俺は志郎。とある私立大学で4回生をやっている。
俺は小さいころから寝ている間に、ときどき幽体離脱する癖があったんだけど、
最近になって、毎日のように幽体離脱するようになったんだ。
今では、寝ることが出来れば、いつだって幽体離脱できるまでに上達!
そして、この前、ついに他人に憑依できるようになった。
これまで数人の女性に憑依して、おいしい思いをしてきたけど、まだまだ
ぜんぜんモノ足りない。
今回は友人の博和にまつわる話だ!
だから、「警察にいこう!」を読んでない人は、まずそれから読んでくれよっ!
それじゃ、本編、はじまるぞっ!
 

****ファミレスにいこう!*****
 

ここは俺の家。2階の俺の部屋に、友人の博和がきている。
俺の体を家まで運んでくれたんだ。
俺の幽体がもどるまで両親には、
「こいつ、酒によってフラフラなんです。俺がしばらくついててやります。」
そういってごまかしてくれていた。
しばらくして俺は自分の体に戻り、警察署であった事を博和に話していたんだ。

そのあと、
「・・・なあ、志郎。おまえは誰にでも乗り移ることが出来るのか。」
「ああ、寝ている間に幽体離脱できるのさ。そうなれば誰にだって乗り移れるんだ。
  おまえにだって、アイドルにだって」
「ふーん、まあ、アイドルってのはわかんないけど、とりあえず今度、俺の力に
  なってくれないか?」
「なんだよ博和。えらく神妙な顔をして。」
「あのさあ、俺、ファミレスでバイトしてるだろ。この前、新しくバイトを始めた女の子がいるんだよ。どうもその子が気になってるんだ。」
「気になってるって?」
「いや、その子、高校3年生らしいんだけど、なんていうか、その、お、俺の好きな
タイプなんだよ。 」
「はあ?」
「あ・・だからな。その子と親しくなりたいなぁ・・・なんちゃって・・」
「それで?」
「う〜、え〜と、か、彼女がどんな趣味してるのかなあ、とか好きなタイプはどんなかなあ、
なんて調べることが出来たらなあ・・・って思ってさ。」
「そんで、俺にどうしろと?」
「だ、だからぁ、彼女に乗り移って彼女の部屋のポスターとか趣味なんかがわかりそうな
物を何でもいいから調べてほしいんだよ。」
「いやって言ったら?」
「そんなこと言うなよ。友人じゃないか!俺達!」
「でもさっ、博和。この展開は別のシリーズで似たような事やってるし。俺、強制されて憑依するの好きじゃないし。やっぱり自分がいいって思う子に憑依したいじゃん。」
「なんでそんなこと言うのさっ!おまえらしくないぞっ!そんなこと言ってたら読者の
皆さんに嫌われるからなっ。知らないぞ、誰も読んでくれなくなっても。」
「ううっ!痛いところをついてくるな。読者を盾に使うとは卑怯なやつよ。」
「だったら頼むよ。とりあえずどんな子か見にきてくれ。明日俺もその子も同じシフトなんだ。」
「・・・まあ、友人にそこまで言われちゃ、仕方が無いか。でも俺が気に入らなかったら絶対憑依
しないからな。それだけは言っとくぞ。」
「多分大丈夫さ。俺とおまえの趣味は似てるからな。」
そう言って博和は帰っていった。
なんだか博和にうまく丸め込まれたような気もするが、まあ俺は俺のやりたい様にやるさ。
そう思って今夜は寝ることにした。

・・・次の日

卒研が少し長引いたが、とりあえず大学も終わって、早速、博和のバイトしているファミレスに向かうことにした。俺よりも早く大学を出たから、もうバイトをしているはずだ。

「いらっしゃいませ。」
高校生だろうか。ウェイトレスのかわいらしい声で出迎えられた。
「お一人様ですか?」
「あ、はい。」
「それでは席へご案内します。どうぞ。」
俺はウェイトレスの後をついて行った。
「こちら禁煙席になりますけど、よろしいでしょうか。」
「はい。」
二人がけのソファーが2つ並んでおり、間にテーブルがあった。
俺がソファーに腰掛けると、
「少々お待ちください。」
そう言って、メニューと水を取りに奥へ歩いて行った。

