高校生の富雄が自宅で開発したのは、異性の身体に入り込むことが出来る薬。
その薬を飲めば透明人間のように身体が見えなくなり、その状態で女性の身体に
入り込むと、女性のアソコが男性のムスコに変化してしまう。
女性の意識がある間は五感を共有するだけで何も出来ないが、意識がなくなるとき、
つまり気絶したり寝てしまった時は自由に身体を操ることが出来るという副作用を持っている。
この薬を使って、富雄のクラスメイト、いや、彼女と言った方が近いだろうか?
その田村千紗を含めた後輩達を苛める女子バレーボール部の先輩、小阪さんに仕返しをすべく、
富雄は女子バレーボール部の合宿に参加することにした。

そして、ひょんな事から千紗の妹、亜衣も復習に参加することになる。
さあ、合宿が始まる日。
三人は、小阪先輩にどうやって仕返しをするのだろうか?






富雄と千紗の悪巧み6(いきなり生えてきたアレ)
作:Tira





千紗の部屋。


PiPiPiPi――

「う〜ん……」


千紗は目覚まし時計の電子音で目を覚ました。
だるい身体を起こし、目覚まし時計のスイッチを切る。


「ふあぁ〜。よく寝たわ……あっ、そうだっ!」


何かを思い出したように、部屋の中を見回す。
すると、夕べ千紗が富雄に貸したTシャツが脱ぎ捨ててあることに気づく。


「あっ……」


慌ててズボンの上から股間を触ると――


「やだっ。やっぱり……やられたっ!」


そこには、しっかりと大きくなっているムスコが付いていたのだ。
という事は、富雄が身体の中に入っているという事。


「私のほうが先に寝ちゃったんだ……あ〜あ」


朝っぱらから元気になっているムスコ。
そのムスコから手を離し、がっくりと肩を落とす千紗。


「きっと眠った後に入り込んで、いやらしい事をしたんだ」


実際には違うのだが、千紗はそう思っている。


「もうっ……勝手に人の身体を使って……」


そう呟いてベッドから起き上がると、恥ずかしそうに腰を曲げながら制服に着替えた――





「じゃあ行って来るね」

「ええ。気をつけていくのよ」

「分かってるって!ねえ、お姉ちゃんっ」

「う、うん」


玄関で母親に見送られた二人。
学校までの道のり、二人は会話をしながら歩いていた。


「ねえお姉ちゃん、身体はだるくない?」

「な、何よ……それ」

「だるくないの?」

「べ、別に……だるくないわよ」

「ふ〜ん……だるいはずなんだけどなぁ」


首をかしげながらそう呟いた亜衣。
まるで何かを知っているような素振りだ。


「ええ?どういうことよ。亜衣、アンタ何か知ってるの?」

「という事は、やっぱりだるいんだ」

「ねえ、やっぱり富雄は私の身体で……そ、その……」

「さあ?それにしても、お姉ちゃんの胸って大きいよね」

「はぁ?」


亜衣が千紗の胸を制服越しに眺めた。


「私の胸より大きくて……気持ちがいいんだから」

「な、何よ。どうしてそんな事を言うの?」

「教えて欲しい?」

「言いなさいよっ」

「ふふ。教えてあげな〜い」

「ちょ、ちょっと!それってどういう事よっ」

「さあね。ほら、早く行かないと送れそうだよっ」

「ちょっと亜衣っ!待ちなさいよっ」


亜衣はペロッと舌を出すと、急ぎ足で駅に向かって歩き始めた。


「こら亜衣っ!何を隠しているのよっ」


その後姿を追いかける千紗だが、スカートが捲れ上がってパンティの中にあるムスコが他人に見られたら。
そう考えると、あまり早く走れないのだった。
それが分かっている亜衣は、微妙な走り方で追いかけてくる千紗を楽しそうに眺めていた――



――そして学校に着いた二人が乗り込んだ中型の観光バス。
観光バスといえども、目的は合宿なのだが。


バスには、二十三人の女子バレーボール部員と、顧問の青山先生が乗り込んでいた。
片側二列の座席。
別に席を決められているわけではないのだが、
ワイワイ騒げる後方には三年生。中ごろには二年生、そして、青山先生の近くになる前方には一年生という
感じで自然と埋まっていった。
この辺が、部活の上下関係を表しているといったところだろうか。
だから、二年の千紗は中ごろに、そして一年の亜衣は前方の席に座っていた。


