ここは、あるドラマを撮影している現場。
日曜日だというのに見物に来る人たちはいない。
極秘で撮影しているのか、それとも人が入れないように立ち入りを禁止しているのか・・・
とにかく、この街から少し離れた川原には撮影スタッフたち以外には人影は見当たらなかった。
近くにはビルもあるのに・・・

その川原では有名アイドルがアクションシーンの撮影を行っている。
といっても、実際は代役の女性が代行しているのだが・・・
 

監督:「う〜ん、どうも上手く隠せないなあ」
 

監督の不満足そうな声が周りのスタッフに投げかけられる。
 

監督:「やっぱり祐紀ちゃんにやってもらわなければ無理だな」
 

身体はともかく、顔が映るところではどうあがいても代役だと
ばれてしまう。いや、ほとんど映らないから普通に見ていれば
気づかないのかもしれない。
でも、監督にとってはそれが気に食わないらしい。
 

監督:「もう少しカメラのアングルを変えることは出来ないのか?」

スタッフ:「はぁ。出来ますけどそれでは思っていたようなシーンになりませんよ」

監督:「そうか、そうだよなあ・・・う〜ん・・・ちょうど昼か。少し休憩して考えよう」

スタッフ:「はい」
 

ディレクターが休憩の合図を取ると、みんなそれぞれ持ち場から散らばっていった。
 

女の子:「私にはこれ以上の事、出来ないわ」
 

代役の女の子が自信無さ気にスタッフの一人にこぼした。
 

スタッフ:「仕方ないよ、君のせいじゃないんだから」
 

代役の女の子を慰めるように声をかける。
 

女の子:「でも・・・このシーンが撮れなければ次のシーンには進めないんでしょ」

スタッフ:「それはそうだけど・・・」
 

二人が考えたってどうしようもない事。
あとは監督やディレクターに任せるしかない。

その二人の前に現れたのが、このドラマの主演である「藤本 祐紀(ふじもとゆうき)」。

19歳の彼女は、中学生のころにスカウトされ、芸能界入りしたらしい。
雑誌のグラビアを飾ったり、いくつかのドラマの脇役として活躍。

そして今回、初めてドラマの主演を演じる事となったのだ。
身長163センチ。B88、W58、H85という素晴らしいプロポーションに
ほっそりとした顔立ち。髪は黒くて背中くらいまであるストレート。

よく「奇麗なお姉さん」としてCMなどで出演している女性といえば
想像がつくだろうか。
性格も良いという事で、スタッフや同年代のアイドルたちとの交流も
深いようだ。

今回、祐紀が演じているのは「婦警さん」。
その中で犯人と格闘し、見事逮捕するというシーンがあった。
このシーン、監督曰く、結構ハードで彼女には無理と判断。
まあ、大事な裕紀に怪我でもさせたら、あとあと面倒な事になりかねないと
思っての判断だろう。
そこで代役の女の子を用意して、その子で格闘シーンを撮影する事
になったのだ。
しかし、いざ撮影してみると、どうしても代役の女の子と分かってしまう・・・
 

祐紀:「ごめんなさい。私がやれば済む事なのに・・・」
 

婦警さんの制服を着ている祐紀が代役の女の子に誤った。
 

女の子:「あ、そんなこと気にしないでください。私、なんとも思ってないですし」
 

気を使ってくれる祐紀に言葉を返す女の子。
 

祐紀:「でもこのままじゃ、撮影が長引くだけだしあなたも疲れるでしょ」

女の子:「大丈夫ですよ。私、こういうの慣れてますし。それにお金もたくさんくれるから」
 

笑顔で話す女の子。祐紀も笑顔で話し掛けた。
 

祐紀:「私ができることなら何だってやるから」

女の子:「はい。その時はお願いします」
 

会話を終えた祐紀は、撮影現場の隅に用意してあるプレハブの部屋に戻っていった。
 

スタッフ:「何だってやるってったってなあ。それなら自分がやればいいのに・・」
 

スタッフが愚痴をこぼす。
 

女の子:「う〜ん、そうねえ。それじゃ、裕紀さんに手伝ってもらおっかな」

スタッフ:「ん?手伝ってもらうって何を?」
 

スタッフの言葉に、笑顔で話す女の子。
 

女の子:「私の友達に面白い人がいるんだ」
 

少し自信ありげに答えた女の子・・・それは政美だった・・・
 
 
 