博和のやつ、どこにいるんだろう・・・
俺はあたりをキョロキョロ見回した。
たしか、ウェイター兼、料理人って聞いていたんだけど・・

「おい、志郎っ!」

後ろから俺の名を呼ぶ声がした。
振り向くと、そこにはこの店の制服を着た博和が残飯の入った皿を持って近づいてきた。

「遅かったじゃないか志郎。何してたんだよ。」
「卒研が長引いたんだよ。仕方ないだろ。」
「まあいいや。それよりどうだった?今の彼女は?」
「今のって、俺を席に案内してくれた女の子のことか?」
「そうだよ。あの子だよ。名前は佐藤 唯っていうんだ。いいだろ。」
「いいだろって言ったって、あんまり見てないよ。おまえのことずっと探してたんだから。」
「そうか。今度メニュー持ってきたときによく見ていてくれ。きっとおまえも
  好きなタイプだから。」
そういい残して博和は厨房のある部屋の中に消えていった。
俺はそのまましばらくソファーに座ってぼーっと窓の外を見ていた。

「お客様、お待たせいたしました。」

その声に振り向くと、先ほど席に案内してくれた女の子、唯ちゃんがメニューを持って立っていた。
いつのまにか水の入ったコップがテーブルに置かれている。

「何にいたしましょうか?」

彼女はメニューを俺の前に広げてそう問い掛けた。

俺は一通りメニューに目を通した後、
「えっと・・・アイスカフェを一つ。」
と注文した。
「アイスカフェですね。承知いたしました。」
そう言って、厨房のある部屋に入っていった。
俺は、彼女の頭からつま先までを観察した。
身長は160センチ足らず。髪は、いまどき珍しく黒かった。肩の辺りまで伸ばしている、セミロングだ。パーマも当てておらず、まじめな高校生というところか。
顔については、かわいいか、きれいかと言われると、きれいな方。高校3年生と言うよりは、
大学生かOLと言った顔立ちで、お姉さんっぽい雰囲気をかもし出している。
オレンジ色の細い縦のスプライトが入った白いブラウスに、オレンジ色のミニスカートを穿いている。高校生にしてはスタイルはいいと思った。胸はB〜Cくらい。ウェストは細く、ミニスカートに包まれているお尻はキュッと引き締まっている。太ももから足首にかけて、きれいな曲線を描いている2本の足は白いパンストに隠れているが、とても高校生とは思えないくらいしなやかだった。短い靴下に白いスニーカーで歩いている彼女は、たぶんこの店で1、2を争う美人ウェイトレスに違いない。

俺は、あっさり博和の願いをかなえてやることにした。

「お待たせいたしました。」

彼女がアイスカフェを持ってきた。

「以上でご注文の方はよろしいでしょうか。」
「はい。」

俺は、厨房に戻っていく彼女の後ろ姿をずっと見ていた。
腰についているオレンジ色の大きなリボンがとても印象的だ。

しばらくアイスカフェを飲んでいると、博和が厨房から歩いてきた。
「どうだった、唯ちゃんは?イケてるだろっ!」
「ああ、彼女なら文句無いな。」
「そうこなくっちゃ。彼女、たしか9時にバイト終わるはずだから、そのあと家まで幽体離脱
してついていけばいいんじゃないか。」
「そうだな、そうするよ。とりあえず家に帰ることにするか。結果は明日話すよ。」
「うん、頼んだぜ。頼りにしてるからな。ここの勘定は俺が払っとくよ。」
博和は気前よくおごってくれた。よほどうれしいんだろうか。
俺は家にもどって、夕食と風呂を済ませた後、2階の自分の部屋に戻った。
もうすぐ9時だ。そろそろ寝ないとな。
俺は電気を消してベットに潜り込んだ。
5分と立たないうちに深い眠りにつく・・・

しばらくして、フッと体が軽くなる感じで目が覚めた。
今日も幽体離脱成功だ。

「さてと、唯ちゃんのところへ行きますか。」
俺はふわふわと空中を飛んでファミレスに向かった。

10分ほど飛んだだろうか。目的のファミレスに辿り着いた。
ファミレスの中に入って時計を見ると、8時55分だった。そろそろバイトを上がる時間だ。
平日ということもあって、客はほとんどいなかった。

「お先に上がりまーすっ」

厨房のある部屋の奥から、聞き覚えのある女の子の声がした。唯ちゃんの声だ。
どうやらバイトを終わったらしい。
厨房の部屋に入ってみると、ジーパンにぶかぶかのTシャツを着込んだ唯ちゃんが
外に出るところだった。