「それじゃあ皆揃ったわね。運転手さん、よろしくお願いします」


青山先生が短い髪を掻き揚げながら運転手にお願いすると、バスのドアが閉まってゆっくりと動き始めた。
片道三時間半ほどかかる、結構長い道のり。


「皆、体調は大丈夫?」

「「「はい」」」


数人の女子生徒が返事をした。


「向こうに着いたら昼食を取って練習を始めるから、あまりはしゃいで体力を使っちゃだめよ」

「分かってま〜す」


二年の生徒が笑いながら答えた。
皆、合宿といえどもこうやってバスに乗っている時は、やはり観光気分なのだ。
隣や前後に座っている生徒同士で楽しい話に花を咲かせている。
千紗も他の生徒達と同様に話をしていたのだが、股間にある富雄のムスコが気になって
楽しさも半減といったところ。

(もう。富雄ったら……)

興奮して大きくなっているのが分かる。
富雄が興奮しているのか、それとも千紗自身がこの状況に興奮しているのか。
千紗は時折、モゾモゾと足を動かしながら同じ二年の生徒達と話をしていた――


ちょうど一時間半くらいたった頃だろうか?
さすがにしゃべり続けていると疲れてくる。
座席から身を乗り出してしゃべっていた生徒は元通りに座り、隣にいる生徒と軽く話をしている。
夕べ眠れなかったのか、ウトウトしている生徒達もいた。


「ふぅ、あと二時間くらいね。そう言えば、去年はそろそろサービスエリアで休憩したような……」


遠くに山が連なっている。
去年の合宿では、その山を越えたくらいのところにインターがあり、
十五分間くらいトイレ休憩があったことを、千紗は薄っすらと覚えていた。


「ねえねえ。去年ってそろそろサービスエリアがあって、そこで休憩したんじゃなかったっけ?」

「うん。多分そうだったと思うけど……」


隣にいる同じ学年の女子生徒も、うる覚えのようだ。
しかし、タイミングよく青山先生が話を始めた。


「もうすぐサービスエリアに着くから、トイレに行きたい人は済ませておいてね。そうね、あと三分くらいで
着くから……十五分間休憩にしましょう。十時半には戻って来ること。いいわね」

「「「はい」」」


やっぱりトイレ休憩があったようだ。
実は千紗、ちょっとトイレに行きたいと思っていたのだ。
バスのスピードが徐々に落ち、前方にサービスエリアの入り口が見えてきた。

(トイレには行きたいんだけど……どうしよう……)