 
 

政美のバイト(前編)
 
 
 
 
 

政美は撮影番場から少し離れた所で携帯電話を使って良晴を呼び出した。
15分ほどして良晴が現れる。
実はこの撮影現場、良晴たちの家からとても近いところにあったのだ。
 

良晴:「なんだよ、こんなところに呼び出してさ。それに何だよ、この撮影現場みたいなところは」

政美:「ねえねえ、良晴って藤本祐紀のファンだったよね」

良晴:「それがどうしたんだよ」

政美:「会わせてあげようか」

良晴:「え、マジ!」

政美:「うん、しかもねえ・・・」
 

政美は良晴の耳元でこそこそと話を始めた。
話は進むにつれ、良晴の顔はニヤけはじめる。
 

政美:「でね、良晴に・・・・」
 

更に話は進み、すべてを聞き終えた良晴の顔は
とても間抜けな表情になっていたのだ。
 

良晴:「どうしてもっと早く言わなかったんだよ」

政美:「だって私がこんなバイトしてる事知られたくなかったんだもん」

良晴:「それで日曜日は会えないって言ってたのか。水臭いよ、そんなこと俺に任せとけって」

政美:「だから良晴を呼んだんじゃない」

良晴:「そ、そうだな。よし、早速この前、芳雄から預かったやつを試してみるか」

政美:「芳雄、また何か作ったの?」

良晴:「ああ、おまえも知ってるだろ。前に使ったコンタクトレンズを」

政美:「ええ、あれがきっかけで喧嘩したやつね」

良晴:「お、おお。そうだ、あのコンタクトレンズをパワーアップさせたんだとさ」

政美:「へえ〜、そうなんだ。で、どんな風に?」

良晴:「ああ、それはだな・・・う〜ん・・・・あ、あのさ、それよりおまえの婦警さんの姿、
         なかなかいいよなあ」
 

良晴は婦警姿の政美に見とれていた。
どうやら婦警の制服が好き?らしい。
 

政美:「もう。変な目でみないでよ。これもバイトなんだから。
         それより、祐紀さんも同じ婦警さんの制服を着てるんだよ」

良晴:「そ、そうなの!よ、よっしゃっ!もうやる気万々だよ」

政美:「それはいいから、その芳雄が作ったコンタクトレンズは
         どういうところが変わったの?」

良晴:「ああ、そうだった。前は首から下しかコピーできなかったものが、今度は
         頭まですべてコピーできるようになったって事かな。」

政美:「へえ〜、すごいね。それじゃ、まるっきり相手に変身できるって事なんだ」

良晴:「そう。声までコピー出来るからたいしたもんだよ。
         きっと細胞均一化チップを作ってからいろいろと考えたんだろうな」

政美:「そっか。やっぱり芳雄は天才なのかも」

良晴:「まあな。という事で、このコンタクトレンズを使って俺があの
         藤本祐紀さんになればいいって事だな」

政美:「そうね、格闘シーンって言っても動きとしては簡単だからすぐに覚えられると
         思うよ。ただ犯人役の人がいるから場合によっては怪我するかもしれないけどね」