「おっと、見失わないようにしなければ。」

俺はそう思って、彼女の後をつけることにした。
彼女は自転車できていた。どうやらそう遠くではなさそうだ。
唯ちゃんは、いきよいよくペダルをこぎ出した。
俺は見失わないように必死に後をついていった。
しかし・・・

「は、早すぎるっ!」

予想以上のスピードに俺はだんだん離されていく。
必死にもがきながら、遠ざかる彼女を懸命に追いかけた。

「ちきしょうっ!このままでは見失ってしまいそうだ。」

マジで見失いそうだった。

「やばいっ!博和との約束がっ!」

そのとき、目の前の電線に一羽のカラスが止まっているのを見つけた。

「おお、神よっ!」

俺は迷わずカラスに憑依した。
急に目の前に広がる景色が、異様に広く感じたが、そんなことはどうでもいい。
彼女を追いかけるために翼をばたつかせて飛び出した。
さすがに鳥だけあって、幽体とは比べ物にならない速さだ。
一気に彼女の自転車に追いついた。
俺はバレないように上空から彼女を監視した。
5分くらい飛んだだろうか。
彼女が1軒の家の前で自転車から降りた。
どうやらここが彼女の家らしい。
唯ちゃんはガレージに自転車をしまい、家に入っていった。
俺はカラスから抜け出て、彼女の後からついて行った。

「ただいまーっ!」

そう言って彼女は2階に上がっていった。
ここの家も、俺の家と同じように2階建ての一軒家だ。
彼女は自分の部屋に入ったようだ。
俺は、彼女の家族を調べるためにすべての部屋を見て回った。
どうやら両親とおばあちゃんの4人暮らしみたいだ。
しかし、両親の姿が見えない。
おばあちゃんが1回の応接までテレビを見ているだけだった。

旅行かどっかに行っているのか・・・

どんな事情かは知らないが、とりあえずおばあちゃんと唯ちゃんの二人だけだと確認した。
俺は、再び彼女のいる部屋に戻って見た。
彼女はベッドに座って、携帯電話を眺めている。たぶんメールを読んでいるんだろう。
俺は彼女の部屋を一通り調べることにした。
壁にはアイドルのポスターが貼ってある。
「ダークローゼス・・・」
新しいグループか?
カッコイイお兄ちゃんがマイクを振りかざして歌っている姿が貼ってあった。
整理整頓された部屋だったが、ところどころにぬいぐるみが置いてある。
ベッドの枕の横にも大きめの熊のぬいぐるみがあった。

「これを抱いて寝ているんだろうか。」

そうこう考えていると、1階からおばあちゃんの声がした。

「唯ちゃ〜ん。おばあちゃんもう寝るから、戸締りだけしておいてねぇ。
  今日は二人しかいないからちゃんとカギを閉めてちょうだいねぇ。」

「は〜いっ、おばあちゃん。」

どうやら今夜は二人だけのようだ。
だったら、俺が調べて話すより、直接博和に来てもらうのもいいだろう。
そう思った俺は、早速実行に移すことにした。
まずは唯ちゃんに乗り移る。
唯ちゃんは相変わらずベッドに座ってメールを読んでいた。
俺は彼女の後ろからそっと幽体を重ねていく。

「えっ!」

彼女の体が硬くなる。携帯電話をベッドの上に落とした。
俺はかまわず彼女の体に進入する。
スーっと幽体が彼女の体に入り込んだ。
背筋を伸ばした状態で、唯ちゃんの体はバランスを失い、ベッドに倒れこんでしまった。
しかし、その敷布団の感触は、すぐに俺のものとなる。
俺はゆっくりと体を起こした。
目の前の髪の毛をはらりと手でかき分け、目線を下に向ける。
そこにはだぶだぶのTシャツを着込み、ジーパンを穿いている女性の体があった。

ニヤッ!

そのままベッドから立ち上がり、窓ガラスにうっすら映る自分を眺めた。
そこには、こちらをじっと見つめている唯ちゃんの姿があった。

ヘヘッ!