気になる股間。
こんな姿を他の生徒に見られたらと思うと、頭がクラクラしてくる。


「ねえ富雄。トイレに行くんだから、その間は身体から出て行ってよね」


隣の生徒に聞こえないよう、とても小さな声で呟く。
でも、富雄の反応は全くなかった――



バスがゆっくりと駐車場に停まる。
すると、ほとんどの生徒がバスから降りてトイレや売店に向かった。
もちろん千紗も同じだ。


「早く身体から出てってよ。トイレに行けないじゃないっ」


歩きながら独り言を言う千紗。
女子トイレの前に着くと、周りを気にしながら再度呟く。


「早くっ。時間がないじゃないっ」


すると――


「別に構わないだろ。別にどうって事ないし」


千紗の身体から富雄が現れたのだ。
もちろんその姿は誰にも見えない。


「何言ってるのよ。そんなの付けてトイレに入れるわけないじゃないの、もうっ!」


富雄の声が聞こえる方に話しかけた千紗は、急いでトイレに入っていった。


「あんなに怒っちゃって……まあいいや。さて、千紗の身体にいるのも飽きてきたな。アイツ、全然寝ないから
何にも出来ないし」


そう言いながら、バスの方をチラリと見た富雄。
バスの窓から、数人の生徒が見える。
その中には、まだ目を閉じて眠っている生徒もいるようだ。


「……折角だから……へへ」


ニヤリと笑った富雄。そのニヤけた顔は誰にも見えなかった――




「富雄。何処にいるの?」


トイレから出てきた千紗は、周りをキョロキョロ見回した。
股間に違和感を感じないところを見ると、千紗の身体にはまだ入ってきていないようだ。


「富雄……まさか……ね」


ちょっと不安な気持ちがよぎる。
すでにバスに戻っているのか?
たしか、バスの中には眠っている生徒がいる。
その生徒の身体に入り込んで――

それとも、バスに戻ろうとした時、見えない身体で車に轢かれて――

どちらも嫌なパターンだ。


「も〜っ!どうして手間を掛けさせるのよっ」

「あれ、どうしたの?お姉ちゃん」

「あ、亜衣。ちょうどいいところに着たわ。富雄が私の身体から抜け出て……」

「どっかに行っちゃったの?」

「……ねえ。もしかして富雄、亜衣の身体に……」

「え、違うよ。私の身体にはいないもん。ほら」


亜衣はスカートの生地を股間にぺたりと付けて、ムスコの存在が無い事をアピールした。


「わ、分かったわよ。じゃあ富雄は……」

「きっと誰かの身体に入り込んでいるんじゃないの?バスの中には寝ている人もいたから」

「……そうね。その可能性が高いわ」

「一体誰の身体に入り込んでいるのかなぁ。何だかドキドキするね」

「何言ってるのよ。富雄ったら悪戯ばかりっ」


膨れっ面の千紗だが、今は何も出来ないことを悟ったのか、
亜衣や他の生徒達と一緒に、ぞろぞろとバスへ戻っていった。


「もう、誰の身体に入り込んでいるのかしら?」


千紗は最後に入って、運転席の横からバスの中全体を見渡した。
もちろんそんな事をしても富雄が、いや富雄が入り込んでいる生徒を見分けることは出来ない。


「どうしたの、田村さん?」

「えっ、あ、先生。何でもありません」


千紗の後ろから先生が入ってきた。
仕方なく自分の席に着く千紗。
それでも気になるのか、周りをキョロキョロ見ている。


「全員揃ったわね。それじゃあ出発しましょう」


バスのドアが閉まり、ゆっくりと動き出す。
富雄が身体にいても、そうでなくても不安な気持ちになってしまう千紗だった――





「ねえ、ちょっと席を替わってくれない?」


窓際の座席に座っている亜衣に声をかけたのは、隣に座っていた一年生、川端志穂(かわばたしほ)だ。
黒いショートカットの髪に、パッチリした瞳。
百五十二センチという身長は、バレーボールをするにはちょっと低すぎるか。
おっちょこちょいだが、明るく元気な女の子。
同じ一年生の亜衣とは、とても親しい仲だ。


「いいよ。はい」

「うん、ありがと」


お互いに座る場所を入れ替える。


「志穂、窓際の方が良かったの?」

「え、うん」

「それならそうと言ってくれれば、最初から代わってあげたのに」

「今は何となく窓際がいいなって思っただけだから」

「ふ〜ん。でね、さっき話してたことだけど……」

「あ、うん。ごめん。あんまり覚えてないんだ」

「えっ……」

「ごめんね。私、ちょっと寝てたでしょ」

「う、うん。そっか……そうだったね」


志穂のつれない返事に、ちょっと嫌な気持ちになった亜衣。
確かに寝ていたけれど、志穂の好きなアイドルの話だったのに。

ん?