良晴:「そのための代役だったんだろ」

政美:「うん」

良晴:「俺ならそんな格闘シーン、難なくこなしてやるよ」

政美:「そう、よかったわ。じゃあ、早速裕紀さん呼んでくるね」

良晴:「あ、ちょっと待ってくれよ」

政美:「ん?何」
 

祐紀を呼びに部屋に行こうとした政美を呼び止める。
 

良晴:「あのさ、ちょっと問題があるんだ」

政美:「問題?」

良晴:「ああ。実はさ、この前のコンタクトレンズは相手の身体を見つめるだけで
         コピー出来たんだけど・・・」

政美:「うん、たしかそうだったね」

良晴:「今度のやつはさ、相手の身体を触らなければならないんだ」

政美:「え・・・それって、裕紀さんの身体を触るって事?」

良晴:「そういう事」

政美:「それはちょっと・・・・」

良晴:「無理だろうな。俺がノコノコ彼女の前に現れて身体を触らせてくれなんて
         言っても無理に決まってるだろ」

政美:「それはそうよね。見ず知らずの良晴に身体を触らせてくれって言われてもねえ・・・」

良晴:「だろ。そこでだ。政美にお願いがあるんだ」

政美:「お、お願いって?」

良晴:「政美が行けば大丈夫なんだろ」

政美:「私が行けば?」

良晴:「そう。おまえなら顔見知りだし、何たって「女性」だからな」

政美:「それはそうだけど・・・私が頼んだところでコピーするのは良晴だし・・・って、
          まさか・・・私に!?」

自分の顔を指差しながら、政美は驚いて声を上げた。

良晴:「うん。俺がまず政美に成りすました後、そのまま裕紀さんのところに行くんだ。
         政美が相手ならきっと身体を触らせてくれるだろ」

政美:「そ、それはそうだけど。裕紀さん、何でもやるって言ってたから。でも・・・」

良晴:「抵抗があるんだろ。俺がおまえの身体に触るのが」

政美:「う、うん・・・まあね・・・あっ!そうだ。そのコンタクトレンズ、私が使えばいいんじゃない。
          私が直接、裕紀さんに変身してしまえば何の問題も無いでしょ!」

良晴:「それがダメなんだよ」

政美:「どうして?」

良晴:「芳雄に後で報告しなくちゃいけないんだ。なんせ俺は芳雄が開発するアイテムの
          モニターだからな」

政美:「それなら私がモニターしてあげるわよ。ちゃんと芳雄にも伝えるから」

良晴:「分かってないなあ。男同士にしか分からない感覚ってもんがあるんだよ。
          政美じゃあその感覚は分からないのさ」

政美:「えらそうな事言って・・・」

良晴:「政美が恥ずかしいならさ、裕紀さんの知りあいでおまえが知っている女性を紹介しろよ。
         裕紀さんのためなら協力してくれるかもしれないだろ」

政美:「それは無理よ。どんな人だって見ず知らずの男の子に身体を
         触られるのなんていやだもの」

良晴:「そっか、それなら政美が我慢するしかないんじゃないの?」

政美:「う〜・・・・・う、うん・・・・・」

良晴:「じゃ、決まりだな。政美は自分の服を持ってこいよ。その婦警さんの制服、
        俺が着るからさ!」
 

良晴はかなり嬉しそうに政美に話した。
 

政美:「う、うん。ちょっと待っててよ」
 

あまり乗り気ではない政美は、しぶしぶ撮影現場の近くに駐車していた
大型キャンピングカーの中にあるロッカーに着替えを取りに行った。
楽しそうに帰りを待つ良晴。
 
 

ほどなくして政美がカバンに着替えを詰めて戻ってきた。
 
 

政美:「ねえ、どこで身体をコピーするの?こんな人の目があるところじゃ絶対にいやだからね」

良晴:「分かってるさ。誰もおまえを人前で裸になんてさせないって。
         あそこにあるビルのトイレにでも行こうか」

政美:「うん。それなら・・・」
 

二人はそれとなく撮影現場を離れると、近くに立っている10階建てくらいのビルに入った。
どこかの会社のビルのようで、1階は広いロビーになっている。
日曜日とあって人は殆どいないが、政美は婦警さんの格好をしているのでそれとなく目線が集まる。
周りの人には、若い婦警さんに捕まった高校生が一緒に歩いている・・・とでも見えているのだろうか。
良晴もそんな気配を感じとったようで、出来るだけロビーの端を通り政美とは距離を置いていた。
 

政美:「ここみたい」
 

政美の目の前にトイレがある。
 

良晴:「それじゃ、中に人がいないか確かめてくれよ」

政美:「うん」
 

政美が婦警さんの姿で女子トイレに入っていくと、ほんの30秒ほどで外に出てきた。
 

政美:「誰もいないみたい」

良晴:「それじゃ、早く中に入ろう」
 

そう言うと、二人は他の人に気付かれないように誰もいない女子トイレに入っていった。
比較的大きな女子トイレは、個室も結構広い作りになっていた。
来客者が使うトイレだからか?
 