俺は不適な笑顔を作った。唯ちゃんの顔は、これから起こるであろう現実を楽しむかのように
笑っていた。

「さて、博和に電話するか。」

俺はさっき、唯ちゃんが持っていた携帯電話を拾い上げ、博和に電話した。

「もしもし。」
「あっ、博和かっ!」
「は、はい。そうですけど。」
「あたし!、唯よ。」
「えっ、唯ちゃん。もしかして志郎か?」
「ピンボーン!ご名答。」
「志郎!今どこにいるんだよ。」
「もちろん唯ちゃんの家だよ。実はな、これこれこうで・・・・」

俺は事情を説明した。

「だから、こっちに来てほしいんだ。カギは開けておくから。
  博和の家から、そんなに離れていないだろっ!」
「ああ、5分でいくよ。まさか、そんなに近くだとは思わなかった。」
実は、ここから博和の家まで歩いて10分くらいしか離れていなかったんだ。
博和は走ってここまで来るらしい。
俺は玄関のカギを開けて、部屋で待つことにした。
そして、5分も経っていないだろうか。
早々と博和が現れた。

「おーい、ここだぞーっ」

俺は2階の窓から、唯ちゃんの姿で手を振った。

「すぐに行くから。」

博和は息を切らしながら、玄関のドアをそっと開けた。
おばあちゃんに見つからないように、靴を持って忍び足で2階の俺がいる部屋に来た。

「はあ、はあ、お、おまたせっ!」
「おまえめちゃくちゃ早かったなあ。」
「そりゃそうさ、唯ちゃんに会えるのなら。」

そう言って、どかっとその場に座り込んだ。

「こ、これが唯ちゃんの部屋か。」
あたりをグルグル見回している。

「俺が言うよりおまえが直接見たほうがよく分かるだろう。今日は両親がいないから
 存分に見ていけばいい。」

俺の部屋でもないのにえらそうにそう言ってやった。

「あのさっ、俺、前回も言ったと思うけど、女性の姿で男のしゃべり方するのは止めろって。
  唯ちゃんの雰囲気、壊れちゃうじゃないか。」
「いいじゃないか。このギャップがグッと来るんだよ。」
俺は腰に手を当て、胸を張ってそう答えた。
唯ちゃんの胸がよりいっそう大きく見える。
博和は、
「おおっ!、いいねえそのアングル。そういえばファミレスの制服、持ってないのかなあ。」
そんなことを言い出した。俺は、
「さあな、彼女が店を出るときは手ぶらだったからな。予備を持っているかもしれないけど。」
とあたりを見回した。
「探そうぜっ!」
「博和。おまえ、コスプレ好きだったのか。」
「ちがうよ。いつもの彼女はファミレスの制服姿だからな。そっちの方が落ち着くんだ。」
「本当かよ。」

そう言いながら、タンスや引出しを調べ始めた。すると、タンスにクリーニングされた
制服が吊ってあった。

「あったぞ!」

俺は制服を持って博和に見せた。

「それそれ、それだよ。志郎。早速着替えてくれ。」
「・・・ったく。しょうがないやつだなあ。」

俺はそう言って着替えを始めた。
まず、ジーパンのベルトを緩めて足首までずらした。
彼女の生足があらわになる。

「おおっ!」

博和が叫んだ。

「おい、おばあちゃんが起きるじゃないか。静かに見てろ。」
「おっと、すまん。」
博和は両手で口を押さえて、歓声を上げないようにグッとこらえていた。
俺は靴下を脱いで、白いパンストを足に通し始めた。
片足ずつ通していく。足を締め付けるような感覚と、スルッと滑らかな肌触りが足を包んだ。
思わず体がブルッと震えた。
足を通した後、両手で腰までパンストを引っ張り上げる。
ハイレグのパンティを包み込む。腰まで上げた後、パンストの中に手を入れて、お尻に
食い込んだパンティを元通りに戻した。すごくセクシーな行動に、博和は、
「そのしぐさ、反則です。」
そう言って、自分の股間を押さえている。
俺は、フフッ笑った後、Tシャツを一気に脱いだ。
髪の毛が邪魔で脱ぎにくかったけど、その髪の毛をかき分けた姿は、
パンストにブラジャーを付けただけの唯ちゃんになっている。
俺は、
「博和、ちょっと後ろを向いていてくれないか。」
そう頼んだ。
「いいけど、一瞬だけだからな。」
そう言って後ろを向いた。
俺は、背中のホックを外してブラジャーを取った。
プルンと二つの形のいい胸が現れる。
ベッドに下にブラジャーを隠した後、そのままオレンジのストライプが入ったブラウスを
着込んだ。ボタンをすべて止め終わった後、
「もういいぞ、博和。」
そう言って、彼を前に向かせた。ブラウスを着込んでしまった唯ちゃんの姿を見て
「あーあ、もう着込んだのかよ。」
がっかりしてそう言った。
「まあ、そういうなよ。」
俺はオレンジのミニスカートを足に通した。スルッとお尻を通した後、横に付いているファスナーを閉めた。その後、オレンジ色の大きなリボンが付いているベルトをスカートに通した。
俺は、両手を頭の後ろに回し、ポーズを決めながら、
「どうだ?この姿。いつも見ている唯ちゃんだろ。」
そう言ってウィンクした。