そう言えば、志穂は寝てたんだ。


亜衣は志穂の横顔をじっと見つめた。
その視線に気づいた志穂が、亜衣に顔を向ける。


「何?」

「え、あ、ううん。何でもない」

「何か気になることでもあるの?」

「えっ、そ、そうじゃないけど……」

「ふ〜ん、変な亜衣」

「う、うん……」


志穂は首を傾げながら、車窓を眺めた。
いつもとは違う、冷たい素振りを見せる志穂。
でも――


「プッ!」


何故か急に噴出したのだった。
そんな志穂を見て、きょとんとする亜衣。


「えっ?」

「クスクスッ。ごめんね、亜衣ちゃん」

「え、えっ!?や、やっぱり……富雄さん??」

「うん。亜衣ちゃんをちょっとからかってやろうと思ったんだけど、思わず噴出しちゃったよ」


志穂は笑いながら亜衣に話しかけた。
普段は出てこない「ちゃんづけ」の呼び方や話し方。
姿はいつも見ている志穂なのに、全然違う雰囲気だ。


「もうっ、富雄さんっ!それならそうと早く言ってよね。ちょっとドキッとしたじゃないの」

「ごめんごめん。亜衣ちゃんがどんな反応をするのか、見てみたかったんだ。亜衣ちゃんって
この娘とは随分仲良しなんだね」

「うん、そうだよ。部活の中では一番仲良しかな」

「ふ〜ん、そっか。ねえ、その仲良しの……えっと……志穂ちゃんだっけ。志穂ちゃんの
ココに男のやつが付いてるってどんな感じ?」

「えっ、それは……」


亜衣は、志穂のスカートに隠れている股間をじっと見つめた。
このスカートの生地の向こうには、富雄の大きなムスコがパンティに挟まれ、窮屈そうに存在
しているのだ。
それは昨日の夜に亜衣自身が体験した事と同じ。
あの時の事を想像すると、何故かドキドキする。
そしてそれが今、親友と呼べる志穂の身体に付いているのだから尚更興奮してしまう。


「興奮する?亜衣ちゃん」

「……う、うん」

「そっか」


志穂は周りを見回して誰も見ていないことを確認すると、そっとスカートを捲ってみた。
すると、ほっそりとした志穂の太ももの間に、パンティから顔を覗かせているムスコが
現れたのだ。
これでもか!といわんばかりにいきり勃っている。


「どう?」

「す、すごいね……富雄さん」

「ねえ亜衣ちゃん、ちょっとだけ手を貸してくれない?」

「えっ……あっ!」


志穂は亜衣の左手の手首を掴むと、サッとパンティの上に置いてそのままスカートで
隠してしまった。


「ちょっ、ちょっと……富雄さんっ」

「ねえ亜衣、私のココってすごくおっきくなってるでしょ」


周りの目が気になるバスの中、さすがに恥ずかしい亜衣の顔は薄っすらと赤くなっている。
そんな亜衣の左手をスカートの上から前後に動かす志穂。
スカートの中にある亜衣の手が、パンティの上から富雄のムスコを優しく撫でる格好だ。


「と、富雄さん……」

「志穂よ。亜衣の親友の志穂なんだから」

「…………」


富雄だと分かっていても、目の前にいるのは志穂なのだ。
いつも楽しく話している志穂が、こんなにいやらしい表情で見つめ返してくる。


「ねえ……ちょっとだけでいいから……しごいてくれない?」

「ええっ……こ、ここで?」

「うん」

「だ、だって……恥ずかしいよ……」

「大丈夫。誰も見てないから」

「で、でも……」

「パンティの中に手を入れてしごいてよ、ねっ!」


志穂がペロッと舌を出してウィンクする。


「だ、だって……」


チラリと周りを見た亜衣。
皆座席に座って話をしているので、二人の事は見ていないようだ。
こうやってスカートの中に手を入れているだけでも恥ずかしいのに、
ムスコをしごくなんて。

でも、その行為に興奮する自分がいることも、亜衣には分かっていた。


(は、恥ずかしいけど……ちょっとだけなら……いいかな)


そう思い、そっとパンティの中に手を入れる。
すると、志穂が足を広げてしごきやすくした。
ドキドキしながらムスコを握り締め、ゆっくりとしごき始める。
左手だからぎこちない手の動き。
それでも富雄は気持ちが良かった。
スカートの生地が異様に盛り上がっている所が妙にいやらしい。


「いいよ、亜衣。とっても気持ちいい」


小さな声で呟いた志穂は、半袖の白いセーラー服の裾から両手を入れ、
中にある小ぶりの胸を揉み始めた。


「なっ……と、富雄さん」

「ちょっと小さい胸だけど、こうやって優しく揉んでいると……んっ……気持ちいいよ」

「こ、こんなところで……」


セーラー服の生地がいやらしい動きをしている。
きっと中では志穂の胸を揉んだり、乳首を摘んだりしているのだろう。
握っているムスコがビクン、ビクンと反応して、気持ちよさをアピールしているように思える。


