるんだからな。」
博和:「うん。失言でした。」
志郎:「分かればいいんだ、分かれば。」
博和:「へへ〜っ、お代官様。」
二人はバカな事を言いながら、事務所に向かった。
道の両側には夜店がたくさん並んでおり、どこも人だかりが出来ている。
ゆっくりした流れの中、二人はようやく事務所の前に辿り着いた。
博和:「無茶苦茶多いな。」
志郎:「そりゃあ、この神社な有名だからな。毎年このくらいは来てるんじゃないかな。」
博和:「こんなんじゃゆっくり楽しめそうにないな。」
志郎:「ま、女性と二人でいたらそんな事、気にならないんじゃないかな。」
博和:「それもそうだな。」
志郎:「それじゃ、はじめようか。」
博和:「ああ。」
そう言うと、二人は事務所に入っていった。
扉を開けると、子供が泣いていたり、疲れた人が畳の上で休憩しているのが目に映った。
志郎:「すいません。ちょっと気分が悪いんで休憩させてください。」
志郎の問いかけに、奥から巫女装束をまとった若い女性が歩いてきた。
巫女:「大丈夫ですか?」
志郎:「ちょっと横にならせてください。」
巫女:「それではこちらにどうぞ。」
靴を脱いで畳の上にあがった志郎は、博和に耳打ちした。
志郎:「俺はここで仮眠を取って体を離れるから、おまえは事務所の前で待っていてくれ。」
その間に俺は適当な女性を見つけて乗り移ってくるから。」
博和:「わかった。それじゃ、頼むよ。」
志郎:「ああ。」
そう言って志郎は部屋の端に寝転んだ。
志郎が毛布をかけてもらったのを見届けた博和は、事務所の外に出た。
博和:「あいつ、どんな女性に乗り移るんだろう。俺好みの女性ならいいけどな・・・
でも、さっきの巫女さんも綺麗だったなあ・・・」
博和の頭の中で妄想が渦巻いている。
その頃・・・
すぐに眠気がさし、眠りに入った志郎は幽体離脱していた。
志郎:「さて、どんな女性がいいかな。」
事務所を抜け出し、辺りを見回す。
志郎:「みんなカップルか・・・そう言えば、鳥居の前に待ち合わせしている人がたくさんいたよな。」
その事を思い出した志郎は、鳥居の前に戻る事にした。
人ごみの中も、幽体なら飛んで行けるのでらくらく鳥居まで来る事が出来た。
志郎:「ここも相変わらず多いな。」
人の多さに嫌気をさしながら、ターゲットとなる女性を探した。
志郎:「おっ、この女性はいいんじゃないかな。」
志郎はゆっくりとその女性に近づいていった。
二十歳くらいの着物を着た女性が一人、鳥居の横でたたずんでいる。
髪の毛を綺麗に後ろで結い、ピンクのかわいらしい着物を着ている。
白い足袋に赤い鼻緒のついた下駄を履き、手には刺繍入りの小さな巾着を持っていた。
志郎:「この人も誰かと待ち合わせしてるのか・・・」
彼女の表情は、少し落ち込んでいるようだ。
志郎:「待ち合わせの彼が来ないのかな。」
都合のいい方に解釈している志郎。
そこに、彼女の携帯がなったようだ。
巾着から携帯電話を取り出した彼女は、なにやら話を始めた。
女性:「うん、11時って言ってたのに・・・・・どうしてよ、わたしもう鳥居の前に来てるのよ。
・・・・どうして来れないの?・・・・そんな・・・・・・」
志郎:「もしかして、やっぱり彼氏が来ないのか?」
女性:「ひどいじゃない。ずっと待ってたんだよ!・・・・もういいっ!」
彼女は途中で電話を切ってしまった。
志郎:「やっぱり!」
携帯を巾着に入れた彼女は、がっくりして鳥居に手をつき、ため息を漏らしている。
志郎:「落ち込んでいるところ申し訳ないんだけど、ちょっと体を借りるよ。」
そう言いながら、志郎は彼女の後ろに回りこんだ。
そして、背中の辺りから幽体を彼女の体に滑り込ませる。
女性:「あっ・・・」
鳥居についている手に力が入る。
女性:「あっ、うっ、うう・・・」