一番奥の個室に入った二人。
 

良晴:「じゃあさ、さっそくその制服を脱いで裸になってくれよ」

政美:「ええっ、全部脱がないといけないの?」
 

恥ずかしそうに政美が言い返す。
 

良晴:「まあ、下着ならつけていてもいいか。でも、その部分をコピーするときは
         下着の中に手を入れるからな」

政美:「・・・・そ、そうね。でも、目はつむっていてよね」

良晴:「分かってるって。だから早くその制服を脱げよ」

政美:「分かったわよ、そんなに焦らさないでよ。もう、恥ずかしい・・・」
 

政美は紺色に腕の部分が白いストライプの入った上着のボタンを外して脱ぐと、
横にあったカバンを置くための小さな棚の上に乗せた。
 

政美:「あっち向いててよ」

良晴:「あ、ああ・・・」
 

良晴は政美に背を向ける。
政美は、同じように白いブラウスのボタンを外して脱ぐと、棚の上に置いた。
シュルシュルと制服を脱ぐ音が聞こえる。
良晴はその音を聞いて興奮しているようだ。

紺色のスカートを脱いで棚に置いた後、黒いパンストに手をかける。
上手く黒い皮靴を脱ぎながらパンストを脱ぎ終えると、トイレットペーパーを床に敷いて
その上に足を乗せた。下着しか身に纏ってない政美。
 

政美:「制服・・全部脱いだけど・・・」
 

恥ずかしそうに政美がいうと、忘れていた事に気づいたような声で良晴が返事をした。
 

良晴:「あ、そうだ。俺も女性用の下着がいるんじゃないか。まさかノーパンノーブラって
         訳にはいかないよな」
 

政美は目の前がくらくらとするのを感じた。
 

政美:「・・・・下着も・・・脱げと?」

良晴:「だってさ、祐紀さんがノーパンで蹴り上げたりなんかしたらかわいそうだろ」

政美:「・・・・私の下着で代役やるんだ・・・」

良晴:「それは分からないけどさ。裕紀さんには裸になってもらって全身をコピーするときに
          政美が下着を着けていないって分かったら、おまえも恥ずかしいだろ」

政美:「・・・それは・・・」

良晴:「身体をコピーする時は後ろ向きで触るからさ!」

政美:「それじゃ、良晴が私の下着をつけている間、私は下着を着けないままで
          いなきゃならないって事?」

良晴:「余分な下着、持ってないんだろ」

政美:「・・・・」

良晴:「撮影が終わるまでの話だろ。ほんの数時間じゃないのか?
          それに、政美が二人もいちゃおかしいから、おまえはどこかに隠れてなきゃならないし」

政美:「・・・それなら私、家に帰ってる」

良晴:「ああ、いいよ。終わったら携帯で連絡するから」

政美:「ちゃんとやってよね。大事なバイトなんだから」

良晴:「はいはい。分かってますって!」
 

そう言うと、着ていたトレーナーとジーパンをさっさと脱いで様式便器に付いている
カバーの上に置いた。
トランクスや靴下まで脱いで全裸になる。
床には政美と同じようにトイレットペーパーを敷いてみた