「チョー感激っ!握手してくれないか?」

博和は目をうるうるさせながら両手を俺の前に差し出した。俺は、

「博和さん、わたしと握手しましょ。」
と唯ちゃんの口調でそう言いながら両手をさしのべた。

「ああ、唯ちゃんの手、なんて柔らかいんだ。」
「フフッ。柔らかくて気持ちいいでしょ。」
俺は面白くなり、博和をからかいはじめた。
博和を机の椅子に座らせた後、ノートを持って、近づく。
そして、今日、彼女がやったことを思い出しながら同じことを真似してやった。
「お客様、何にいたしましょうか。」
笑顔でそう言って、ノートを机の上においた。
「アイスカフェを一つ。」
「アイスカフェですね。承知いたしました。」
俺はノートを手に持って、後ろを向いて歩き出した。
博和の手が俺のミニスカートに包まれたお尻をムギュっ掴んだ。
「あんっ!お客様。止めてください。」
俺はお尻を隠しながらくねくねと歩いた。
そのあと、窓際に飾ってあった。花瓶を手に持って、
「お待たせいたしました。アイスカフェでございます。
  以上でご注文はよろしいでしょうか」
笑顔を作りながらそう言った。
「いや、まだ足りないんだけど。」
博和はそう答える。
「追加のご注文でしょうか。」
「はいっ!」
そう言うや否や、俺の体をヒョイっと持ち上げ、椅子に座っている膝の上に乗せた。
そして、俺のお腹に手を回し、後ろからギュッと抱きしめた。

「好きだよ、唯ちゃん。」
俺の背中に顔をうずめながらそう言った。

背中に鼻を擦りつけられた俺は、ゾクゾクッと背筋が震えた。

「博和さんたらっ」
そう言いながら、抱きしめている彼の手に俺の手を重ねた。

「なあ、志郎。この体、触ってもいいか?」
背中に顔をうずめながら博和が言う。

「・・・いいわよ。」
俺はやさしく包み込むようにそう答えた。
そして、博和の手をゆっくりと胸に誘導する。
ブラウスの上を徐々に4本の手が移動し、二つの大きなふくらみにたどり着くた。

「あっ!」

俺は思わず声を出した。
ノーブラでブラウスを着ているので、ほとんど直接触られているのと変わらなかった。
博和も驚いたようで、一瞬手が離れた。しかし、すぐにブラウス越しに胸を揉みだした。
博和の手によって、俺の胸はいいように形を変えられている。

「んっ・・ああっ・・・博和・・・」
俺は小さく吐息を出しながら、博和に身をゆだねていった。
両手をだらんと下にたらした状態で博和にもたれかかる。
博和は俺のブラウスの2つ目と3つ目のボタンを外し、その中にスッと手を忍ばした。
ブラウスの中で直接胸が揉まれている。

「はあ・・あんっ・・・・きもちいいよ・・・博和・・・」
「唯ちゃん・・・ここは?」

博和が俺の硬くなった先端を摘み始めた。
俺の体に快感が駆け巡る。

「あああっ・・・やだっ・・・ううんっ・・・はああっ・・・」
知らないうちに、いやらしい声が唯ちゃんの口から発せられる。

「じゃあ、ここは?」

博和はいきなりミニスカートをめくり、パンストの中に手を入れだした。
ハイレグパンティの中にまで進入したその手は、さらに奥にある俺の感じる部分へ
到達する。
彼の指がパンストの中でうごめいている。

「んっ!・・・ちょっと・・・まって・・そこはっ・・・」

俺はあまりに急激な快感にオーバーヒートしそうになり、足を閉じてパンストの上から彼の手をギュッと握り締めた。
すると、博和は両足を俺の両足に絡ませて、強引に股を開かせた。
あらわな姿になった俺に、容赦ない彼の手が激しく動き出す。

「あっ・・やめて・・うあっ・・・もう・・・そんな・・・ああんっ!」

博和はもう片方の手もパンストの中に潜り込ませ、両手を使って俺の感じる部分を攻めだした。
俺は必死にその手を押さえようとするが、中でうごめく指を押さえつけることが出来ない。