志郎の幽体が勢いよく彼女の体に侵入する。
もう片方の手に持っていた巾着を地面に落としす女性。
しかし、その女性はすぐに地面から拾い上げ、底に付いた砂を綺麗に叩(はた)いた。
女性:「携帯壊れたかもしれないな。」
彼女の口から男口調の言葉が漏れる。
そう、志郎は彼女の体を完全に支配していた。
巾着から携帯を取り出した志郎は、電源を確認して適当に動作させてみる。
志郎:「大丈夫みたいだな。」
携帯を巾着に戻した志郎は、次に財布を取り出し、中に入っていた免許証を見た。
免許証には、彼女の写真と名前が載っている。
志郎:「陣内 亜理紗か・・・20歳。大学生か、もしくはOLか・・・」
亜理紗:「あまり時間が無いな。早く博和の所に行かないと。」
そう思った志郎は、人ごみを掻き分けて事務所前に急いだ。
なかなか前に進まない上、髪の毛を結っているので少し痛く感じるし、
帯をきつく締めているので急ぐとおなかが苦しくなる。
亜理紗:「何でこんなにつらいんだよ。」
志郎は息を切らせながら、やっとの想いで事務所前に辿り着いた。
博和は、事務所の横にある大きな木の前でしゃがみこんで俯(うつむ)いている。
亜理紗:「ちょっと時間がかかったからなあ。」
志郎はゆっくりと歩き、しゃがみこんでいる博和の前に立った。
人の気配に気付き、少し頭を上げる博和。
目の前には赤い帯の下駄が見える。
博和:「・・・・」
ゆっくりと目線を上げていくと、ピンクの着物が徐々に現れ、巾着を持った綺麗な手が見えた。
博和:「あ・・・」
そのまま頭を上まで上げる。
そこには髪の毛を結っているかわいい女性が博和の方を見て微笑んでいた。
博和:「えっと・・・」
亜理紗:「おまたせ、博和っ。」
博和:「志郎?」
亜理紗:「ああ、遅くなってすまない。」
博和:「志郎かっ!」
思わず立ち上がり、目の前の女性を見つめる。
博和:「かわいい・・・」
亜理紗:「もうすぐ12時だな。間に合ってよかったよ。」
博和:「さすが志郎!俺好みの女性じゃないか。」
亜理紗:「たまたまだよ。この女性は彼氏が来なかったんだ。携帯の話を聞いて分かったよ。」
博和:「そっか。で、その子、何て名前なんだ。」
亜理紗:「亜理紗っていうんだ。20歳らしい。」
博和:「おお〜っ。いいじゃないか。亜理紗ちゃんか。20歳なら少し年下だな。」
亜理紗:「ちょうどいいだろ。」
博和:「ああ。」
亜理紗:「じゃあとりあえず境内でお参りするか。」
博和:「うん、そうしようそうしよう。」
博和は志郎が乗り移っている亜理紗の手を握って歩き始めた。
亜理紗:「あんまり速く歩くなよ。着物はすごく歩きにくいんだからな。」
博和:「す、すまん。ついうれしくなっちゃってさ。それからさあ、悪いんだけど、
いつものように女口調でしゃべってくれないか。なんかしっくりこないんだよ。」
亜理紗:「それもそうだな。いいぜ、女口調でしゃべってやるよ。照れるなよ。」
そう言うと志郎は、博和とつないでいた手を切って、横に並び腕を組んだ。
亜理紗:「ねえ博和。早く行きましょうよ。」
博和の目を見つめながら、思いっきり彼女の雰囲気を表現する。
その仕草に博和の顔が赤くなった。
博和:「あ・・うん。」
ためらいながら、ぎこちない歩き方で境内に向かう。
亜理紗:「なんか博和の顔、赤いよ。それに歩き方が変だし。大丈夫?」
志郎はわざと嫌がらせを言ってやった。
博和:「だ、大丈夫だよ。階段になってるから気をつけて。」
お参りをするために、境内の階段には多くの人が立っていた。
博和と志郎も順番待ちをしている。
博和:「これで最高の年が越せるよ。新世紀に向かって俄然やる気が出てきたよ。」
亜理紗:「よかったね。来年は志郎君の言う事、なんでも聞いてあげてね。」