良晴:「なあ、早く下着を脱いでくれよ」

政美:「身体をコピーしてからじゃないの?」

良晴:「いや、全部着込んだ状態でコピーするのさ」

政美:「先にコピーした方がいいよ。良晴の身体にはこの制服は
         小さいって」

良晴:「それでもいいんだ。前もそんな風にしたんだから」

政美:「前って?」

良晴:「前って・・・まあ、そんな事いいだろ。後ろ向いてるから早く脱いで渡せよ」

政美:「・・・私の下着、その身体で付けるの ?」

良晴:「ああ」

政美:「まるで変態みたい・・・」

良晴:「だからそんな事は言いから早くっ!」

政美:「・・・・気持ち悪〜っ・・・」
 

半分呆れながら、まずブラジャーを外して良晴に渡す。
受け取った良晴は、肩紐を通したあと、後ろのホックを止めようとした。
しかし、良晴の身体が大きいせいもあり、なかなかホックが止まらない。
 

良晴:「なあ、ちょっとこのホック止めてくれよ」

政美:「だから言ったじゃない。先に身体をコピーすればいいって」

良晴:「いいんだよ。なっ、早く早く」
 

政美が後ろからブラジャーのホックを止めてやる。
かなり苦しそうなブラジャーを見ながら一言・・・
 

政美:「そのブラジャー、高かったんだから壊さないでよ・・・」
 
 

・・・ホックを止めてやった政美は、パンティを脱いで良晴へ。
生暖かいパンティを嬉しそうに受け取った良晴は、そのまま足を通して
お尻まで上げた。
女性の下着に包まれた良晴のムスコ。
それは明らかに「変態」の姿だった。

全裸になってしまった政美は良晴に背を向けている。
良晴も政美に背を向けながら、楽しそうに先ほどまで政美が着ていた
婦警さんの制服を着はじめた。

まず白いブラウスで体を包み込むと、ボタンを止めてみる。
少し窮屈な感じはしたが、すべてのボタンを止める事ができた。
ブラジャーのところだけがワイヤーのせいで少し盛り上がっている。

そのあと黒いパンストを無理矢理穿き込むと、紺色のスカートに足を通す。
お腹をぎゅっとへこませた後、横に付いているファスナーをあげて
ホックを止めようとする。しかし、ホックだけは止める事が出来なかった。
やはりウェストはこれ以上細くする事が出来ない。

あきらめた良晴は、ブラウスの上から紺色の上着を身に纏った。
ボタンを止めると、服装だけは婦警さんだ。
しかし、この状態では女装しているだけ・・・

政美も良晴に背を向けたまま、その姿を想像する。
 

政美:「ねえ、良晴ってもしかしたら女装の趣味があるの?」
 

思わずいいたくなった言葉。
 

良晴:「違うって。これからが面白いんだ」
 

そう言うと、政美の方を向いた。
全裸の政美の後ろ姿・・
それは、良晴の鼓動を激しく高ぶらせた。
 

良晴:「さ、寒くないか?」

政美:「そう思うなら早くコピーしてよ」

良晴:「お、おお」
 

良晴は脱ぎ捨てたジーパンのポケットから小さな箱を取り出し、
中に入っていたコンタクトレンズを目に装着する。
 

良晴:「・・・・それじゃあ下から・・・」
 

良晴は政美のすぐ後ろでしゃがみこんだ。
お腹の部分が苦しいので、スカートのファスナーが強制的に開いてしまう。

良晴:「じゃ、触るからな」

政美:「うん・・・」
 

良晴はまず両手を前に伸ばし、政美の爪先から触りはじめた。
政美の足の指を触っていると、パンストに包まれていた良晴の
足の指が政美の指に変化してゆく。
 

政美:「くすぐったいよ」

良晴:「ごめん。少し我慢してくれよ・・・」
 

そう言いながら、足の甲やかかと、くるぶしのあたりを触る。
徐々に良晴の足先が政美の足先に変化する。
伸びていた足の爪でパンストが破けそうだったが、今では
奇麗に処理された爪に変わっている。
良晴の大きな足先も、その身体に似合わない小さな足先になっていた。

良晴はそのまま政美の脹脛(ふくらはぎ)や脛(すね)を触る。
良晴のごつごつした足が、政美の女性らしい奇麗な曲線に変化する。
その変化にドキドキしながら、今度は太股(ふともも)を触りはじめた。
すべすべした政美の太股。
気持ちいいと感じながらも、じわっと変化する自分の太股に見とれている。
スカートの奥は見えないが、短めの丈からはみ出している黒いパンストに
包まれた太股はとても魅力的に思えた。
 