「あっ・・あっ・・そんなに・・ゆびを・・う・・うごかさ・・ないでっ・・・」
俺はピンと背筋を伸ばし、天井を見つめながらそう言った。

「はあ・・はあ・・唯ちゃん・・どうだった・・気持ちよかっただろ・・・」
博和の言葉に、俺は体をヒクヒクさせながら、

「すごく・・きもちいい・・・もう・・・あたまがおかしくなりそう・・・」
そう言った。

「今度は俺の番だっ!」
博和は俺のパンストから両手を抜いた後、椅子から立ち上がってズボンとトランクスを
脱いだ。もちろん彼の相棒は大きく、硬くなっている。
博和は椅子に座って両足を大きく開いた。
俺は、彼の前に膝をついた。そして、彼の目を見ながらそっと相棒を口に含んでやった。
ゆっくりとおくまでくわえ込む。そして、相棒を吸いながら口の中で出し入れした。

「んっ、んっ、んっ」

俺は博和の顔を見つめながらリズムよく口の中で出し入れする。

「うっ・・・すごいっ・・・はあ、はあ、はあ・・・」
博和は、好きな唯ちゃんに見つめられながら、口でしてもらっているので
爆発寸前だ。

しかしその時、部屋のドアをノックする音が聞こえた。
「唯ちゃん、誰か部屋にいるのかい?」
おばあちゃんの声だ!
ちょっと騒ぎすぎたようで、おばあちゃんが起きてしまったのだ。

「や、やばいっ!」
博和はうろたえている。
俺はとっさにいいことを思いついた。
「博和っ!俺がおばあちゃんに乗り移っている間にこの場から逃げろ。ばれたら一巻の終わりだぞっ!」
「あ、ああっ!」
唯ちゃんの体から抜け出た俺は、ドアの向こうにいるおばあちゃんの体に急いで乗り移る。
「博和っ!」
俺はドアを開けた。博和はズボンを穿いて、外の出る準備が出来ていた。
唯ちゃんは俺が抜け出た後、椅子の前に倒れた状態だった。

「おまえはとりあえず自分の家に戻れ。後は俺が何とかするから。」
そう言って博和を逃がした。
俺はおばあちゃんの体で1階に下り、寝室で横になった。
そしておばあちゃんの体から抜け出た。
おばあちゃんはすぐに気付くだろう。
俺は急いで唯ちゃんの部屋に戻り、もう一度彼女の体に乗り移った。
唯ちゃんの体には、まだ快感が残っているが、今日はこのくらいにしておいて、後日に
楽しみを置いておくことにした。
タンスから彼女のパジャマを取り出して着替え、制服を元通りタンスに戻し、ベッドに潜り込んだ。
俺はそのまま彼女の体から抜け出た・・・・
気付いたおばあちゃんが、また唯ちゃんの部屋まで上がって来た。
部屋を覗くと、唯ちゃんは一人ベッドで寝ている。その姿を見て安心したのか、おばあちゃんはそのまま
寝室へもどった・・・・

次の日・・・

「昨日はやばかったな。」
「おまえが無理やり俺を犯そうとするからこういう事になるんだ。」
「だって、仕方ないだろう。あの体であんな事されたら誰だって俺と同じ行動を
  するに違いないさ。」

大学の昼休み、俺と博和は売店で買ったパンを食べながら話している。

「しかし、最後までやりたかったよな。唯ちゃんの口技、最高だったもんな。」
「それは俺の技だろうが。」
「いいや、唯ちゃんの口だからあんなに気持ちよかったんだ。おまえの口じゃあ
 あんなに気持ちよくはならないだろうな。」
「じゃあ、試してみるか?」
俺は冗談で博和のズボンのチャックを外しだした。
「おいおい止めろよ。気持ち悪くてパンがのどに通らないじゃないか。」
「冗談だよ。冗談。」

「でも、マジで唯ちゃんとしたかったなぁ。」
「・・・そんなにしたいか?」
「そりゃそうさ、中途半端に燃えた、この俺の心と体がかわいそ過ぎるじゃないか。」
「それならもう一回乗り移ってやってもいいぜ。彼女の体に!」
「ほんとか?! 」
「ああ。ただし、今度はもっとスリリングな体験をすることになるけどな。」
「どうゆうこと?」
「あのな、かくかくしかじかで・・・・」