博和:「わ、分かってるよ。そのくらいおやすい御用さ。」
亜理紗:「へへっ、うれしいよ。」
笑顔で話す亜理紗を見て、博和はとてもうれしく思っていた。
少しの時間が過ぎたあと、賽銭箱の前まで来る事が出来た。
二人はお賽銭を入れたあと、手を叩いてお参りをした。
その時、ちょうど12時になり、まわりから
「ハッピーニューイヤー!」
「あけましておめでとう!」
「21世紀もよろしく〜っ!」
などの言葉が飛び交った。
亜理紗:「あけましておめでとう。」
博和:「こ、こちらこそあけましておめでとう。」
亜理紗:「今年もよろしくねっ!」
博和:「うん。今年もよろしく!」
階段を下りた二人は、夜店のある道を歩き始めた。
博和:「なんかしようよ。金魚すくいやってるよ。」
亜理紗:「ほんと。ねえ博和。金魚すくいしようよ。」
博和:「しようしよう。」
志郎はコツコツと下駄を鳴らしながら博和についていった。
博和:「1回ずつしたいんだけど。」
店の人:「それじゃあ200円ね。ハイ、これ。」
和紙を張った網を受け取った二人は、水槽の前にしゃがみこんで
金魚をすくい始めた。
博和:「袖が濡れないように気をつけてね。」
亜理紗:「うん、ありがとう。博和ってやさしいね。」
博和:「そ、そうかなあ。」
と言った矢先、博和の網がもろくも破れてしまった。
博和:「あっ、しまった!」
亜理紗:「わたしの使っていいよ。袖が濡れそうだから博和のやってるの、見とくよ。」
博和:「そうか。じゃあ頑張るよ。」
志郎から網を受け取った博和は、真剣なまなざしで水槽を見つめた。
そっと網を水に濡らし、ゆっくりと金魚を追いかける。
そして・・・
博和:「よっと!」
博和の網の上で金魚がピチピチと跳ねる。
水槽に浮かべていたプラスチックのボール(お碗)にすくった金魚を入れ、慢心の笑みを浮かべる博和。
亜理紗:「すごいすごい。博和って上手だね。」
志郎はパチパチと手を叩(たた)いた。
博和:「ざっとこんなもんさ。」
調子に乗った博和は、このあと5匹ほどすくったが、そこで網が破けてしまった。
博和:「もっとすくえたのになあ。」
亜理紗:「いいじゃない。6匹も救ったんだから。」
店の人:「はい、じゃあ2匹持って帰ってね。」
店の人は、ビニールに2匹入れようとしたが、博和がその手を止めた。
博和:「いいや、持ってかえっても死んじゃうから。」
亜理紗:「そうね。」
店の人:「そうですか。それじゃあまたチャレンジしてくださいね。」
博和:「うん。そのときは今度は10匹以上すくうから。」
そう言って二人はその場を離れた。
亜理紗:「ずっと持ってるのも大変だからね。」
博和:「うん。」
二人はこの小雪の舞う寒い中、ソフトクリームを買って食べながら歩いていた。
博和:「この寒いときに、冷たいものを食べるのがいいんだよ。」
一人で納得している博和に、志郎が話を切り出した。
亜理紗:「ねえ博和。いい事教えてあげようか。」
イタズラっぽい目をしながら博和に話し掛ける志郎。
博和:「なに?」
亜理紗:「あのね。この子・・・ブラジャーつけてないんだよ。」
博和:「えっ・・・。」
亜理紗:「見なくても分かるの。胸の感じが全然違うから。下の方もたぶん穿いて無いと思うの。」
博和:「そ、そうなんだ。」
亜理紗:「この子の体。興味あるよね。」
博和:「そ、そりゃあそうだけど。」
博和の鼓動が急激に早くなる。
志郎もその事は分かっていた。
亜理紗:「胸だけ触らせてあげようか。」
博和:「い、いいの?」
亜理紗:「胸だけなら・・・いいよ。」
博和:「ほ、ほんと?」
亜理紗:「うん。そこの茂みに入ろうよ。」
博和:「うんっ!」
二人は人ごみを離れ、たくさん木が立っている茂みの中に入った。
二人の姿は、木の陰に隠れて人ごみからは見えない。