政美:「・・・・・・」
 

何もしゃべろうとはしない政美。
良晴に足をなでられている政美は、なんとなく気持ちよくなってる。
くすぐったいという感覚が、いつしか気持ちいいという感覚に変わっているようだ。
触られる事自体、いやには感じていない。

続けて良晴は、目の前にある政美のお尻を触りはじめた。
女性特有の柔らかいお尻。
そのお尻を触っていると、だんだんと自分のお尻も膨れてくるのが分かる。
腰骨を触りながら立ち上がった良晴。
普段より背が小さくなったような気がする。

良晴の両手が前に回り込むと、今度は政美のお腹をやさしく摩りはじめる。
 

政美:「ん・・・・」
 

思わずお腹を這い回る良晴の手を掴んだ政美。
しかし、良晴の手は止まろうとはしなかった。
政美も、その手を止めようとはしない。
 

良晴:「下の方も・・・コピーするから」

政美:「・・・・うん・・・」
 

良晴から政美の顔は見えないが、きっと恥ずかしそうな表情を
してるんだろうな・・・・と思った。

良晴の手が徐々にお腹の下に降りていき、政美の大事なところに差しかかる。
身体をピクンと震わせる政美。
その手は、円を描くように股間のあたりを摩っている。

良晴が穿いているスカートの中、ムスコの存在が意識出来なくなる。
興奮して膨れ上がり、スカートの上からでもその形が分かっていたのだが、
今ではまったく見えない。
良晴の手は、そのまま両太股の間を奥の方へと進み、政美の下半身で女性の
機能を果たす部分すべてをコピーする。
 

政美:「あっ・・・」
 

感じるところに触れたとき、政美の口から甘い吐息が一つ漏れる。
良晴はそんな政美の声を聞きながら、股間から手を遠のけたのだ。

もっと触っていたいという気持ちはあったのだが、今はもうムスコもない。
とにかく政美の身体をコピーする事が先決だと思っている良晴。
この後には更に大きな目標があるのだ。

良晴が政美の腰の部分に手を当てる。
しばらくさすっていると、良晴の腰が細くなってきた。
ホックが外れ、ファスナーも開いているスカートが
腰が細くなったせいでズルッと滑り落ちそうになる。

良晴は、一旦政美の身体から手を放すと、落ちそうになったスカートを持って
ファスナーをあげてホックを止めた。
何の抵抗もなく止める事が出来たホックから手を外すと、完璧にコピーした
政美の下半身が現れた。

上半身は窮屈そうな制服だが、下半身はなんともピッタリとフィットした感じ。
スカートの中にすんなりと収まったお尻。
その丈の短いスカートの裾から伸びる政美の・・・女性の足。
黒いパンストに包まれた足はとてもセクシーにみえる。
 

良晴:「なあ、政美。ちょっと見てみろよ」
 

この姿を見せたい良晴は、政美にこちらを向かせようとした。
 

政美:「いやよ、だって私の裸を見られちゃうじゃない」

良晴:「それなら先に下半身だけ服を着てもいいから」

政美:「もういいの?」

良晴:「ああ、下半身はコピー出来たんだ」

政美:「そう・・・」
 

政美は持ってきたカバンからスニーカーと靴下、ジーパン取り出して穿き終えたあと、
両手で胸を隠しながら良晴の方に振り向いた。
嬉しそうな顔をしている良晴を見た政美の視線は、下の方に降りてゆく。
想像していた通りの窮屈そうな上半身のあと、女性の曲線美を得た良晴の
下半身が現れる。
 

政美:「うわぁ・・・・」
 

自分の下半身をコピーされた政美。
以前にも同じような体験をしているのだが、こうやって改めて見てみると
何とも不思議な気分になる。
上半身は男の体つきなのに、下半身は女性の身体・・・
 