・・・・・・・

「おおおっ、そりゃナイスアイディア!、俺、すごく燃えてきた!」
「そうだろう!俺に任せろって。」

そう言って、二人は昼休みを終えた。
今日も博和と唯ちゃんのシフトは同じだった。ただし、今日は特別な日になる。
俺は講義が終わった後、すぐに家に戻り幽体となった。
そして、二人のいるファミレスに向かった。
一方、博和と唯ちゃんはバイトを始めていた。

「さあ、楽しい時間の始まりだ。」

俺はそう言って、ファミレスの中に入った。
今日も平日とあって、客は2〜3組しか入っていなかった。

唯ちゃんは使っていないテーブルを布巾で一生懸命拭いていた。
俺はそっと彼女に近づき、昨日と同じように体を重ね始めた。
彼女の手が止まり、首をたれてうつむいたままになる。俺は一気に彼女の体に入り込んだ。
ぐっと息の詰まるような感覚があったが、すぐにテーブルと布巾をもった手が見えた。
俺は周りを見渡した後、何事も無かったかのようにその場から立ち去った。
そして、厨房にいる博和のところに言った。
博和と目が合う。俺はニヤッと笑って博和を手招きした。博和も、俺が唯ちゃんに
乗り移ったことを察知し、俺のほうによってきた。

「れいのものを持ってきたか。」
「ああ、これだ。」

俺は博和から電動の小さな玩具を預かった。
そして、そのまま女子トイレに入った。

「唯ちゃんの体はとても敏感だから、途中で耐えられなくなるかもしれないなぁ」
そう言いながら、ブラジャーを外して、ごみ箱に捨てた。ノーブラでブラウスを
着たあと、手に玩具持って、パンストの中、パンティの中にしのばせる。
一番感じる部分に玩具を当てた後、スイッチを入れた。
小さな振動が感じる部分に刺激を与えだす。
「ああっ、これは・・すごい・・・」
思わず足を閉じ、手を股間に当ててしまう。
「これは刺激が強いな。」
俺はそう思いながらも、そのままトイレから出た。
そして、厨房まで歩いた後、彼女の体から抜け出た。
少しふらついていたが、すぐに彼女の意識が戻った。

「えっ!、あっ!」

彼女は思わず壁にもたれかかってしまった。
いきなりの快感にびっくりしたのか、耐えられなかったのか。

「佐藤さん、これ3番テーブルに運んでっ!」

すかさず、博和が唯ちゃんにそうたのんだ。

「あ、は、はいっ」

彼女は平静を装いながら出来た料理をお盆に乗せて運び出した。

「あっ・・・やだっ・・・何よ・・・これ・・・んっ」

唯ちゃんは小さな声でそう言いながら歩いている。
歩くたびにブラウスに胸の突起がこすれて、そこから快感が生まれる。

「んんっ・・・はあっ・・・はあっ・・・」

なんとか無事にテーブルまで運ぶことが出来た。

「以上でご注文は・・・・んんっ・・よ・・よろしいでしょうか・・・」
眉毛を歪めながら必死に受け答えしている姿を見て俺はケラケラ笑った。

「そ・・それでは・・ごゆっくり・・・あっ」
小さく喘ぎ声を出しながら、彼女が歩いてきた。
どうやらトイレに向かうらしい。でも、そんなことは俺が許さない。
唯ちゃんがトイレに入った後、俺もいっしょについて行く。

トイレの中で、
「あっ・・・なんで・・・股間に何かあたってる・・・」
そう言ってパンストに手を突っ込んで取り出そうとする。
その瞬間、俺が彼女に乗り移った。
ビクンと体が震え、彼女の体が俺の支配化になる。
俺にすさまじい快感が伝わってきた。
「あああっ。こんなの・・がまんして・・たのか・・うっ!」
男の俺にとっては、この快感はもはや耐え切れないほどのものだった。
しかし、俺はこのままでトイレを出て、また厨房に戻った。
そして彼女の体から抜け出す。
さっきトイレに行ったはずの彼女は、なぜ厨房に戻っているのか分からなかった。
追い討ちをかけるように、
「2番テーブルにこのコーヒー持って行ってくれる」
博和が唯ちゃんにそう頼む。