亜理紗:「着物が乱れちゃうから、少しだけだよ。」
志郎はそう言って、博和の胸に後ろ向きにもたれかかった。
亜理紗:「いいよ。」
志郎は博和の両手を胸のふくらみがある着物の上にのせた。
博和の両手がゆっくりと動き始めた。
着物の上を撫でるように円を描く博和の両手。
亜理紗:「どう?この子の胸は。おっきい?」
博和:「うーん、着物の上からじゃ、よくわからないなあ。」
亜理紗:「あまりきつく揉んだら着物がずれるから。」
博和:「なんか、胸の柔らかさを感じないなあ。」
亜理紗:「そう・・・・・あっ、そうだっ!」
志郎は両腕を少し横に広げた。
亜理紗:「ねえ、着物の脇の下に切れ目が無い?」
博和は亜理紗の胸を揉むのを止め、袖を手でよけて、脇の下を見た。
博和:「あ、切れ目がある。」
亜理紗:「そこから手が入るよね。」
博和:「うん。たぶん入ると思う。」
博和は、亜理紗の脇の下にある切れ目に指を滑らせた。
亜理紗:「冷たいっ!」
博和の冷たい手が志郎の肌に触れた。
博和:「ご、ごめん。」
亜理紗:「うん。ちょっと冷たかっただけ。そのまま前に手を動かしてみて。」
博和:「うん。」
博和の手が着物の中をもぞもぞと移動する。
亜理紗:「あっ・・・」
着物の胸のところが、博和の手の厚さだけ盛り上がっている。
亜理紗:「直接胸を掴んじゃったね。」
博和:「うん。とっても暖かくて柔らかいよ。」
亜理紗:「これならあんまり着物も崩れないよ。」
博和:「そうだね。指を動かしてもいい?」
亜理紗:「うん。」
博和:「それじゃあ・・・」
着物の中で、博和の指が動き始めた。
亜理紗:「あっ!・・・・きもちいい・・・」
着物の上から博和の手を押さえながら志郎は声を漏らした。
博和は、指の間に胸の突起を挟んだまま、胸を手のひらで回すように揉んでいる。
亜理紗:「んっ・・・それっ・・・いいよ・・・」
中に来ている襦袢(白くて薄い生地の着物)に突起が擦れて、心地よい
刺激が伝わってくる。
亜理紗:「あんっ!どう?亜理紗の胸の感触は?」
博和:「すごいよ。指に吸い付いてくるみたい。」
亜理紗:「ほんとに?わたしも触ってみたいな。」
博和:「じゃあ手を抜くから、自分で触ってみれば?」
亜理紗:「そうね。ちょっといいかしら。」
博和は亜理紗の着物から両手を引き抜いた。
そして、そのあと志郎は、亜理紗の手を脇の下の切れ目から侵入させた。
亜理紗:「よいしょ・・・・んっ。わあっ、ほんとだ。指が吸い付く感じがする。」
自分で胸を揉みながら感動している。
着物の胸の辺りが微妙に形を変えるさまをじっと見つめる博和。
こんなかわいい女性が、着物の中に手を入れて自分の胸を揉んでいる仕草を
見る機会なんて、もう2度とないだろう。
亜理紗:「んっ・・・こうやって揉むのもまた・・・あっ・・・気持ちいいよ・・・」
志郎は一人で女性の快感を楽しんでいた。
その仕草は、女性の色気を漂わせている。
博和:「な、なあ。俺、もうだめだよ。」
亜理紗:「んんっ・・・ダメッ。着物が乱れたら着付け出来ないでしょ。」
博和:「そんなこと言わずにさあ。頼むよ。」
亜理紗:「仕方ないわね。それじゃあ口でしてあげるから、それで我慢してね。」
博和:「それでもいいっ!」
博和はジーパンのジッパーを下ろし、トランクスの中から大きくなった相棒を
引き出した。
亜理紗:「こんなに大きくしちゃって。」
着物の中に両手を入れたまましゃがみこんだ志郎は、
胸を揉みながらそっと相棒を口の中に含んだ。
博和:「うっ・・・冷たくて気持ちいいよ。」
さっきアイスクリームを食べていたので、志郎の口の中は冷たくなっている。
亜理紗:「んっ・・・んっ・・・んっ・・・」
博和の相棒を口で咥えたまま体を前後に揺らす。