「亜衣っ……もっと強くしごいて……んっ……んんっ」


志穂が瞳をウルウルさせながら訴えかけてくる。

(やだっ……本当に志穂みたい……)

亜衣はそう思いながら、富雄のムスコを少し強く握ると、ぎこちないながらも先ほどよりも早く
手を動かした。
こんな姿を他の生徒に見られたら、亜衣まで変態扱いされてしまう。

亜衣自身、心臓が飛び出しそうなくらいドキドキしていた。
この緊張感、スリルに興奮しているのだ。


「んっ……あっ……あぁん」


悶えるように身体を動かす志穂。
よっぽど気持ちがいいのだろう。
志穂の胸に、富雄のムスコ。
両方を刺激される富雄は、ムスコから白い分身たちが出てこようとしているのを感じていた。


「で、出るっ……出るよっ」

「えっ!だ、出すのっ!?」

「あっ……ううっ!」

「ここで??あっ……」


ビクン、ビクンと志穂の身体が震える。
そして、ムスコを握る亜衣の手に、生暖かいものが付着するのを感じた。


「ほ、ほんとに出しちゃったの〜っ」

「うっ……うっ……はぁ〜」


ホッとしたような表情をする志穂。
背もたれに身体を倒して、満足そうに亜衣を見つめる。


「気持ちよかったぁ〜」

「あ、あの。私の手にすごく付いてるんだけど」

「はぁ。ふぅ〜、ごめんごめん」


志穂はそう言うと、ムスコを握っている亜衣の手を、スカートの生地ごと掴んだ。
そして、そのままタオルで拭き取るように、亜衣の手をスカートの生地に包み込んで拭いたのだった。


「あ〜あ。志穂、怒るよ〜」

「大丈夫だって。全然分かってないんだから。でも気づいたら驚いて気絶したりして」

「もう。富雄さんったら」

「ははは。じゃあ俺は千紗の身体に戻るよ。亜衣ちゃん、またね」

「あ〜あ、志穂が気づいた時の事を考えると頭が痛いよ」

「亜衣ちゃんは知らないフリをすればいいんだよ。じゃあね」

「うん……」


志穂がぐったりと力なく目を瞑る。
富雄が志穂の身体から抜け出た証拠だ。
亜衣はふぅとため息をつくと、志穂が目覚めるまで大人しく待っていた――





「ただいま〜」

「あっ……」


耳元で声がしたかと思うと、今まですっきりしていた股間がムクッと膨れ上がる。


「と、富雄っ。何処に行ってたのよっ」


一人呟いた千紗。
だが、既に身体の中に入り込んだ富雄からは何の返事もない。


「また誰かの身体に入って悪戯してたんでしょ」


周りの生徒に聞こえないよう、ボソッと呟く。
もちろん富雄が返事をする(出来る)訳もなく、ムスコだけがその存在を強調していた。


「もうっ」


ため息をついた千紗。
結局、姉妹にため息をつかせた富雄は、自分だけ美味しい思いをして楽しいバス旅行を満喫したのだった――







千紗と富雄の悪巧み6(いきなり生えてきたアレ)……おわり







あとがき

今回も富雄だけが美味しい思いをしたようです。
亜衣の親友である志穂の身体に入り込み、亜衣にムスコをしごかせる。
そして、自分は志穂の胸を弄びながら快感に酔いしれる。
何てうらやましいんでしょ(笑

目を覚ました志穂は何も気づかなかったようです。
実は、志穂が眠っている間に、亜衣がハンカチでスカートの中を綺麗に拭いてあげたのでした。
多少の湿り気はあるものの、身体に感じるほどではなかったようです。
亜衣に後始末をさせるなんて、富雄も相変わらず自分勝手な奴ですね(^^

次回は昼食を食べた後、早速練習が始まります。
皆、着替えを済ませて集まっているのに、苛め役の小阪先輩は現れない。
一体どうしたのでしょう?
「ちょっと様子を見てきます」
そう言って更衣室へ走っていったのは千紗。
その顔は妙に嬉しそうです。
「さあ、小阪先輩。これまで散々苛めてくれた仕返し、させてもらうわよ!」
ってな感じですね。

それでは最後まで読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。
Tiraでした。

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