良晴:「すごいだろ。ここもおまえと同じなんだぜ」
 

そう言いながら、両手で丈の短いスカートを持ち上げる。
すると、良晴の股間にムスコの姿はなく、いつも見慣れている女性の股間が
パンストとパンティに包まれていたのだ。
 

政美:「・・・・・」
 

思わず言葉を失う政美。

良晴の顔に女性の股間が・・・
実際に見てみると気持ち悪い。
 

政美:「なんか変だよ・・・」

良晴:「そうか?こういうの、面白くない?」

政美:「・・・全然・・・」

良晴:「・・・・そう・・・・」

政美:「いいから早くコピーしてよ。時間があまりないし」

良晴:「・・・わ・・わかったよ」
 

少し残念そうな顔をした良晴は、また後ろ向きになった政美の身体を
触りはじめた。
立ったまま政美の背中を摩る。
円を描くように摩りながら、今度は両手を前に移動して鳩尾(みぞおち)あたりを
摩っていた。
 

政美:「・・・・あ・・・あんまり胸を触らないでよ」

良晴:「わ、分かってるって・・・」
 

そう言いながら、両手で政美の胸を包み込む。
 

政美:「あ・・・・」
 

胸の突起が固くなっている事が分かる。
良晴はやさしく胸を触った。
すると、良晴が身に付けているブラジャーの中で胸が膨らみはじめた事を感じる。
だんだん胸が大きくなり、ブラジャーも膨らみを増していく。
ブラジャーは白いブラウスを持ち上げ、そのブラウスは上着までを
持ち上げる。
良晴の手が胸から離れ、肩から首に差しかかったときには、
完全に政美の胸をコピーしていた。

先ほどまで政美の頭を下に感じていた良晴だが、今では
目の前に後頭部が見える。
首から下をコピーした事で、身長もほとんど変わらなくなってしまったのだ。

婦警さんの制服が似合う身体・・・
良晴の身体はまさにその状態にある。
まったく制服の窮屈さを感じない。
ブラジャーに包まれた胸が少し苦しいくらいか・・・
 

良晴:「いいよ、上半身の服を着ても」

政美:「うん」
 

首から下をコピー出来たので、政美に服を着てもらおうと思ったのだ。
その声は、喉までコピーしていたのでかなり甲高い声になっていた。
でも、政美の声とは違って聞こえた。
 

政美:「なんか変な声だね」
 

青いブラウスを着ながら話し掛ける政美。

良晴:「ああ。喉はコピーしたけど口周りはコピーしてないからな。
          でも、女の声だろ」
 

服を着替え終わった政美が良晴の方を振り向く。
そこには、良晴の顔はそのままで、身体だけが政美になった「良晴」がいた。
婦警さんの制服を見事に着こなしている身体・・・

それは、政美の身体なのだ。

ふっくらと上着を持ち上げる胸に引き締まった腰。
まるで鏡に映った自分を見ているようだが、目の前の身体は政美の
動きとはまるで別の動きをする。
 

良晴:「どうだ?こんな風に自分の身体を見るのは?」
 

良晴はコピーした政美の身体で、いろいろなポーズを取って見せた。
もちろん、普段は絶対にした事の無いポーズまで。
 

政美:「や、やめてよ、そんなことするの!」

良晴:「ははは、ごめんごめん。うれしくてつい・・・」

政美:「後は顔と頭だけでしょ」

良晴:「ああ。じゃ、前を向いたままでもいいだろ」

政美:「いいわよ、顔なら恥ずかしくないから」

良晴:「よし、じゃあ目をつむってくれよ」

政美:「うん」
 

良晴の前で目をつむった政美。
良晴は政美の顔をやさしく洗うように両手でなぞった後、
おでこから頭を覆うように両手を動かした。
後頭部まで丁寧に撫でると、良晴の髪がだんだんと長くなり
最後には政美と同じ髪型、髪質に変化する。
 