博和:「あ・・・・」
口をポカンとあけ、気持ちよさそうだ。
亜里沙は着物から両手を抜いて、博和の太ももを持って体を固定した。
そして、喉の奥までくわえ込む。
亜理紗:「はむっ・・・んぐっ・・・んん・・・」
博和:「ああ・・・・すごいよ・・・・もうイキそうだ・・・」
志郎は博和の相棒に吸い付きながら、頭を前後に早く動かした。
チュパチュパ゚と音を立ている志郎のかわいらしい口。
博和:「ああっ。もう出るっ!」
志郎はとっさに咥えるのをやめて博和の横に移動し、片手で相棒をしごいた。
博和:「うっ!」
博和の相棒が勢いよく弾ける。
博和:「あうっ!・・・くっ・・・」
志郎はゆっくりと相棒をしごきながら博和の顔を見つめた。
亜理紗:「すごい勢いで飛んだね。」
博和:「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・すごく気持ちよかった・・・」
亜理紗:「そう。よかったね。新年早々こんないい想いが出来て。」
博和:「うん。ありがとう。でも・・・・」
亜理紗:「でも?」
博和:「したかったなあ。」
亜理紗:「贅沢言わないの。もう十分でしょ。」
そう言って、巾着の中にあったポケットティッシュで口を拭った。
そのあと、博和の相棒を綺麗に拭いてやる。
亜理紗:「とりあえずこの体は元のところに返してくるね。」
博和:「うん。ざんねんだけど。」
亜理紗:「それじゃあ、事務所の中で待っててくれる?すぐに戻るから。」
博和:「ああ・・・楽しかったよ。志郎。」
亜理紗:「うん。じゃ、またあとで。」
志郎は少ししわになった膝の後ろを手でパンパンと叩(はた)いた後、
鳥居に向かって歩いていった。
博和:「ちょっと残念だったな。」
そう思いながら事務所の中で待つことにした。
事務所はさっきと変わらず、子供の泣き声と休憩している大人がいた。
どうやらさっきよりも人が増えたみたいだ。
みんなバイトの子だろうか。
数人の巫女装束をまとった若い女性が、対応に追われている。
しばらく待っていた博和だが、時計を気にし始めた。
志郎と別れてから10分ほど経っている。
博和:「もう戻っていてもいい頃じゃないのか?」
5分もあれば戻っているはずだ。
博和は、ほんとに寝ているんじゃないかと思い、近くにいる巫女さんに
話し掛けた。
博和:「すいません。あそこで寝ている男性を起こしてもらえませんか。
俺の連れなんですよ。そろそろ起きると思うんで。」
巫女:「あ、はい。分かりました。ちょっとお待ち下さい。」
笑顔を絶やさない彼女は、志郎の方に歩いていった。
博和:「いいよなあ・・・巫女さんかぁ。綺麗で清楚で穢(けが)れが無いって感じだ。」
巫女さんの後姿を見ながら博和はつぶやいた。
巫女さんは寝ている志郎の横に正座し、トントンと肩を叩いた。
その瞬間、巫女さんの状態がおかしくなった。
急に背筋を伸ばしたかと思うと、志郎に覆い被さるように倒れこんでしまったのだ。
博和:「???」
離れていたところから見ていた博和には、どうなったのかよく分からない。
しかし、巫女さんはすぐに起き上がり、志郎を残したまま博和の方に歩いてきた。
博和:「あ、あの・・・俺の連れを起こしてほしいんですけど。」
巫女「俺はまだ起きないぜ。第2ラウンド、はじめようかっ!」
初詣に行こう!(中編)おわり
あとがき
遅くなりました。
やっと巫女さんが出てきたところで中編が終わってしまいます。
だって時間が無いんだもん。
3時間の格闘の末、出来たのがこれだけです。
クライマックスの後編は、後日改めて書きますので、今日は許して下さい。
よい作品を書くために、少し時間をかけたいと思います。
それでは最後まで読んでくださいった皆さん、ありがとうございました。
Tiraより