「あっ・・は・・はい・・・」

ふらつきながらも彼女は2番テーブルにコーヒーを運んだ。すごい精神力だ。

「い・・・いじょうで・・・ごちゅうもんは・・・よ・よろしいでしょうか・・ぁぁ」

彼女は手に汗をかきながら必死に応対している。
何とか応対を終えた彼女は、またトイレに向かい始めた。しかし、もう一人で歩けないところ
まで来ていた。足はガクガクに震えて、腰を曲げていないとたっていることが出来ない。
そして、とうとうその場にしゃがみこんでしまった。

「大丈夫かい!」

博和が駆け寄ってくる。

「・・・・あっ・・・・」

彼女は声も出せないくらいに感じている。
博和はそのままレジのあるカウンターまで彼女を連れて行った。
二人でカウンターに入ったとき、ちょうど食べ終わった客が精算するため、こちらに
歩いてきた。博和は後ろからミニスカートをめくり、彼女のパンストとパンティの中に手を入れ、電動玩具の
スイッチを切り、取り出した。
彼女は快感の呪縛から開放され、精算の対応を終えた。

唯ちゃんは、精算を終えた後、うしろにいる博和の方を振り向いて、
「あたしのパンストにそれを入れたのはあなたなの?」
そう問いただした。

「いや、俺は何もしてないよ。」

「うそっ、だってあなた今わたしのパンストに手をいれてそれを・・あっ・・・」
彼女の顔がこわばって動きが止まった。
しかし、次の瞬間、ガラッと顔つきが変わり、ニヤニヤし始めた。
「・・てねぇ。わたしが自分で入れたんだから。」
俺が彼女の体に乗り移ったんだ。
「ねえ、昨日の続きしようか。」
俺は博和に背を向け、カウンターに両肘をついた。
そして、足を開いてお尻をツンと突き出した。
博和は俺のミニスカートに両手を入れ、パンストとパンティを太ももまでずらした。
そして、自分のズボンのチャックを開けて、大きくなった相棒を取り出し、
回りに気付かれないように俺の中に入れ始めた。

「はああっ!」

俺は何ともいえない快感に思わず声を出してしまった。
クチュクチュという音とともに博和の相棒が出入りする。
俺は足をガクガクさせながらもカウンターにしがみついて必死に立っていた。
博和の動きがだんだん早くなっていく。
俺は歯を食いしばって気付かれないように下を向いていた。
「ぁ・・ぁ・・ぁ・・ぁ・ぁ・ぁ・あっ・ああっ」
次第に喘ぎ声が大きくなってしまう。
それでもまだ気付かれていないようだ。
博和が最高速で腰を振り出した。
「はあっ、はあっはあっ!」
息を乱しながら腰を振っている。
俺は手の力が抜け、意識がもうろうとし始めた。
「ああっ・・い・・いいっ・・きもち・・いいよっ!・・」
「もう・・イキそうだっ!・・ああっ!」
「んんっ・・あっあっあっあっあっうああああっ!」
二人は一気にフィニッシュを迎えた。
頭を何かが貫いたような感覚と、体中の細胞がぐちゃぐちゃになりそうなほどの
快感が俺を襲った。今までに無い快感。俺の意識はだんだんと薄れて言った・・・・

・・・・ぃっ。
・・・・ぉぃっ。
・・・・ろう。
・・・・しろうっ!

ハッと目がさめた。
周りを見ると、俺の部屋だった。
横には博和が心配そうに俺のほうを見ていた。

「大丈夫か、志郎」

「あ、ああ」

頭がクラクラする。どうやら彼女の体でイッたあと、気絶したらしい。

「あの後、大変だったんだぜ。」
博和が話し始めた。

「俺たち、カウンターでやっただろう。その後おまえが気絶しちまって、
  急に彼女が倒れたから、周りが騒ぎ出してよ。救急車まで来る始末だったんだ。
  でも、やっぱり彼女は全然記憶が無かったから、俺が適当にごまかしてその場を
  しのいだんだぜ。ほんとにあせったよ。おまえのことも、もしかしたら自分の体に戻って
  こなかったらどうしようと心配したんだぜ。」

「そうだったのか、すまなかったな。」

「いや、いいんだ。おまえのおかげで唯ちゃんと楽しいことが出来たから。
  俺、あのバイト止めたんだ。」

「な、なんでだよ。止めたら彼女にあえないじゃないか。」
「いいんだよ。俺は目的を達成できたから。また新しい彼女を見つけるのさ。」

「・・・なんて軽いやつなんだ。おまえは・・・
  そんなことなら、無理して彼女に乗り移るんじゃなかった・・・」
そう後悔しながら博和の笑い顔を見ていた。

つづく
 
 

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