良晴:「もういいよ。目を開けても」
 

その声は普段聞きなれている声だった。
政美がゆっくりと目を開けると・・・
そこにはもう一人の自分がいた。
 

政美(良晴):「どう?完璧だろ!」
 

同じ声を持つ、もう一人の政美がにこっと笑ってウィンクする。
 

政美:「あっ・・・・」
 

目の前にいる自分に思わず驚いてしまった政美。
 

政美(良晴):「どうしたんだよ。自分がもう一人いるから驚いたのか?」
 

政美らしからぬ口調で話す良晴。
 

政美:「よ、良晴なんだ・・・」

政美(良晴):「そうさ、良晴さ。完璧だろ」
 

右手で髪を掻きあげながら楽しそうに話す。
 

政美:「す、すごい・・・ほんとに私みたい・・・」

政美(良晴):「これで裕紀さんに近づいてもばれないだろ」

政美:「絶対にばれないよ」

政美(良晴):「でしょ。これだけ完璧に化ければ両親にだってばれないんだから」
 

わざと政美の口調を真似る。
 

政美:「や、止めてよそのしゃべり方。なんか変な感じになっちゃうじゃない」

政美(良晴):「だって、こうやってしゃべらないとバレちゃうじゃない」

政美:「それは裕紀さんの前だけでいいの」

政美(良晴):「ふふっ、今から練習しとかないとしゃべれないかもしれないでしょ」
 

政美の口調を完璧に真似ている良晴。
政美は目の前にいる自分を見ていると恥ずかしくなってしまった。
 

政美:「は、はずかしいじゃない・・・と、とにかく早くいきましょ。そろそろ時間だから」

政美(良晴):「うん。分かった。じゃあ政美は家に帰っててね。後は私ががんばるから!」

政美:「もうっ!」
 

顔を赤らめる政美。
政美の穿いていた黒い皮靴を履き、政美の持ってきたカバンに自分の着ていた服や
靴を詰め込む良晴。

忘れ物が無いか確認した二人はトイレを出て、ビルを後にした。
まるで双子の姉妹が歩いているようだ。

その後、政美に変身した良晴はそのまま撮影現場に、政美本人は家に帰っていった。
 

政美(良晴):「初めてだな、政美のすべてをコピーしたのは・・・」
 

婦警さんの制服姿で歩きながらつぶやく。
今回は身体だけではなく、顔と声まで政美になっているのだ。
ドキドキしながら現場にたどり着くと、政美に教えてもらっていた
祐紀さんのいるプレハブの部屋に向かった。
 

コンコン・・・
 

ドアをノックする音。
 

祐紀:「はい。どうぞ・・・」
 

ドアを開けて入ってきたのは、政美・・・いや、政美に変身した良晴だった。
 

祐紀:「あなたは・・・政美さん」

政美(良晴) :「裕紀さん・・・・」
 

ニヤッと笑った政美の顔。
その表情は、普段の政美からは考えられないものであった。
 

政美(良晴) :「裕紀さん、ちょっとお話が・・・」
 

嬉しそうに祐紀に近づく政美(良晴) 。
もう誰も良晴を止める事は出来ない・・・・
 
 
 

政美のバイト(前編)・・・おわり
 
 
 

あとがき

このお話は、「秘密のコンタクトレンズ」の続編にあたります。
芳雄の開発したコンタクトレンズがバージョンアップしたという事で
今度は身体のすべてをコピー出来るようになりました。

で、まずは政美の身体から(笑

一応全身コピー出来るのですが、部分変身も捨て難いという事で
ストーリーの中にそれらしい文章を入れてみました。
下半身だけコピーして政美に見てもらう。
首から下をコピーして政美に見てもらう。
この2点がそれに当てはまります。

今回はコピー出来るという能力しか書いていませんが、
以前のコンタクトレンズ同様、相手に感覚を送る事も出来ます。
中編、後編にもその特性を生かした内容は出てきませんが、
別の機会に書くことにしましょう。

19歳の女性アイドル「藤本 祐紀」の身体を手に入れようとする良晴。
さて、彼女の身体を使ってどんなことをするのでしょうか?
そして、見事代役をこなす事が出来るのでしょうか?

それでは最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
Tiraでした。
 


  inserted by FC2 system